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第六章第二話

迎えに来た父の車に乗り込むと、おもむろに父が口を開いた。

車に乗り込むと、父が口を開いた。若い私は、殴られると身体を固くしていたので、少し拍子抜けしていた。「お前バカだな。何で旅行先で吸うんだよ。お前が中学の時に、まだ早いぞって言っただろ、バカ野郎が。」運転しながら、父が話した。若い私は、すみません。ごめんなさい、と泣いてばかりだった。誰よりも父が一番怖かった。 修学旅行で喫煙して捕まった私に下された罰は、停学一週間だった。無期停学にならないだけでもありがたいと思え、と電話で言われた。ここまでは私の記憶と同じだ。嫌な事は全て記憶どおりだった。悔しいけれど。

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