闇
どうも皆さん!初めまして!らーめん丸です!今回は初めての小説投稿なんですが、これは自分の自己満と厨二病全開で書いています。
まぁ楽しく小説投稿をしていきたいです!
よろしくお願いします!
とある小さな村にある木の上に一人の少年が座っている。
「お兄ちゃん!一緒に木の実採りに行こうよ!」
木の上に座っている少年に金髪赤目の可愛らしい少女が声を掛ける。少女の兄は気だるげな声を上げる。
「えー……面倒くさいから誰かと一緒に行ってよ」
と、少女の頼みを銀髪赤目の少年が断る。
「あらあら、良いじゃない。アルク。せっかくの休日なんだから、たまにはシエラと一緒にお出かけでもしたら?」
そんな二人のやり取りを見ていたのか母親が木の上に座っている少年、アルクに声を掛ける。
「……分かったよ母さん。シエラ、行くよ」
「うん!」
アルクはそう言うと木から降り妹であるシエラに手を伸ばす。シエラは嬉しいのか元気よく頷きアルクと手を繋いで森へ向かう。
これから二人が向かう森は神聖な力によって魔物が出没しない特別な土地となっている。そのお陰か森には豊富な木の実や動物が平和に暮らしている。
森へ向かっている途中で近所に住むおばあちゃんが声を掛けた。
「あら!アルクちゃんとシエラちゃん。一緒にお出かけかい?」
「そうだよ!山に行って木の実を取りに行くの!良かったら何個か持ってくる?」
「そうね~。余ったらいくつか貰おうかしら」
「分かった!」
「暗くなる前に帰って来るんだよ」
「はーい!」
そう言い2人は山に入っていった。
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アルクとシエラが森に入るとアルクにとある提案をする。
「そうだ!久しぶりに始祖龍様に会いに行こうよ!」
「そうだね。あの方もずっと洞窟に居ると退屈になるだろうし遊びに行こう」
と、アルクはシエラの提案を快く承諾し、始祖龍が居る洞窟へ向かった。
洞窟に着き、二人はそのまま洞窟の中に入る。洞窟の中はとても広く、昼にもかかわらず中は真っ暗だった。
始祖龍は真白な龍の為、薄暗い洞窟には目立つ。
「あれ?始祖龍様いないね」
「仕方ないよ始祖龍様は龍の神様だから忙しいんだよ。次会いに行けばいいよ」
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始祖龍
別名、始祖神龍と言われ全ての龍の生みの親だ。
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ドガアアアアアンン!!!
アルクは妹の手を引き、村へ戻ろうと振り返るのと同時に村の方向から大きな爆発音が聞こえた。
「お兄ちゃん……今のって村から聞こえなかった?」
「うん……急いで洞窟を出よう」
洞窟を出ると、村から黒い煙が見えてきた。
「お兄ちゃん早く村に帰ろう!」
そう言い2人は村に走って帰った。
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二人が村に着いた頃には、村は壊滅寸前だった。
朝、挨拶した近所のおばあさんの家やいつも遊んでいた広場でさえも無残な現場となっていた。それに加えて何者かにやられたのか、体中を切られた村の住民が至る所で倒れていた。
「ママ!パパ!」
そうシエラは言い家に急いで帰ると家が崩れていた。そして、アルクは爆発に巻き込まれたのか、火傷を負いながら破片が刺さった脇腹を抑えながら崩れた家にもたれ掛かっている父親を見つける。
「パパ!だいじょうぶ?」
「シエラか俺のことより母さんの所に行ってくれ……」
「うん!シエラはここに居て!」
アルクは急いで母親を探す。
「母さん!」
アルクは母親を見つけることが出来たが、倒壊した家の下敷きにされていた。
「アルク……ごめんね……母さんの下半身ほとんど感覚がないの……」
アルクは母親の下半身に目を移す。母親の下半身は倒壊した家の下敷きになったせいか潰れていた。
「そんな……」
「母さんはどの道もう助からないわ……だから早く逃げて……」
「でも……」
「でもじゃない!逃げるの!シエラと一緒に!」
「お兄ちゃん!パパを助けるのを手伝って!」
「アルク……父さんを助けてあげて」
「……分かった、必ず後で来るから」
と言い父親の所に向かった。
「アルクどうだった?」
「ダメだ。母さんはもう……」
「そうか……アルクお前に渡したかったものがある。本当は15歳の時に渡したかったんだが。受け取ってくれ」
父さんはそう言うと収納魔法から布にくるまれた棒をアルクに渡す。
「そんな事言ってる場合じゃない!とにかく逃げよう!」
アルクは唖然としているシエラに父親を安全な所に運ぶ手伝いをさせる。すると、父親は目の前に悪魔が現れたのかと思うほど絶望しきった顔をしていた。
「まずい逃げろ!怪物がこっちに向かってきた!」
父さんがそう言い背後を振り返ると異形の怪物がいた。その怪物とは騎士の様な見た目に剣を持っていた。
怪物を見た瞬間こっちに向かってきた怪物は一瞬にして父親の首を切り落とした。シエラは突然の事に何も反応が出来ずにいた。
間違いない。こいつが村を壊した奴だ。と本能的にわかった。
アルクは呆然としているシエラを連れて逃げようとしたが怪物は素早く反応し、シエラの腹を刺した。
その瞬間アルクの中で何がが壊れる音がした。
「あああああああああ」
アルクはただ叫ぶしか出来なかった。
力が欲しいか?
声が聞こえた。知らない声が。
力が欲しいか?
欲しい……力が欲しい。
ならば・・・を代償に力をやる
・・・を代償に払えば力が手に入るのか?ならば・・・を代償に払う
いいだろう、だが全てやるとお前の体は壊れる4分の1程度ならちょうどいいだろう。
その瞬間アルクの意識は途切れた。
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数日後、バルト王国国王に報告する報告書ではこのことが書かれていた「クプニ村が滅び、闇が目覚めた。また神の光も現れた」と。
最後まで読んでもらってありがとうございます!
初めての小説投稿なのでアドバイスと評価もしてくれればありがたいです。
多分後々進んでくとある程度小説の形式もちょっとずつ変わると思います。
これにてドロン!