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第七章第五話
パトカーが近づいてきた。若い私は茫然と立ち尽くしていた。
パトカーが近づいてきて、呆然と立ち尽くしている若い私のそばに止まり、野次馬と交通整理を行った。そして若い私を促して、現場検証を行った。若い私は訳もわからぬまま、その検証に付き合った。 状況を聞きに来たのは、若そうな警官だった。「普段、どこに行ってるの?」若い私は、完全にびびっていた。若い私は、咄嗟に「ラーメン屋で出前のバイトをしています。学校には行っていません。」と嘘をついた。「本当だな。バイクはお前のか?ナンバー控えているから、盗んだヤツならすぐにわかるからな。」若い警官は詰問してきた。