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4ー8 黒い生物2

 黒い塊が魔力を溢れ出させると,衝撃で近くにいたシエラが吹き飛ばされた。


「シエラ!……っつ!?」

 

 セイラがシエラの安否を確かめようとした時腹に鈍い衝撃を感じた。


 セイラが自分の腹を確かめると黒い塊だった物体がセイラの腹を殴っていた。


「シィィィィィ」


 セイラが今出せる全力で黒い塊だった物体を殴り飛ばし、セイラはシエラの近くへ飛んだ。


(なんだあいつ。黒い魔物?)


 セイラは吹き飛ばされたシエラの容態を確認する。大した傷はしていなく気絶しているだけだった。セイラはシエラを安全な所に移動させ、黒い魔物を警戒する。


 黒い魔物はワイバーンの様な翼、腕は人間と変わらないが手には長い鉤爪があり2メートルはあり顔はゴブリンの様な顔をしている。


 セイラの知っている限りこんな魔物は見たことが無かった。


「マッ殺対象。セイ女シエラ確ニン。部外者一メイ。脅威度Aマッ殺対象に追加。」


 黒い魔物がそう言うとセイラに向かって[ファイアーボール]を放とうとする。セイラは[ファイアーボール]の魔法陣を[魔法消去(マジックキャンセル)]で消す。


 続けてセイラは黒い魔物との距離を詰め危険度が高いであろう腕を切ったが、黒い魔物は身を捻りセイラの斬撃を避けた。


 だがセイラの激しい攻撃を止める事なく黒い魔物を攻撃する。


[雷魔法・ショックボルト]


 黒い魔物はセイラの攻撃を全て捌き、黒い魔物の手が届く範囲に忍び込み、雷を纏っている手でセイラを殴った。


 セイラは辛うじて剣で殴りを防いだが雷は防ぐ事が出来ずに衝撃が体中を巡った。


 黒い魔物は、攻撃を止めセイラの剣を見つめた。


 すると黒い魔物の右腕は突然胎動を始め、右腕をセイラの持っている剣に変形させた。


[聖剣流・紫電一閃]


 セイラは黒い魔物のと距離を詰めると同時に素早い雷の斬撃を放った。だが黒い魔物は右腕の剣でセイラの[紫電一閃]を防いだ。

 

[聖剣流・閃光連斬]


 セイラは攻撃を止める事なく素早い斬撃を放つ。黒い魔物は今の攻撃を全て捌く事は出来ず、体に何発か食らった。


 だが黒い魔物はセイラに切られた箇所を一瞬で再生してみせる。


 今度は黒い魔物はセイラとの距離を詰め、剣に変形させた右腕をセイラに振り下ろした。セイラは剣で黒い魔物の右腕をいなしたが、黒い魔物はそのまま身を捻って右腕を左から右に一閃した。


 しかしセイラはしゃがむ事により黒い魔物の攻撃を避けた。


[聖剣流・隼斬り]


 セイラは自身の体の分身作り出し黒い魔物へ攻撃をし、剣に変形させている右腕を斬り落とする。


 だが黒い魔物は魔力を解放して、衝撃を放ちセイラを吹き飛ばした。


 右腕を切り落とされた黒い魔物は感情が無いのか切断された右腕を見る。すると、瞬きの間に右腕を再生した。


(このままでは終わらない。むしろこっちが負ける)


 セイラはこのまま戦えば負けると判断する。実力ではセイラが上だが、見た事のない魔物、異次元の再生力を魔物は持っている。


[顕現せよ!畏れよ!我が神聖なる翼の前に悪しき者はいらぬ!]


 セイラがそう唱えると、セイラの背中から翼が生えた。


[光魔法・聖なる槍(ホーリーランス)]


 翼を顕現させたセイラは[ホーリーランス]を5つ黒い魔物に放ち5本の内3つ命中した。


「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 セイラの放った[ホーリーランス]が直撃した箇所を押さえながら黒い魔物は、痛みを感じた様に疼いた。


[聖剣流・一閃飛斬]


 セイラはその隙を見逃さずに[一閃飛斬]を放ち黒い魔物を上半身と下半身に切断した。

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