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第三章第四話
来週はもう夏休みに突入するという週末の日曜の夜、若い私は浮かれていた。
来週はもう夏休みという週の月曜日の夜、若い私は、すっかり浮かれ気分でいた。早く次のミーコに会える日曜日が待ち遠しかった。しかし私は不安だった。こんなにトントン拍子に事が進んで良いものだろうか?この世界は、私の過去と似て非なるものだから、すんなりとうまくいくかもしれない、しかし・・・、私は激しく悩んだ。
私がこんなに激しく思い悩むのは、私の今までの人生で、悪い予感は良く当たる傾向にある、という事だった。まあ、まだ起きてもいないことを心配しても仕様がない。若い私は、生来の楽天的な傾向を日ごとに強め、そして運命の日曜日がやって来た。