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第161話 別れ

 その現象は突如として俺達を襲った。


 気づいた時には既に取り込まれていた。

 その現象は少し前に基汐と光歌から聞いたモノと酷似していたんだ。


『これは…ゲームの…時の?。』


 目の前には広大で見覚えのある景色、果てしない草原が広がる。

 俺達、クロノフィリアメンバー全員は、ゲーム エンパシスウィザメントのフィールドステージに似た疑似世界へ強制転移させられたのだった。


 しかも視界いっぱいに広がる黒い集団。それは地平線の彼方まで蠢き、何体いるのか分からない数のモンスターまで出現した上に、周囲にはゲームで使われていた戦闘のBGMまで流れてやがる。


『おっさん。これは…。』

『ああ。間違いなくクリエイターズの仕業だろうね。僕達をまとめて倒すのが目的か隔離するのが目的か…。』

『リスティナ、どう思う?。確か…女王が攻めてくるのは2週間後って話だったよな?。』

『………ああ。そう言っていた…な。おそらく…別の目的か………。』

『はぁ。どうやら話し込んでいる時間は無いようだよ?。見てよ。うじゃうじゃと…。あれ全部倒さないといけないみたいだね…。』

『マジか。瀬愛の蜘蛛じゃあるまいし…何体いんだよ…あれ…。って…瀬愛は?。』

『にぃ様!。睦美ちゃんも居ません!。』

『あれ?。ダーリンも?。』

『無凱さん!。黄華さんも居ません!。』

『な…。もしかして…。閃君!。』

『ああ。急いでこのモンスター共を蹴散らすぞ!。』


 俺達は全力でモンスターと戦った。

 全てを倒し終えるのに2時間近く掛かった。

 最後のモンスターにトドメをさした瞬間、元居た場所に帰還したんだ。


『何だこれ?。魔力が…。』


 帰還した俺達が最初に感じたのは、いくつもの強大な魔力が密集していることだった。


『にぃ様。神具が反応してます!。』

『え!?。』


 俺の神具【時刻法神】が勝手に発動した。

 これは?。

 見ると、神具に刻まれているメンバーの刻印…No.1とNo.8の数字が消えかけている。

 それが意味することとは…。


『黄華さんっ!。』

『ダーリンっ!。』


 一瞬で状況を理解した無凱のおっさんと光歌が走り出す。

 俺達も一瞬遅れて後を追った。


ーーー


 そこで見た光景はあまりにも酷い惨状だった。

 辛うじて衣服と判別できる子供用の無惨に破り捨てられた衣服と、人のモノと思われるバラバラな大量の骨が血で出来た水溜まりに浸かっている。


 そして、全身から血を流し胴を切断された基汐と片腕を失った黄華さんが倒れていたのだった。

 2人とも、肌は腐ったような異臭を放ち赤黒く変色。

 全身に銃弾を受けたような傷と刀で斬られたような切り傷が無数に残されていた。

 微かにまだ息をしている状態だったが、その傷は俺達の治癒スキルを全く受け付けず進行を止めることが出来なかった。


ーーー


『ダーリンっ!。嫌だっ!。何で?。死なないでぇ…お願いっ!。』

『基汐さん!。起きて下さいッス!。死んじゃ嫌ッス…。』

『基汐君…。くっ…。』


『………よぉ…すまねぇ…負けちまった…。』


『基汐っ!。』


 今まで身体を蝕んでいた痛みが和らぎ呼び掛けに反応することが出来た。

 どうやら、【神化】は解けちまったみてぇだな…。ぶった斬られた下半身の感覚もねぇし…。血も止まってねぇ…。

 これは完全に致命傷だな…。

 全身に力は入らねぇし…目も見えなくなってやがる。


『閃…すまねぇ…睦美と瀬愛ちゃん…守れなかった…。』

『…基汐…。ここで…何が…。いや…誰がこんな…。』

『奴等が…攻めて来たんだ…。瀬愛ちゃんと睦美を拐う為に…。』

『っ!?。』


 ああ…くそっ…話したいことは色々あるのに…意識が遠退いていく…。

 時間切れって…ことか…。


『光…歌…。』

『うんっ。ここにいるよ!。ダーリンっ!。』

『こ…子供達は…無事か?。』

『子供…達…。』

『ああ。一緒に…いた…んだ。』

『………うん。元気だしっ!。…今、避難させたし!。』

『そ…うか…良かっ…た。』

『ダーリンっ!。』


 駄目だ。意識が…。


『は…く…。』

『はいッス…ここにいるッス!。』

『り…ぜる…と、なか…よく…な…。』

『っ…はぃ…ッス…。基汐さん…死なないで…。』


 もう…お別れみたいだ。

 最後に…これだけは…。


『みつ…か…。』

『っ!?。』

『あい…してる…。』

『うんっ!。私もっ!。愛してるっ!。』


 仁さん…すみません。

 約束…守れ…なかった…。 


ーーー


『お姉ちゃんっ!。』

『ママっ!。』


 私を呼ぶ声が聞こえる。

 いつの間にか身体の痛みや苦しさが消えたから…もう死んじゃったんだと思っていたんだけど…まだ生きているみたいね。


『む…か…る…ちゃ…ん…。ひ…な…こ…ちゃ…ん…。』

『ママっ!。気付いた!。』

『お姉ちゃんっ!。』


 上手く声が出せない。

 苦しくないけど…思うように口が動かない。

 肌から感じる温かさ…それに匂い…で周囲の状況を何となく理解した。


 私は今…無凱の腕の中にいる。

 目を開けてみても…もう何も見えないなぁ…。

 私の天使達の顔も…。それに…。


『む…がぃ…。』


 の顔も…。


『黄華さん!。何があった!。どうしてこんなに…。』


 私の頬に水が落ちる感覚。匂いから涙だと分かる。

 ああ。私の為に泣いてくれてるんだ。


『ご…め……ね…。やら…れ…ちゃ…た…。』

『誰が…こんなことを…。』


 そうだ。この場で起こったことを皆に知らせないと…。


『す…きる…ぐぅあ…。【き…おく…ま…こぅ…】うっ…。かはっ…ぐぅ…。』

『黄華さん!?。もう止めてくれっ!。今の君の身体じゃ…。スキルなんて使っちゃ…。』


 残りカスみたいな魔力を集めてスキルを使う。

 全身を引きちぎられるような痛みと、口の中に溜まる血が喉を塞いで咳き込む。


『この香りは…。』


 スキル【記憶魔香】。

 自身が体験した一定時間の場面を香りに乗せて相手に伝えることが出来る。

 子供達と一緒に建物を出た場面から私の意識が消えるまでの映像を伝える。


『【神騎士】…。』

『コイツ等が…睦美と瀬愛を拐ったのか…。』

『コイツ等。ママを。』


 どうやらこの場にいるメンバーには伝わったみたいね。


『げほっ!。げほっ!。』

 

 あぁ…もう、駄目みたい…。

 魔力も無くなって、力も入らなくなってきた。


『む……かる…ちゃん…。』

『っ!。うんっ!。ママっ!。』


 手を強く握られる感触。

 無華塁ちゃん。大きくなったね。自由奔放に育てちゃったから、あまり一緒に居られなかったけど。


『せ…ん…くんと…なか…よ…くね…。あい…してる…わ…。』

『っ!。うん…うん…。』


 可愛い私の子…。元気でね…。


『ひ…なこ…ちゃ……。』

『っ!。はいっ!。』


 反対の腕を強く握られた。


『い…まま…で…あり…がと…。げほっ!。あぅ…くぅ…はぁ…はぁ…だぃ…す…き…だよ…。』

『お姉ちゃん…。私もっ!。大好きですっ!。お姉ちゃん…。お姉ちゃ…うぅ…。。』


 はぁ…顔はもう見えないけど…最後に…この子達の笑顔を見たかったわ…。

 瀬愛ちゃんと睦美ちゃんを守れなくて…ごめんね…。


『む…がぃ…。』

『ああ。ここに…いるよ。』

『みん…な…の…こと…まか…せる…わ。し…かり…げほっ…。ぐぅ…。はぁ…。やり…なさい…よっ…。』

『っ!。ああ。任せてくれ。』


 それと…。


『…あい…し…てる…わ…。』


 今まで素直になれなくて…ごめんなさい。


『っ…。ああ。知って…いたよ…。ずっと…ね。』

『そ…ぅ…。』


 良かった…わ…。


ーーー


『うぐっ…。はぁ…。はぁ…。』

『睦美お姉ちゃん!。』

『ひひ。なるほど。なるほど。爪を剥いだり、指を折る程度の痛みでは大した反応はしないのですね。これも種族特有の能力なのでしょうか?。不死…再生力が強い分、痛みにもある程度耐性があるのでしょうね。』


 薄暗い部屋。

 見たこともないような器具の数々が並ぶ研究室。


 その部屋に今、瀬愛と睦美がいた。

 気を失い、運ばれたこの部屋で目を覚ました2人は、各々の状況に驚いた。

 瀬愛は半透明の硝子のような丸い球体のカプセルの中に入れられていた。この中ではスキルや能力が使えず…肉体強化等の内効、外に魔力を出す外効の両方の魔力が封じられていた。

 能力の使えない、ただの少女の瀬愛ではカプセルを破壊することが出来ず完全に閉じ込められていた。

 

 そして、睦美はというと。

 部屋の中心にある人型の拘束具に大の字で手足と首を括り付けられていた。

 服は剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿で…。身動きの取れない身体。

 瀬愛の状態と同じく魔力も封じられているようだ。だが、内効魔力が僅かに練られる状態になっていることが睦美の中で、この後、自身に起こるであろう事への覚悟を決めさせた。


『ひひ。この程度の傷ではすぐに治癒してしまいますな。はぁ、素晴らしい。その神秘的な能力を目にすればする程、欲しくて欲しくて堪らなくなります!。ひひひ。では、次です。次はもう少し痛いですので気をしっかり持っていて下さいね。』


 端骨が何かのスイッチを押す。

 すると、睦美を拘束している器具。その腕の部位が睦美の腕を固定したまま後ろに折れ曲がっていく。


『ぐっ…。がぁぁぁぁぁ…。あぁぁぁ…。』


 メキメキッ。という骨の軋む音と、くぐもった睦美のうめき声が部屋に響く。

 そして…。ボキッ!。と音を立てて睦美の腕の骨は90度に折れた。


『ああああああああああああああああ…あぅ…。』

『やれやれ。この程度で気を失ってしまいましたか。それでは、実験にならないではありませんか。これは反応と回復速度を調べる実験なんですよ?。起きて下さい。』

『は!?。きゃぁぁぁぁぁああああああああああ!!!。』


 別のスイッチを押した瞬間、睦美の身体に電流が流され無理矢理に意識を戻される。


『おはようございます。どうです?。電流で麻痺したので痛みが和らいだでしょう?。それに、もう骨折が治っている。素晴らしい能力ですよっ!。』

『はぁ…はぁ…。はっ…。お主ごとき小童に言われても嬉しくないわ。』

『おやおや。口の減らないことで。』

『もう…止めてよ…何でこんな酷いことするの?。』

『ひひ。こっちは泣き出しましたか。さっき説明したではないですか?。私は貴女方の能力が欲しいのです。とね。ほら、続きです。』

『っ!?。』

『あっ!?。』


 端骨は手術等に使うメスを取り出すと躊躇い無く睦美の首、頸動脈を切り裂いた。

 血が飛び散り周囲を真っ赤に染める。


『ほぉ。回復が一段と速い。重要な器官等の治癒には優先順位があるのでしょうか?。』

『ひ…酷いよぉ…睦美…お姉ちゃん…。』

『うっ…あ、安心せい。瀬愛…ワシは大丈夫じゃ。』

『少し、五月蝿いですね。順番が変わりますが仕方がない。貴女の実験を先に済ませましょうか。』

『ひっ!?。』

『なっ!?。よせっ!。止めよ!。』


 瀬愛を見た端骨は笑いながらスイッチを押す。

 すると、瀬愛が入れられているカプセルの中に黄色液体が流れ込み始め、瞬く間にその液体で満たされた。呼吸が出来ず苦しみ踠いている瀬愛。しかし、すぐに意識を失い液体の中で力無く浮かんだ。


『瀬愛に何をした!。』

『ひひ。あの液体は魔力を…その能力ごと吸出し、取り込み、混ざり合う性質があるのです。』

『何…じゃと…。』

『ええ。そうです。貴女方の能力はあの液体に吸収され私のモノとなるのですよ!。ひひ。ひひひひひ。』

『瀬愛!。瀬愛!。目を開けんかっ!。』

『無駄ですよ。取り込まれたら最後。目を覚ますことはありません。けど、安心して下さい。魔力が尽き切るまで搾り取ってあげますからね。ひひひ。ひひひ。』

『貴様…。』

『大丈夫です。実験が終われば貴女もあの液体の中へ入れて差し上げますから。』

『………。』

『そう睨まないで下さい。さて、長話も飽きてきたので実験を再開しましょう。次は…そうですねぇ…。ひひ。内臓を1つ1つ取り出してみましょうか?。取り出した内臓がどの様に再生するのか。ひひひ。楽しみぃ~~~。』


 端骨の持つメスが睦美の皮膚を…肉を切り裂いていく。


『ひひ。ひひひ。綺麗な肌ですねぇ~。ひひひ。それを私が傷付けていくぅ~。ひひ。ひひひ。』

『ぐっ…。ぐぁっ…。…だん…な…さ…ま…。』


 眠ることも許されない実験は数日間続いた。


ーーー


『やあ。待たせたね。リスティナさん。』

『いや。待ってはおらん。妾も今来たところだ。無凱。』


 人気のない廃ビルの屋上。

 黄華扇桜のギルドに移動する前のクロノフィリアの拠点だった場所にリスティナは呼ばれた。


『して、何用だ?。黄華を失って傷心していたと思ったが。』

『そうだね。彼女を失った悲しみは僕の中でまだ渦巻いているよ。復讐を頭の隅で考えたりもした。けど、黄華さんは僕に 皆のことを任せる と言って死んだんだ。なら、僕は最後までクロノフィリアの為にこの身を使おうと思ってね。』

『そうか…。して?。妾に話があるのだろう?。先に言っておくが妾には死者の蘇生は無理だぞ?。似たようなモノを創造することは出来るが…お前はそういうのを望むまい?。』

『ああ。望まないね。僕が愛しているのは黄華さんだからね。』

『だろうな。それがお主だ。』


 暫しの無言。


『で?。妾に話とは?。』

『そうだね。まぁ、長引かせるのも何だし本題に入ろうかな。リスティナさん。』

『………。』

『何を企んでいるんだい?。』

『はて?。企む…とは?。』

『僕達に話していないことがあるんじゃないかな?。いや、隠していることか…嘘をついていること。かな?。』

『何故…そう思う?。』

『…勘…と言うには少し違うかな…ちょっと違和感を感じてね。』

『違和感?。』

『女王とリスティナさんが話したこと。そして、それを僕達に伝えたこと。多分、内容が若干違うよね?。』

『………。』

『おそらく…女王が動くのに2週間も掛からない。そうだな…。1週間…長くても10日…ってとこかい?。』

『っ!?。』

『その反応は当たりかな?。図星…と受け取って良いかな?。』

『お主…鎌を掛けたな?。しかも、日数まで言い当ておって…。』

『日数は完全に勘だね。それに確証はなかったよ。そうだなぁ…僕が彼等の立場だったら…2週間を待つ理由が思い付かなかっただけさ。黄華さんの記憶では既に女王の他に【白騎士】【黒騎士】の2柱が現れていた。彼等の強さを見た限り、今の時点で僕達を倒すには十分過ぎる戦力だよね?。』

『………。』

『端骨が睦美ちゃん達の能力を得る計画を立て実行に移した時点で、もう大方の準備は整っていると見て間違いない。時間は十分にあったから。だけど、端骨の実験だけに2週間の猶予を果たして神々が与えるのかが気になってね。何柱かの神が力を貸していたようだけど。全ての神を見たわけじゃない僕から見ても神々は傲慢だ。性格とかを抜きにしても、自らが行うことが明確に決定している事に関しては全力で力を行使するだろうね。それだけの時間を生き、そして見合うだけの強さを持ち合わせているんだから。』

『…そうだな。』

『残り2柱の神もこの世界へやって来るって言ってたけど、過剰戦力だとも思うし…。神々からすれば、一刻も早く、僕達の排除が優先だろうし。何よりそれだけの力の差が既に僕達と神々との間にはある。』

『………。』

『そう考えたら、端骨の行動前に女王が君と接触し、わざわざ2週間と告げるのもおかしい気がしてね。それが事実なら…何故、君は敢えて女王の襲撃を2週間と言い本来の日時から遅らせたのか…。そして、それを僕達に告げたのか。それは 奇襲 という形にしたかったからじゃないかい?。』

『………。そこまで予想出来たか…。』

『まぁ、あくまで僕の憶測なんだけどね…。その様子だと正解かな?。けど、その理由までは分からなかったけどね。リスティナさん。君は…本当に僕達の味方なのかい?。』


 無凱と空を交互に眺めるリスティナ。


『お前には、本当のことを伝えても良いかもしれんな。』

『じゃあ、やっぱり。』

『ああ。妾は嘘をついた。お前達…クロノフィリアを守るために…いや…お前達に嫌われたくないという我儘でな。』

『説明…してもらって良いかい?。』

『ああ。』


~~~~~


『それは…本当かい?。なら…。』

『慌てるな。可能性の話だ。失敗の可能性だってある。それに…。2人は…。もう…。』

『そうか…。確かに今までの君を見ていて感じたのは閃君を中心に、本当に僕達を大切に思ってくれていることは伝わってたからね。嫌われたくないと思う君の気持ちも理解出来るよ。』

『すまん。お前達を巻き込んだこと…。』

『いや、その先は言わないで良いよ。閃君も言ってたでしょ?。僕達は後悔していないって。』

『………。』

『今回の件、僕は君を信じることにするよ。僅かでも可能性があるならね。閃君や他のメンバーには言わないでおくよ。』

『すまない。…ありがとう。』

『けど、協力は出来ない。僕は神に抗うよ。最後までね。』

『そうか…。好きにせよ。妾にはお主を止める権利も意思もない。』

『リスティナさん…皆を…頼む。』

『任せろ。全力で挑む。』

『ああ。期待する…さて、知りたいことも知れたし僕は戻るよ。はぁ…君が僕達の味方で良かった。けど…。』

『けど?。』

『君が悪い神じゃなくて少し残念だったかも。』

『何故だ?。』

『ふふ。もし…そうだったら。この場で…八つ当たりで殺してたからさ。』


 扉を開け屋上から出ていく無凱の背中は悲しさと怒りを感じられた。


『はは。無凱よ。神の妾ですら背筋が凍るような殺気だったぞ。』


ーーー


ーーーステータスーーー


黄華(キハナ)

   ・刻印  No.1

   ・種族 【花香聖霊神族】

   ・スキル

    【花香占い】

    【解呪香】

    【記憶魔香】

    【魔香陣】

    【強化魔香】

    【崩墜砕破点】

    【幻惑魔香】

    【弱体魔香】

    【爆炎魔香】

   ・神化【花香聖霊女神化】

   ・神具【魔香鉄扇】

   ・神技【絶香芳神舞花】

次回の投稿は18日の木曜日を予定しています。

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