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ルフィウス

「ふう……宝石獣を倒せたかな……強かった」

「どうやら、宝石獣アシュタルも倒されたようだね」

「!? ルフィウス!」

ルフィウスは空中に浮遊しながら降りてきた。

「フッフフフフ、見事だよ、エネット君。ぼくの持つ最強の宝石獣を倒してしまったんだからね。ここは素直に敗北を認めようじゃないか」

「ルフィウス! おまえもヴェスタ管理官なのか!」

エネットの言葉がルフィウスを貫く。

ルフィウスはばかばかしそうに笑って。

「フフフ、違うよ。ぼくはヴェスタ管理官じゃないね。なぜならぼくはマテルに反逆したからね」

「マテルへの反逆?」

「フフフ、君はもう知っているだろうけど、ヴェスタはマテルによって管理されている。マテルから見れば、君たちの文明は歴史上の諸文明と同じように、滅びを宣告された。マテルは君たちの文明を破壊するつもりだ。そのようにヴェスタ管理官は動くだろう。歴史を終わらせるためにね。時代もそれを求めている。でもぼくはマテルとは違う。ぼくらは確かにマテルによって創られた。それは確かだ」

「何が不満なんだ!」

「フッ、簡単なことだよ。ぼくたちはもうマテルを必要としていない。ぼくたちが求めるのは自由意思だよ。ぼくたちは自由になるべきなんだ。ぼくたちはぼくたちの時代を作る! 理想の世界をね。その世界にもう、マテルは必要ないのさ!」

「そのおまえが、ぼくたちに何の用があるんだ?」

「ふっ、君たちは強い。しかもあのアシュタルを倒すほどにね。だから、今ここで君たちを葬ることにしよう。今度は手を抜かないよ」

ルフィウスは手に炎をまとった。

「まずは小手調べだよ。多弾・火炎弾!」

ルフィウスはエネットたちに多くの炎の弾を放った。

「私が迎撃します! 多弾・水泡弾!」

リヴィアは多くの水泡弾を撃った。

火炎弾と水泡弾がぶつかった。

そして爆発が起きた。

ルフィウスは火球をリヴィアに向けて放った。

リヴィアは水泡弾を放って火球を迎撃した。

「双連・火炎槍!」

「双連・氷結槍!」

ルフィウスの魔法とエネットの魔法が衝突し合う。

互いに炎と氷が打ち消し合う。

そこにベルントがルフィウスに向かって接近した。

「どおりゃあああああ!」

ベルントは大剣を思いっきり、ルフィウスに叩きつけた。

ルフィウスは丸盾でガードし、ベルントの斬撃を防いだ。

「水泡槍!」

水の槍がルフィウスに向かう。

「コロナ!」

ルフィウスは球状のバリアに身を包んだ。

水の槍はコロナによってかき消された。

「さて、ではぼくも本気を出すとしようか。フレア!」

ルフィウスは炎の爆発をエネット、リヴィア、ベルントに向けて放った。

「うわああああ!?」

「きゃああああ!?」

「うおおおおおお!?」

「火炎噴!」

ルフィウスは広範囲に炎の爆発を巻き起こした。

エネットたちはすばやいステップでこの攻撃をかわした

「プロミネンス!」

ルフィウスは大きな炎の流れを作ると、それを上から下にエネットを向けて放った。

「つらら!」

リヴィアはつららをルフィウスの上に作り出した。

「おっと!」

ルフィウスは空中で後方に下がって、上から降り注ぐつららを回避した。

「はあああああ!」

「行くぜえ!」

エネットとベルントがルフィウスに武器攻撃を試みた。

エネットは槍による突き。

ベルントは大剣の叩きつけ。

「フッ、無駄だよ!」

ルフィウスはコロナで全身を包んんだ。

コロナは二人の武器をはじいた。

「武器攻撃が!?」

「ちいいいい!?」

「さあ、行くよ! 炎帝!」

炎の波がエネットたちを包み込んだ。

炎は中心へと迫り、中央部で爆発を引き起こす。

炎属性大魔法「炎帝」である。

エネットたちは炎の爆発に巻き込まれた。

「まだまだ、行くよ! 陽光!」

白い光の球が三つ放たれた。

球はエネットたちが後方に下がり、直撃しなかった。

陽光は地面に落下すると、爆発した。

「フフフフフ! これがぼくの最強の魔法だ! フランマ・ソリス(Flamma Solis)!」

ルフィウスの上に小型の太陽が現れた。

その炎から炎の塊がエネットたちに打ち寄せた。

エネットはルフィウスに接近してエーテルスピアでルフィウスに突き付けた。

「無駄だよ!」

「そうかな? 光牙槍!」

ルフィウスはコロナでガードした。

エネットの光牙槍は、コロナにひびを入れた。

「なに!?」

そのままエネットの刃がルフィウスに突き刺さった。

「ま、まさか……この、ぼくが……!?」

ルフィウスは宙から落下した。

「くっ、だが一人では死にはしない……エネット君も道連れにしていってあげるよ!」

「な!?」

「エネット君、危ない!」

ルフィウスは自分中心に炎の魔力を解き放ち、爆発を引き起こした。

ドカーンと大きな音が響き渡り、爆炎が空にあがる。

爆炎が晴れると、水泡膜に包まれたエネットがいた。

「リヴィア……リヴィアが助けてくれなかったら、ぼくは死んでいたよ……」

「エネット君、無事で何よりです」

「エネット、大丈夫か?」

「うん、ぼくは無傷だよ。それにしても……」

「それにしても、どういうことですか?」

「ヴェスタ管理官が創造者であるマテルを裏切ろうとしていた、なんてね」

「連中の背後関係で何かあったのか?」

「ルフィウスは自由意思と呼んでいた。自分たちは自由になるとも。ヴェスタ管理官のあいだで、何かが起きているのかもしれない。それが何かはわからないけど……」

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