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短編

迷う事は犠牲を生む

作者: 岩城ぱれす

 私は迷う。私で無くとも迷う。人間は迷う生物だから迷う。それはあらかた間違いではない。それは全て証明されていることだ。

 人生で少なからず迷う時、迷う場面、迷う瞬間は皆にあるだろう。「今日の晩ご飯のおかずはから揚げとハンバーグどちらにしよう?」とか。あとは、これは学生でよくある事の例えだが、数学の勉強をした後に、「英語と国語、どっちをやろうか?」とこんな感じで迷う事は多々ある。

 以前、私がコンビニで学校の昼食を買っていた時のことだった。学生の私は昼食にあまりお金を賭けてられないので、安い物を当然のごとく買う。その時に、ちょうど迷いが発生した。それぞれ一つ一つ売られているおにぎり。その隣で売られている弁当系。私は迷った。たまには弁当系も良いかなと思った。が、弁当系になると値段がおにぎりよりも少々高い。だから、値段の安いおにぎりを買ってしまう。が、やはり弁当系も食べてみたい気はする。迷った結果、おにぎりに決まった。

 買う物がおにぎりに決まってからまた迷いが発生する。今度は種類だ。その日に店内に並んでいたおにぎりは梅、昆布、明太子、鮭、ツナマヨと全部で五種類。さて、どうしようか。海藻類があまり好きじゃない私なので昆布は迷うことなく買わないのだが、他が難しい。定番中の定番である梅はやはり食べておきたい。ちょっぴり唐いがそれが何ともたまらない明太子も食べたい。いや、和食の頂点に君臨する鮭も捨てがたい。ツナマヨも久々に食べてみたい気持ちもある。……今更だが、ただの昼食にこれほど迷わされるとは思ってもいなかった。迷いに迷った結果、梅とツナマヨに決めた。案外、というよりかなり普通の結果になってしまった。

 で、ここまで無駄に語りつくしてきたわけだが、ある法則的なものを私は見つけてしまったのである。それは、犠牲だ。

 犠牲とは、災害などに巻き込まれた時などに使われる極めて残酷な言葉だ。簡単に表現するとなるとなかなか難しいのだが、要はいけにえという意味だ。そう言われると良い感じはしない。

人生なにかしら犠牲が付きものではあるが、迷いの中にも犠牲が立派なほどに存在している。先程の話の中から上げるとすれば、おにぎり系と弁当系が一番わかりやすいだろう。私は弁当系ではなくおにぎり系を選んだが、ここで取り残された弁当系は完全なる犠牲と言えるのではないのだろうか。立場的な事を考えれば、違うのかもしれない。だが、やはり迷い事の中に犠牲は存在していると私は思う。

 迷い事と犠牲は切っても切れない腐れ縁みたいな仲だ。それらが互いに引き寄せ合い、そして離れ合うからこそ私達人間は瞬時に判断し判別、そして結果を出す事ができるのであろう。


あらすじにありました通り、この作品はコンクール応募候補から漏れた作品です。


コンクールに応募するということで、初めてエッセイ?を書きました。が、正直、自分にはあまりむいてなかったですね。でも、エッセイってようは感想だから、得意不得意関係ないんじゃ?と思ったりもします(笑)。

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