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黒き光 〜一人の少年が世界の運命に立ち向かう話〜  作者: らーめん丸
学院闘技大会編
41/272

3ー16 アルク対フローランス1

 アルクは休憩室にて考え事をしていた。


(フローランスが使っていた身体強化魔法は注意しないと)


 と、考えながら休憩室を後にした。


-----------------


「皆さんお待たせしました!準決勝の開始です!相手はdブロック代表アルク対十魔剣序列九席フローランスです」


「「「うおおおおおおおおおおおおお」」」


「なぁ、アルクって奴平民らしいぞ」


「なに!?平民にも実力者はいるのか」

 

 などと観客席賑わっていた。


 アルクはフローランスは控え室から闘技場内に入った。


「アルク。この戦いお互いに全力を出そう。」


「そうだな……」

 

 と、二人は剣を出した。

 

 アルクは驚いていた。何故ならフローランスの剣は細いのだ。


 フローランスの持っている剣はレイピアと言い、突きに特化した剣である。レイピアは鋭い突きが出来る反面、攻撃の範囲と耐久性が低い。


「この剣に驚いているようだな」


 と、フローランスが聴くとアルクは頷いた。


「この剣は細剣クトゥルフと言う剣でアダマンタイトとオリハルコンの混合鉄で作られてる。見た目に反して耐久もあり切れ味もあり、何より軽い」


 と、フローランスは一通りの説明を言った。だがアルクは「行ける」と思ってしまった。


 何故ならまだ周りには認識されていないがアルクの刀はオリハルコンよりも硬い神の鉱石レッドクリスタルで精製されている。


 フローランスのような細剣でオリハルコンで作られた鉱石ならアルクの刀で切断できる。


「お互い準備はいいか?……始め!」


 審判が言った瞬間、アルクはフローランスに距離を詰めて刀を横に一閃する。


 しかしフローランスは細剣を使いアルクの振った刀を防ぎ、そのまま細剣を滑らせアルクの首を切る。


 だがアルクは身を捻りフローランスの細剣を避けた。


[初級炎魔法・火の玉(ファイアーボール)]

 

 を、フローランスに放ち距離を取った。


 だがフローランスはアルクに休憩を与えないように、今度はフローランスから距離を詰め、攻撃をする。


[神速流・五月雨切り(さみだれぎり)]


 と、神速流の特性を活かした素早い攻撃を放った。


[我流剣術・千鳥]


 アルクもレイラと同じように高速の斬撃を放ち迎え撃ったが幾つかは食らってしまう。


[我流剣術・八星]


 アルクは八つの斬撃を放った。アルクは避けるだろうと考えたが、フローランスは意外な行動に出る。


[神速流・隼斬り]


 フローランスはアルクの放った斬撃を斬ろうとすると、フローランスが二人に増える。


[[神速流・神速鎌鼬]]


 フローランスは二人に増えた状態で鎌鼬を放ったが、その鎌鼬は素早かった。通常の鎌鼬は放ってから当たるまでに時間がかかる。だがフローランスの放った鎌鼬は素早く[アレキウス神滅剣・次元斬]と同じ素早さであった。


 フローランスの攻撃はアルクの斬撃諸共消し飛ばし、アルクに届いてしまう。


「う……ぐ……」


 アルクはフローランスの鎌鼬を避けれず二つともアルクに当たった。


[我流剣術・瞬身斬り]


 とアルクはフローランスにカウンター狙いで、袈裟斬りをした。


「ぐっ……[氷魔法・氷の槍(アイスランス)]」


フローランスはアルクに斬られ怯みながらも魔法を撃った。


[付与魔法・火炎(エンチャントフレイム)]


 と、アルクはフローランスの撃った[氷の槍]を斬り水に溶かした。


[氷魔法・氷の刺(アイスニードル)]


 フローランスはアルクに斬られ溶けた水に向かって魔法を撃ち、水を再び凍らせ氷の刺を出現させた。


 だがアルクは避け切れずに足に刺さってしまったが素早く氷の刺を折り、フローランスとの距離を取る。


 だが、フローランスは攻めの姿勢を崩さずにアルクとの距離を詰めようとした。


[我流剣術・真空斬]


 アルクは空中に残っている魔力の跡に魔法を使い、その場の空気を消滅させ真空状態にし斬撃を起こさせた。


 すると高速でアルクとの距離を詰めているフローランスは立ち止まる事が出来なく、アルクの[真空斬]を受ける。


 それに加えてアルクの[真空斬]をある程度防いだ細剣が折れてしまった。


 アルクはそれを見て剣に[付与魔法・火炎(エンチャントフレイム)]を施し、フローランスに向かって炎の斬撃を飛ばした。


[氷の魔法・氷の剣(アイスソード)]


 とフローランスは自分の折れた細剣を凍らせ、折れた部分を補い、アルクの放った炎の斬撃を防いだ。


-----------------


「凄い攻防だ!」


「そうだな!」


「これは、どっちが勝つか分からないな」


 と、観客席は賑やかだった。


 それもそのはず、平民がスキンティア学院に入るだけではなく、闘技大会をここまでやれる程の平民がいると言うのは、貴族にとっては面白い話だ。


 だが観客席とは向かい側にある観客席では静かに見ている者がいた。


 それはセイラである。


「シエラの護衛のアルク君。意外と強いな。」


 だがセイラはどこか引っかかっていた。それはアルクの剣の太刀筋が、昔に戦った仮面の男と同じ太刀筋をしていた。

  

(決勝まで残ってくれたら、昔会ったことがあるか一度聞いてみるか)


 と、セイラはそう思いながら試合を静かに試合を観戦した。

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