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第五章第九話
ドキドキしながら、若い私はのぶひでと一服した。
ドキドキしながら一服した。のぶひでは「やっぱり食後の一服はたまらねぇな。」と聞いたような口ぶりで、つぶやいたが、心の中は、ビビっている、と私はにらんだ。へたれ同士、へたれの気持ちは手にとるようにわかるのだ。換気扇はつけていたが、トイレの中は煙で前が見えなかった。その時、「ドンドン!」と激しく扉が叩かれた。 「お前ら、ここで何してる!ここを開けろっ!」こわもての生活指導兼体育教師の声だった。急いで、トイレの天井の換気口に吸殻を隠したが、臭いは消せなかった。「ここを開けろっ!」体育教師の声はヒートアップしていった。のぶひでが観念してドアを開けた。真っ赤な顔で、憤怒の表情の体育教師がトイレに入ってきた。




