表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/87

第三章第六話

若い私は家に帰るとすぐにのぶひでに電話した。

若い私は家に帰るとすぐにのぶひでの家に電話した。しかし、のぶひでは留守だった。まだ携帯電話などない時代だったから、のぶひでからの電話を待つしかなかった。若い私は、揺れる思いで胸がいっぱいで、ベッドに倒れ込むように、眠ることしかできなかった。 母の呼び声で若い私は目を覚ました。「のぶひでくんから電話だよ。」少しだけ眠ったはずだったのに、あたりはすっかり暗くなって、時計は夜9時を回っていた。私は電話に出た若い私と同化した。

のぶひでが相変わらずの調子良い口調で話し始めた。「どうだった、初デートは?」「どうもこうもねえよ。」「何だどうしたんだよ。」「来なかったから、話しようがねえよ。」「どうして?」「それは俺が聞きてぇよ。」のぶひでは気まずく沈黙した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ