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第二章第三話
私の記憶どおりの奴なら、こののぶひではどうしようもない奴だった。
私の記憶どおりなら、この、のぶひでという男はどうしようもない奴だった。救いようがないという言葉は、彼の為にあった。私は、どこでもドアで母校に行けないことを悔やんだ。しかし、午後の下校時間を過ぎたころ、部屋の壁にどこでもドアが現れた。ドアをくぐると、小汚ない部屋に出た。
微かな記憶をひもとくと、そこはのぶひでの部屋だった。着古した洋服やらTシャツがそこかしこに脱ぎ捨ててあった。部屋の主の性格を反映した部屋だった。部屋の真ん中には、テーブル代わりに使っている家具調のこたつがあった。そのこたつの上には、何かを飲んだ後のコップと吸い殻が山盛りになった灰皿があった。何で、こんな奴と仲良かったのだろう。まさに若気の至りというやつだった。