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黒き光 〜一人の少年が世界の運命に立ち向かう話〜  作者: らーめん丸
学院闘技大会編
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3ー22 アルク対セイラ3

[独自身体強化術・羅刹]


 アルクが唱えると解放した大量の魔力が角を形成する。


「これが君の独自技能……凄いよ。まさか純粋な魔力解放でここまでとは」


 セイラはアルクの解放した魔力に驚いていた。通常の魔法使いなら一瞬で死んでしまう程の大量の魔力が一人の青年から溢れ出ているのだ。


 するとアルクは鞘を収納魔法から取り出し剣を鞘に収める。


[アレキウス神滅剣・神滅ノ刃]


 アルクはセイラとの距離を詰め右に剣を振ったがセイラは剣をいなす。


 だがアルクはセイラに休ませる時間を与えず袈裟斬り、右薙ぎ、左薙ぎを与えたがセイラは最小限の動きで躱す。


[光魔法・閃光]


 セイラはアルクに近距離で目眩しを与えた。さすがのアルクも近距離での目眩しに対応し切れず食らってしまう。


[聖剣流・閃光剣]


 セイラはまだ目眩しで目が見えないアルクに高速の技で切り付けた。


[アレキウス神滅剣・剣域]


 アルクは剣を正眼の構えで持った。


 セイラの放った[聖剣流・閃光剣]を寸法の狂いもなく全て切った。すると、視界が回復したのか、今まで閃光を食らって瞑っていたアルクの目が開く。


「危なかった……」


「まさか今のを防ぐなんて」


 アルクとセイラはお互いにギリギリの戦いをしている。


[アレキウス神滅剣・次元斬]


 アルクが剣を振り見えない斬撃がセイラを襲ったがセイラは、それを剣で切る。


[アレキウス神滅剣・高圧水斬]


 アルクは剣の先から高圧縮された水をセイラに振った。


[聖剣流・光の伸剣]


 セイラはアルクと同じように剣の先から光を出しアルクの[アレキウス神滅剣・高圧水斬]を迎え撃つ。


[光魔法・救済の槍(ホーリーランス)]


[炎魔法・炎の槍(フレイムランス)]


 セイラは[光魔法・救済の槍(ホーリーランス)]を五本放ったがアルクも[炎魔法・炎の槍(フレイムランス)]を五本放つ。


 だが一つの[炎の槍(フレイムランス)]の軌道がずれ明後日の方向に飛んだ。


 セイラを見ると[魔法消去(マジックキャンセル)]を使った痕跡があった。


 アルクは剣を振り残りの[救済の槍(ホーリーランス)]を切ったが、セイラが距離を詰めアルクを切ろうとする。


「はぁ!!!!!」


 だがアルクは魔法解放を使った魔力波を放ちセイラを吹き飛ばした。

 

[アレキウス神滅剣・地衝斬]


 アルクは剣を地面に突き刺し振りかぶった。すると地面が隆起しセイラに襲い掛かる。


[光魔法・慈愛の檻]


 するとセイラの周りに光の檻が発生しセイラを守った。


 守るだけではなく今までの戦闘で負った傷が癒されていく。


[光魔法・光の雨(シャインレイン)]


 とセイラは[慈愛の檻]が解けた瞬間に光の雨をアルクに放った。


 だがアルクは剣だけで塞いだが腕や首を掠めた。


[雷魔法・雷雲]


 セイラがそう言うと闘技場内に黒い雲が出現した。


「なんだ?これ。」


[聖剣流・雷の刃]


 セイラが剣を振った瞬間雷もセイラの剣の連動してアルクの頭上に雷が降った。


 さすがのアルク光の速さの攻撃を防げずに左腕が焼けている。


[聖剣流・雷の刃]


 セイラがまた同じ技を出そうとするとアルクは剣を上に掲げる。


 するとアルクの掲げた剣が避雷針となりアルクの剣に直撃した。


[付与魔法・火炎(エンチャントフレイム)]


 アルクがそう唱えると剣に炎をが纏った。


「ぐ…うっ…うおおおおお!!」


 アルクが叫ぶとアルクの周辺が爆発した。


[アレキウス神滅剣・火雷の刃]


 爆発が収まるとアルクの剣は異様な物を纏っていた。


「アルク君。なんだ?それ。」


 アルクの剣には炎だけでは無く雷も纏っていた。


「これは特殊な環境下でしか作れない物だ。」


「特殊な環境下?」


「簡単だよ。雷が降る天気。それだけさ」


 アルクがそう言い剣を振った。


 すると炎と雷を纏った巨大な斬撃がセイラを襲った。


 セイラが持っている剣で切ろうとしても体の当たる所に火傷の跡が付いた。

 

[我流剣術・八星]

 

 アルクが剣を振ると八つの炎と雷の斬撃がセイラを襲ったが、全て見切られた。


[光魔法・光の剣(シャイニングソード)]


 セイラがそう言い左手を掲げると光の柱がセイラの左手に集まり剣の形を形成した。


[聖剣流・無限光斬]


 セイラがそう言うとアルクの周りの岩がアルクを囲った。 


 セイラはアルクとの距離をを詰めアルクが迎撃しようとする。だが、突然角度を変え浮いた岩に向かった。


 するとその岩を足場にしアルクに高速で詰め切る。


「くそっ!!」


 アルクは二刀流が苦手で突然の事に対応出来なかった。


 最初はある程度塞げていたが速度が上がるにつれ防ぎきれず体のあちこちに新しい傷が生まれる。


 セイラは速度を落とさずに別の岩を足場にし何回も同じ事をし、アルクの後ろを取った。セイラは好機と思いアルクの切ろうと[光の剣]を振ったがアルクの左手に掴まれる。


 アルクはそのままセイラの[光の剣]を握り潰しセイラに回し蹴りをし吹き飛ばした。


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