生活費は魔王城で
3話目です。
くだらない作品ですが、面白く読んでくれたら光栄です。
森でスキルを試して分かったことは
・このスキルは敵の能力の20%をランダムでコピーする
例えば5つのスキルを持っていたとしたらその中の1つをランダムでコピーするということだ。取れる確率20%ってことじゃなくてよかった
となると、一度に4つも手に入るってことは、蘭はすごいんだな。
・1体に向かってできるのは1回だが、同じ種族ならOKだということ
例えばスライム1匹に1回だが、2匹いれば2回できるってわけだ
あとこの森は魔王城の前ってことで魔物のレベルが高い。たかがスライムが52レベだよすげーなw俺頑張ってんのに今5レベだぞ!
それからほぼ毎日 朝起きて飯食って
森行って 蘭の作った夕飯食って寝る
ど健康だな!異世界ライフ以外といいかもな!
っと俺が毎日森行ってスライムと戦っていたのはレベル上げだけじゃない、本来はスライムのスキル【擬態】を手に入れるためだ。
めっちゃ頑張ったよ…だって失敗しまくって【油体化Lv5(達人)】なんだよ。いらねぇよ必殺技もできたけど【自動修復】がないと死ぬし。
まぁでも【擬態】のおかげでやっと魔王城にバイトに行けるぜ
「ただいま 蘭」
「お帰りなさい渚様」
蘭たも大分仲良くなったもんだな。最初はぎくしゃくしてたのに今では立派な同居人だ。なんか妹と過ごしてるみたいで嬉しいな
ただ…
「なんでいつもその格好なんだ」
なんか最近よくある格好で出迎えるんだ
そう『裸エプロン』でな!
なんでだよ!たしかに擬人化できることしってスペースのためにそうなったがなんで毎日こうなんだ…俺としては妹が裸エプロンでもその手の変態じゃないから全く興奮しないというとに
「先ずは服を着ろ、そしてやっと魔王城に行けるやっとバイトができる」
「魔王城で働くのですか、まぁ元気なのを祈ります」
ナニコレ えブラックなの?
俺も一人暮らしだったしバイト先がブラックだったことも幾度かあった。が魔王城って響きがなぁ…
なんか単騎で突入とかありそう…
「じゃあ渚様の就職祝いに今日は豪華にしますね!先にお風呂に行ってきてください」
「あぁ、悪いな」
蘭の様子を見るに先に入ったっぽいしマナー違反にはならんよな…
そして面接の内容とか特技とか聞かれたらどうしようと考えてたら朝になっていたのはさておき、今日が魔王城に行く日だ、とりあえず魔王の怖さに怯えないようにっと
_______
魔王城ってここかぁ…イメージ通りの洋風な館だな、
うわ〜門番ってあれかミノタウロスってやつかそうだよな二足歩行の牛顔って言ったらミノタウロスだよな
「ふ〜【擬態】!!」
その後すぐに俺の体はスケルトンへと変化した。
よしこれで
「あー門番って言ったって今勇者は2つ目の遺跡だろ?まだまだひよっ子じゃねえか、これじゃ当分は来ないよなあー楽な仕事だぜ」
ミノタウロスって喋るんだ
いやいやそんなことはさておきよし…!
「すみません!」
「お、おう何だ!?敵襲か!?てかなんでスケルトンなのに喋れてるんだ!?」
おっとこの世界のスケルトンは喋らないのか勉強になったな
「僕は得意変異体です!面接希望にきました!」
「面接だと…?」
こ、怖すぎぃ!ま、まさか今戦えとか言われないよなぁ…
「その心意気やよし!一緒に働くのを楽しみにしてるぜ!」
……めっちゃ優しいじゃねえか!
「あ、ありがとうございます」
なんかすぐに入れた
「魔王様を読んでくるからちょっとこの椅子に座って待ってな。」
本当優しいなこのミノタウロスさん
と、ミノタウロスさんから貰った紅茶をチビチビ飲んでたらドアが勢いよく空いた。
社長のご登場ですか………!?
「か、かか、可愛い!」
何だあの美少女は!!?
さらさらな銀髪は腰まで伸びていてキレイだ
目は漫画でしか見たことがないくらいの大きさでネコ科を思いたたせるような黄色い瞳がなんとも美しい
年齢は17くらいだろうか?完璧という言葉では言い表せられないくらいの体つきは黒い服で妖艶さを増していた。
単刀直入に言おう…めっちゃタイプ
「それで、お主か魔王城に働きたいというものは?」
「好きです」
「え?え?えー!!?」