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第164話 無限と虚空

【神化】した僕の拳を受けたガズィラムは地面へと叩きつけられ仰向けで倒れている。

 リスティナさんに強化してもらった【神化】は以前のモノとは比べ物にならない程、強力に改造されていた。

 今までの敵なら今の一撃で勝負ありだが…。


 自分の拳を見つめる。

 全力で殴った。

 まるで分厚い重機のタイヤでも殴ったような感覚だった。腕全体が痺れている。


 こんなダメージでは、倒せていないことは分かっている。おそらく、数秒も経たないうちに奴は全回復するだろう。


『はは…はははははははははは。はははははははははは。はーーーはははははははははは。』


 大の字で倒れているガズィラムが笑う。 

 やはり、ダメージは即座に回復されたか…。


『………。』

『三度目だ。三度目だぞ?。余の身体に傷を負わせたのは。』


 次の瞬間。

 今までの比ではないエーテルがガズィラムの身体から放出され、再び、その身体を宙へと押し上げた。


『まさか、あのような方法で余に拳を叩き込むとはな。エーテルを魔力で我武者羅に…無理矢理に…抉じ込んで来ようとは畏れ入った!。』


 既に顔の傷は癒えたようだ。

 しかも、今の僕の攻撃も理解しているようだし、観察力も見識力も桁違いだ。


『だが、有効だろ?。』

『ああ。この上無くな。確認だ。今のは何重だ?。』

『1200。』

『ほぉ。その数を、あの密度に納めたのか?。余が言うのもおかしいが…恐ろしいレベルの緻密で繊細な魔力制御の技術よな。』


 僕は攻撃の際、拳の周り…正確には腕全体だが。箱に箱を重ねた【箱】を作り出した。

 紫柄君の時の応用だ。1つの【箱】で防がれるなら、何重にも重ねれば攻撃は通る。

 先に【箱】だけでガズィラムに届くのかを試し1100個の【箱】を重ねれば本体に届くことが分かった。

 ならばそれ以上に重ねた拳なら全力で叩き込めると考えた。


『余に拳を突き立てたのは無凱…お前が初めてだぞ?。光栄に思うが良い。』

『それはどうも。』

『しかし。今の方法。余の身体を纏うエーテルの密度を高めれば意味はあるまい?。』


 だろうね。

 現に今のガズィラムの放出するエーテルの量は、さっきと同じ数の【箱】では防がれてしまう。

 そんなことは分かっているんだ。

 だから、僕は【神化】した。この限られた時間でお前を殺す為に。


『…ほぉ。先の言葉。冗談では無かったようだな。真に余を殺そうと考えている。良いぞ!。存分に殺り合おうか!。』


ーーーそこからの戦いは、この世界が始まって…いや、際限なく繰り返されてきたこの仮想世界に記され…そして、これから記録される過去、現在、未来…その全ての戦いの中で間違いなく頂点に位置する激闘となった。神々の戦い。そう…神話の中にのみ存在する人智を越えた戦いだったのだ。ーーー


ーー


 無凱は空間の至る所に【神技】が発動した大中小様々な大きさの【箱】を設置、触れれば即消滅の究極の圧縮空間がガズィラムの周囲に無数に展開され続けた。

 【神化】の影響で【箱】の生成に制限が無くなり、ガズィラムが放出するエーテルすらも介すことなく繰り出される消滅空間。

 余裕を見せていたガズィラムの身体も所々が消滅、エーテルで無理矢理の再生を繰り返す。


 無凱の攻めはそれだけに留まらず。


 空間同士を繋げた転移を繰り返し、縦横無尽に接近戦を仕掛けている。

 しかも、身体全体に【箱】を纏い、触れた箇所に設置、自身の肉体が離れた直後に神技を発動するという方法でガズィラムの身体を分解していくのだ。


 対するガズィラムは…というと。

 空間を支配している無凱に対し真正面から受けるという戦闘方法をとった。

 無限に放出されるエーテルは放出量、純度、放出範囲を極限まで高められ、圧縮空間により失った部位を即座に再生。認識した【箱】を間髪いれずに破壊する行動を繰り返した。


 【神化】した無凱の【箱】でも、生成時に注ぎ込まれた魔力を上回るエーテルをぶつけられれば形を保てない。ガズィラムはそこを見抜き破壊に徹したのだ。


『決め手に欠けるな…。』


 攻め切れない。

 生成する【箱】全てに【神技】を発動している。

 それなのに、決定打に至らない。

 一瞬でも手を緩めてしまえば、ガズィラムは忽ち全回復だ。

 そんな焦りが時間の経過と共に少しずつ、しかし着実に無凱の中で大きくなっていった。


『ちぃ…しぶとい…。』


 しかし、 焦り に関して言えば。対するガズィラムも同じだった。

 自身は【無限の神】だ。

 エーテルなど無限に生み出せる。だが、圧倒的に手数で攻め続けられているこの状況は油断が許されない。

 僅かでもエーテルの放出を弱めれば、この空間を埋め尽くしている圧縮空間が身体を呑み込むのに瞬きの時間すら必要ないだろう。


 しかし、そんな死が眼前にあるような状況の中でガズィラムの心の中では喜びと楽しさが湧き上がってくるのだ。


『ははははは。楽しいなっ!。無凱!。』


 彼は常に退屈だった。

 【絶対神】により世界の王として創造され、数多くの星を侵略した。しかし、どの星も自身が出る前には滅んでしまう。

 仮に出撃しても全力を出す前に終わってしまう。

 そんな日常を送ること百数億年。

 ついに出会った、全力を出すにたる者の存在に胸踊ることは必然だった。


『ちっ…こっちは必死だって…。』


 激しくも永遠のように感じた神話の戦いは、実際の時間では5分程の時間で終わりを迎えた。

 膝に手を付き肩で息をする無凱。

 ガズィラムに迫る強大な魔力も消失し【神化】も解除された。


『はぁ…はぁ…はぁ…。』

『ふむ。時間切れか…。どうやら今のが切り札であったようだな?。大方、【創造神】めが仕掛けたモノか?。時間制限付きの能力の底上げ…と言ったところか…。』


 強化された【神化】は、【神騎士】クラスまでの能力向上を実現させた。しかし、それは一時的なブーストに近い。

 本来の魔力をリスティナの魔力で無理矢理押し上げた限定的な強化、謂わば、反則技…そして、諸刃の剣だ。

 使用後は、脱力感と共に肉体のパフォーマンスが一気に低下する。

 回復までには数時間から数日掛かるだろう。


『無凱よ。余からの問いかけだ。嘘偽り無く応えよ。』

『…はぁ…はぁ…。何だ?。』


 自分は今、疲弊し弱っている。追撃されれば敗北は必至。それなのに何故このタイミングで質問をしてきたのか?。

 余裕の表れか…単なる好奇心か。


『お前の種族は何だ?。』

『種族?。』

『はて?、質問の意味が分からぬか?。』

『いや、僕の種族は【虚空間神族】だ。』

『ほぉ。成程な。【虚空の神】であったか…余の認識を改める必要があるな。』

『ん?。どういうことだい?。』


 この間にもガズィラムの傷は癒えていく。

 だが、無凱にも僅かな時間が出来た。

 最後の一手。一か八かの賭けに出る準備の時間が…。


『いや、なに。余に拮抗できる者など世界に4柱の神だけだと思っていたのでな。無凱。お前の種族も増やさねばならんな。』

『4柱…。』

『気になるか?。よい。教示してやろう。【絶対の神】【観測の神】【宇宙の神】【創造の神】この4柱が余の【無限】に並び立つ神だ…つい、今し方まではな。』


 【絶対の神】はグァトリュアル

 【宇宙の神】はメリクリア

 【創造の神】はリスティナ


『そして、今。そこに【虚空の神】を加えた。』

『それは光栄だね。』


 【観測の神】…聞いたことのない名。

 まだ、存在の知らない神がいたのか…しかも、その存在はガズィラムを倒し得る能力を持つと…。その考えが無凱の頭を過る。


『ふむ。さて、戦いの場であったな。どうも好奇心を抑えられぬ質でな。許せ。』

『………。』


 再び、臨戦態勢へ移行したガズィラム。


『無凱よ。手札は尽きたか?。いや、その目。まだ何かを企んでおるな。』


 無凱の準備はまだ出来ていない。

 更に【神化】をしたことでの脱力感と目眩、魔力切れで立っていることすらやっとな状態だった。


『まだ、何かを隠しているのではないか?。出し惜しみはするでないぞ?。余を相手に隙を見せればこうなる。』


 既に全身の傷の癒えたガズィラム。

 その手を無凱へと翳した。


『っ!?。身体が!?。』


 突然、身体が動かなくなった無凱。

 押さえつけられているような感覚ではなく、その場に張り付けられたような…微動だに出来ない感覚。


『不思議がることではあるまい?。魔力とは不可能に思しき事柄や事象を可能にするエネルギーだ。ならば、それを上回るエーテルならば他者の動きを空間に【固定】することなど容易いこと。【操作】することすらもな。』


 ガズィラムが指を動かすと、無凱の身体も連動するように動き。両手足を広げた大の字で張り付けられたような姿勢をとらされた。


『故に、この空間に満遍なく満ち足りたエーテルの残光を使い、【斬る】という性質を持たせてやればこの通りだ。』


 周囲に漂うエーテルの微粒子が形を与えられ【剣】となる意味を持たされた。

 それは、投擲のように発射され身動きのとれない無凱の身体を貫いた。


『がぁっ!?。』

『ははははは!。流石のお前もこうなっては為す術もあるまい?。』


 続けて、4本の剣が放たれ無凱の身体へ突き刺さる。


『ぐっあっ!。』

『まだまだ。』


 急所を避けてはいるが剣が突き刺さり無凱の身体は血で真っ赤に染まる。

 だが、身体そのものが空間に固定されている無凱には倒れることも許されない。


『この程度のこと。余の前では児戯に等しい。更に面白いモノを見せてやろう。無凱。お前の能力に着想を得て考えた技だ。その身で味わえ。』


 手を天に掲げたガズィラム。

 その手のひらを中心に周囲のエーテルが集束していく。

 

『これに螺旋回転を加え【貫通】の性質を与える。』

『っ!?。』


 ガズィラムがやろうとしていることに気付く無凱。

 しかし、逃れる術はない。


『これでトドメといこうか。喰らうが良い!。』


 振り下ろされる腕。

 同時にドリルのように回転する巨大なエーテルの渦が無凱の身体を呑み込んだ。


『はははははははははは…。』

 

 ガズィラムの笑いと地面を抉る音でこの場は支配された。

 しかし、ガズィラムの高笑いは今の攻撃で無凱を 倒した ことに対してではなかった。

 周辺に巻き上げられた土煙が晴れ本来ならばある筈の無凱の死体は消えていた。


『今のを腕一本で避けるとはな。転移による移動はエーテルを散布することで防いでいた筈だが…。まさか自身の腕の中に空間を作りエーテルの薄くなった余の頭上に転移するとは…。だが、完全に避けられた訳ではないらしい。』


 力無く地面に落ちる無凱の身体。

 直撃は避けても、回転するエネルギーの余波はその身体を切り刻むに十分な破壊力を宿していたのだった。


『ぐっ…。うっ…。』


 立ち上がろうとするも、すぐに倒れ込んでしまう無凱。全身の傷は深い。魔力も体力も限界に近い。

 誰が見ても勝敗は明らかだった。


『流石のお前もここまでだな?。もう魔力もまともに練れまい?。巻く引きは呆気ないが、余は十分に楽しめた。初めて見る強き者よ。褒美として痛みなく、苦しまぬよう引導を渡してやる。』

『はぁ…はぁ…。確かに…君は強かった。けど…。生憎だが、僕にはまだ やること があるんでね。ここで力尽きる訳にはいかないよ。』


 神が【神人】と呼ぶ者達。

 その存在は、神の写し身でありコピー体。

 普通の者達よりも能力に優れ、人々を導くことに特化した人間達。

 例え能力が異なろうと、性格や言動が違おうと必ず本質は近しいモノとなる。


 無凱もまた【神人】。

 コピー基は、目の前にいる【無限の神】。

 【無限】。それは、限界無き力を指す。


『ぬ?。これは?。』


 無凱の手のひらに作られた【箱】。

 それが急激に巨大化する。全てを呑み込み、この巨大な建造物を覆う程に…。


『さっきは君達に僕達の潜入がバレてしまうから使わなかったが、もうその心配をする必要は無いんでね。』


 巨大化した【箱】が、今度はガズィラムを中心に収縮していく、回転と圧力を最大出力で込めて。


『はははははははははは!。こんな隠し球まで用意していたか?。驚いたぞ?。よもや、余を殺すことを諦めず、且、今までで最大級の威力の技を残しているとはな!。』

『【極神技 無極点】。』

『良いだろう。期待以上だ。ならば余も全てを出し尽くそうぞ。』


 ガズィラムの全身から噴出されるエーテルは先程までの量も出力も児戯に感じられる圧倒的な物量だった。まさに神の全力。ガズィラムが生み出す最大級のエーテル。


『はぁぁぁぁぁあああああ!!!。』

『はぁぁぁぁぁあああああ!!!。』


 互いの全力がぶつかる。

 この世界に存在する究極の【圧縮】と【放出】。内から外へ出る力と、外から内へ集束する力。

 その反する力の衝突は、戦いの場に使用していた階層をそのまま吹き飛ばし消し去ることとなった。


『はぁ…。はぁ…。よもや…。余を…ここまで…熱く…させる…とはな…。』


 建造物にとって大切な支柱と幾つかの柱だけを残し地下空間は地上へ露出していた。 

 その場に立っていたのはガズィラムだけ。

 出力の若干落ちたエーテルの放出で身体の傷を癒しながら周囲を見渡している。

 しかし、無凱の姿はその場にはなかった。

 何処かに飛ばされ瓦礫に埋もれたか…。

 もしくは、ガズィラムのエーテルによって身体そのものが消滅したか…。


『逃げたか?。いや、そんな男ではあるまい…ならば…奴は…。ふむ…この気配は…。ははは…はははははははははは。そうか。そうか。』


 僕にはまだやることがあるんでね。


 先程の無凱の言葉を思い出すガズィラム。


『ははは…はははははははははは。そうか。余との一騎打ちよりも仲間を優先したか?。無凱よ。はははははははははは。まさか余と戦いながらも自分の役割を果たすとは。真に強者であったか。しかし、余をないがしろにするとはな。ふむ。久しく感じぬことの無かった胸の高揚だった。』


 十全に回復を果たしたガズィラム。


『余と並び立ち一歩も退かぬとは…友…とはこういう存在のことを言うのか?。しかし…まぁ…余を放置とはなぁ。ははは。逃がすと思うか?。無凱よ。確か…こうだったか?。』


 ガズィラムは手のひらに無凱が使用していたスキルの【箱】を作り出した。


『ほぉ。なかなか制御が難しいな。座標と目的地との相対距離、位置情報の計算を瞬時に行わなければ成立せん。まったく…何から何まで楽しませてくれる男ではないか。』


 その中へ足を踏み入れ…そして、姿を消した。

 

ーーー


『にぃ様。具合はどうですか?。』


 額に乗せてある濡れタオルを交換しながら灯月に聞かれる。


『…ああ。頭痛は続いてるけど、痛みには慣れたよ。動ける。』


 俺は簡易ベッドに横にながら答えた。

 現在、俺達は神無のスキルを使い【影入部屋】の中にいる。入り口は隠れていた洞窟の中に作った。交替で洞窟の中で待機する組と部屋の中で休む組で分かれている。

 今は、無華塁と累紅が洞窟番だ。


『駄目ですよ。原因が分からない以上、無凱さんが戻るまでは安静にしていて下さい。』

『ああ。すまん。何で急にこんなになったんだ?。このエリアおかしいぞ。』

『難しいことは分かりませんが。きっと、神が何かをしている影響ではないでしょうか?。』

『…多分な。空の色といい。この淀んだ空気といい。前に来た時はこんなんじゃなかった。それに住人達が何処に行ったのか気になる。』


 周辺は簡単にだが探索した。

 しかし、人が住んでいたと思われる建物の中はもぬけの殻。いや、生活感を残したまま突然消えたような建物が殆どだった。場所によっては争ったような破壊した跡も残されていて、正直何が何だか。


『けど、無凱さん遅いよね?。もう丸々3日だよ?。』

『何か。あった?。』

『そうだな。おっさんの話では4日経って戻らなければ、後の事は任せるって話だったんだが…。』

『神に見つかっちゃったとか…。』

『それは最悪の状況だな…。このまま、おっさんが戻らなければ…最悪…おっさん達は…。敵の所在も分からず、睦美達の居場所も分からない…。』

『………。』


 俺達に出来ることは4日目まで待つしかない。


『閃!。』

『閃君!。』


 その時、洞窟番をしていた無華塁と累紅が慌てた様子で【影入部屋】に入ってきた。

 その手には、何かを包んである布を握り締めて。


『これは?。』

『パパの【箱】。突然。現れた。』

『はい。急に空間が歪んで何重にも重ねられた無凱さんの【箱】が出現したんです。【箱】は外側から消滅していって最後に出てきたのがこの布だったんです。』

『おっさんの…【箱】が…。』


 俺は受け取った布の結び目を解く。


『これって…。』


 布の中に最後の【箱】があり、それが消えた。

 その瞬間、俺の【時刻法神】が勝手に出現した。


『まさか…。』


 そして、そこに刻まれたNo.1、No.2、No.3の数字…無凱のおっさんと柚羽と水鏡さんの刻印が消失した。


『そんな…。』

『無凱さん…まで…。』

『パパ…まで…。』


 全員がその意味を理解し言葉を失った。

 俺は【箱】の中に入っていた1枚の紙を…無凱のおっさんが残してくれた。いや、俺達に託してくれた願いに目を向けた。


『これ…。見取り図だ。』


 紙に書いてあった内容は、奴等の拠点の内部の構造。見取り図だ。

 そこには、睦美と瀬愛が捕まっている部屋。おっさん達が戦闘を行った場所。敵の数と居場所がおっさんのと思われる血で丸く囲われていた。


『おっさん…。』

『にぃ様…どう…されますか?。』

『…行こう。おっさんが命を懸けて俺達に伝えてくれた情報を無駄には出来ない。』

『うん…。』

『行きましょう。』


 俺達は立ち上がった。

 おっさんが残した1枚の紙を握り締めて。

次回の投稿は28日の日曜日を予定しています。

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