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第二章第八話

若い私は揉み手をしながら、のぶひでに媚びを売るように頼み込んだ。

若い私は、揉み手をしながら、「それじゃのぶひでさん電話まってます。」完全に主従関係は逆転していた。「ひとつよろしくお願いしますよ。大将!」卑屈なくらいに低姿勢になった若い私は、何度もお願いした。のぶひでは悠然と胸を反らせながら、「わかったよ。心配するな。」と偉そうに私の肩を叩いた。私は頭を下げながらのぶひでの家を後にした。

真夏の暑さが和らぎ始めた夕暮れ時に、若い私はのぶひでの家から帰って来た。夜になって、夕食を食べ終わり、自室にこもり、のぶひでからの電話を待った。そして夜9時を回ったころ、電話があった。「今度の土曜日の夕方4時に俺の家に来い。その時に紹介するよ。」「ありがとう。のぶひで、おまえって、本当にいい奴だな。」「これからは俺のことを尊敬しろよ。」「あぁ」絶対に守らない誓いを若い私は交わした。

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