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第一章第十話
高一の秋に進路コースの選択があり、私は文系を選択して、そして、腐れ縁ののぶひでと同じクラスになった。
高校1年の秋に進路コースの選択があり、文系を選択した私は、1年の時に仲が良かった仲間は皆、理系に進み、私は、このクラス替えで、腐れ縁の友、のぶひでと同じクラスになる。これは私の経験した過去と同じになってほしくなかった。私は都合の良い希望を願った。
高校2年のクラス替え自体はまあ可もなく不可もなくという感じだった。風の噂で、みやびも文系を選択した、と聞いていたので一緒のクラスにならなかったことがせめてもの救いだった。部屋にクラス名簿があったので、自分のクラスを見てみた。私はそのページを見て一気に暗くなってしまった。そこには、のぶひでの名前があった。私はブルーになった。この世界ののぶひでが良い奴であることを祈ろう。