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第七章第一話
朝になった。テレビを着けると、2010年の8月の終わりだった。
朝になった。テレビをつけると時期は2010年の8月の終わりだった。もうすぐリハビリ病院から退院して一年だ。二回目のタイムスリップをしてから一年近く経ったが、まだ車椅子のままだ。リハビリは言語訓練を入れて、週四回行っているようだが、めざましい進歩は自分では感じない、毎日悔しい日々が続いた。 2010年の夏は猛暑だった。寝苦しい日々が続いた。毎日もどかしい日々ばかりで悔しさは募った。しかし、劇的には日常は変わらなかった。そして夜になると、あのタイムスリップした世界は、あれからどうなっただろう。私はあの続きを知りたい気持ちがどんどん強くなっていった。