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第五章第六話

京都へ着いた。高校生達は、行き先に不満ながらもどこかウキウキしていた。

京都へ着いた。高校生達は、行き先に不平不満を漏らしながらも、やはりどこかウキウキと浮かれていた。若い私は、クラスの中で決めた班ごとに別れ、名所や史跡を観光した。ここまでは私の記憶どおりだ。ということはあのついていない出来事もそのまま起きるのだろうか。興味津々である。 京都へ着いて、最初はしっかりと名所巡りをしていたが、のぶひでの班と一緒になってから、少し様子が怪しくなってきた。本当にこの男と一緒にならなければ、と、後年良く思った。若い私はのぶひでとともに大阪でお好み焼きを食べることにした。電車での行き方は、のぶひでが全部調べていた。こういう所は妙に気がきくやつだった。

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