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第三章第一話
若い私は激しい衝撃を受けていた。ミーコはみやびに本当にそっくりだったからだ。
若い私は激しい衝撃を受けていた。ミーコと呼ばれている女の子は、みやびに良く似ていた、というか、そっくりだった。若い私は、どもりながら自己紹介した。ミーコにはその自己紹介が受けていた。何が功を奏するかわからないが、とりあえずのぶひでの部屋のテーブルを囲んで座った。 まじまじと対面に座ったミーコを見ると、本当に良くみやびに似ていた。「そんなに気に入ったからって、じっくり見つめるなよ。」のぶひでがからかいながら、若い私をちゃかした。ミーコは顔を真っ赤にして、「からかわないでよ。のぶひでくん!」とのぶひでに抗議していた。「ミーコも家が橋の向こうなの。帰りは送ってあげてね。」ちー、ナイスフォローだ。若い私は嬉しそうにうなずいた。