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黒き光 〜一人の少年が世界の運命に立ち向かう話〜  作者: らーめん丸
学院闘技大会編
31/271

3-6 決勝前

 チルナとの戦いが終わった後アルクは治療室にて治療してもらっていた。


 なぜならアルクはチルナとの戦いで両腕骨折していたからだ。そして治療が終わったアルクは自分の寮に戻ろうとした時、声を掛けられる。 


「君がアルクか?」


 アルクが後ろを振り返ると金髪で青色と緑色の目をしている女性が立っていた。常人ならそれだけで見入ってしまうが、アルクは違うところに見入っていた。


 それは女性から溢れ出る魔力の密度だ。魔力の密度だけで言えばSランクの冒険者に匹敵するほどだ。


「あなたは?」


「私はセイラ=スキルニング。十魔剣序列1位だ」


「スキルニングと言うことは、シエラの……」


「そう。シエラがお世話になっているな」


「あ、いやこちらこそ……ところでなんでここに?」


「いや。噂になっていてな。雷鳴を倒した平民が」


「噂になっているんですか?」


「それはもうすざましく。それにしても……ふむ……」


「?」


「いや。気になってな……確かに魔力量も多く筋肉の密度が高い」


「はぁ……」


「まあいい。じゃあ私はここで失礼する。決勝がんばれよ」


 と、セイラは去って行った。


 翌日はDブロックの予選が行われた。


 結果は上位二名にグラウスとシルアが選出された。


ー----------------


 翌日アルクは決勝の対戦相手を見ていた。AからDブロックの上位二名が決まった事により、これからは決勝進出者を選定していら。


 その相手は十魔剣序列8位神滅剣レウス=ナトリウス。伝説の剣術アレキウス神滅剣を扱い38代目後継者と決まっている。


 アレキウス神滅剣とは500年前に地上に神の使徒が降り、地上に幾つもある都市を滅ぼした。 


 その時一人の青年が卓越した剣術を使い、神の使徒を倒したことからその青年の名前を使いアレキウス神滅剣と着いた。


 人数は17人で8人8人に別れる。残りの一人は十魔剣序列1位のセイラが勝ち残った二人で好きな方を選び戦う


「アルク。お前の対戦相手は誰だ?」


「グラウス。レウス=ナトリウスだ。お前は?」


「シルアだ」


「そうか……てかお前結構性格変わったよな」


「そうか?」


「最初なんて『どうせ不正をしたんだろ?』って」


「誰だってそう思うだろ?平民がこの学園に入るんだから」


「それもそうか」


 と、アルクとグラウスは闘技場に出た。


「あのすいません。君がアルクか?」


 と、男の人が話しかけてきた。


 見た目は普通の顔立ちでアルクと同じ白髪、紫色のした目が特徴だ。


「はい、そうですけど」


「次の対戦相手になるレウス=ナトリウスだ」


「ああ、どうも」


「次の戦いではお互い頑張ろう」


 レウスはアルクにそう言うと、去って行った。


「レウス=ナトリウスか」


「どうしたんだ?」


「いや、確かナトリウス家。バルト王国で五つしかない公爵で貴族にしては珍しく平民に優しい貴族だ」


「良く知っているな」


「いや、十魔剣はどんなやつなのか気になっただけだ」

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