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第二章第六話
さんざん迷った揚げ句に若い私は深々と煙草を吸い込んだ。
さんざん迷った果てに深々と煙草を吸い込んだ若い私を見て、のぶひでは笑い転げた。怪しげな粉末はハッカだった。確かに、普通の煙草と違い、スーッとした爽快感のようなものはあるが、それだけだ。のぶひでにいっぱい喰わされたのだ。こいつは何度見ても、腹ただしく、憎たらしい奴だった。「ばかばかしい。俺は帰る。」憤然として、若い私は立ち上がりかけた。 「まあ、ただの可愛い冗談じゃねぇか。本題の話を教えてやるよ。」のぶひでは笑いをこらえられず、爆笑しながら、若い私を引き留めようとした。私はその手を振り切って帰ろうとした。
「実は、俺のつきあっている女の子と同じ学校の女の子をお前に紹介してやろうと思ってな。」若い私は、すぐに座り直した。