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第五章第七話
京都から名前は忘れたが、何とかといい私鉄電車に乗り、のぶひでと若い私は大阪に着いた。
京都から、何とかという私鉄電車に乗って、大阪のグリコのでかい看板近くのお好み焼き屋にのぶひでと二人で入った。店に着いた事で安心した若い私達は、おもむろに制服のポケットから、煙草を取り出し、一服した。すぐに若い店員がやって来て、「学生服での喫煙は遠慮してもらえますか?」と関西のトーンで注意された。へたれの私達はすぐに煙草を消して、なんとなく居心地も悪くなって、お好み焼きも食べずに、店を出て、結局、小心者の二人は京都へ戻って行った。
関西のやんきぃ兄ちゃん達にからまれずに無事に京都の仲間達に合流することが出来た。ここまでは、私の記憶どおりだ。そして、あの出来事が起こる夜がやって来た。