あの手再び
舞台:現代
小説:あの手再び
以下本文
なぜあそこへ向かったのか、今でも後悔する。何があったかは、このスレを見ればわかるだろう。
誰かの参考になるか、それともネットで都市伝説になるだけだろうが。
俺はある日、ネットの2chであるスレを見つけたんだ。そこには、モザイクの掛かった人影と、海辺の一軒家の写真が投稿されていた。それと「〇〇県・〇〇市にて、魚人間激写!」と最初の書き込みがあった。スレを追っていくと、投稿者はモザイクの掛かった写真を、別のスレから持ってきたようで、「〇〇県・〇〇市にて、魚人間激写!」、もそのスレに書き込まれていたそうだ。だが、元のスレは既に消えていたそうで、とっておいたリンクでもページが見つからなかったという。
投稿者が言うには、そのスレには数分前に2・3件すでにで書き込まれていたそうだが、いくら待っても誰も書き込まなかったそう、話はまだまだ続く雰囲気だったというのに。
ここで、さらにスレを追っていくと「なぜこの画像を保存してまで別のスレを立てたんだ?」と至極まっとうな質問があった。それに投稿者は「この画像に心当たりがあるんだ、詳しく書くから待ってくれと」と回答、しかし何時間待っても書き込まれない。
3時間くらいたったとこで、どこぞの特定班が画像が撮影された場所を投稿した。市まで分かっていたから、容易だったとか。そこでスレは加速し始める。なんだなんだと騒いだとこで、誰かが「実際にスネークしないか」と言ったんだ。そこで俺は悩んだが、行ってみることにした。まだ投稿者も現れていなかったからだ。だが、今思うと後悔する、あそこへ行かなければこうはならなかった。
俺の住んでいた市と隣り合わせだから意外と早く着いた。近くの駐車場に車を止め、画像の家に向かった。だがその家は様子がおかしい、いや何か不可解な点がある分けでない、しかしその家は異様な雰囲気を醸し出ていた。だがその時は好奇心が勝った。ライト代わりのスマホを片手に家へ入った。
だがすぐにドアが閉まった。まるで外から叩き閉められたようだった。その時はさすがに怖かった。
まあそのあとに体験したことに比べれば、なんてこともない。
廊下を進むといろいろなものが置いてあった。ホラーゲームみたいだった。今となっては珍しい黒電話に悪趣味な棚、だが一番印象に残ったのは絵画だった。それはスーツを着た人が描かれていたがその顔は思い出したくもない。なぜならまるで魚のような顔、ぶよぶよの肌、ぎょろっと飛び出た目玉、
それはとても言いようのない不気味な、人とも呼びたくないものだ。そして確信した。
それがあの写真のモザイクの人影そのものだと。
その時恐怖した。急いで振り向き、逃げようとした。だがその時、後頭部を何かで殴られ倒れた。だがその一瞬に絵画と全く同じ影が見えたんだ。今思えばその時から自分はおかしくなった。
目を覚ますと、近くの病院にいた。医者が言うには、海に浮かんでいたところを釣り人が見つけ、
救助したらしい。そしてあの家はここらでは有名な場所で、昔クスリの密造につかわれ、今でもその成分が漂っているらしい。しかも人を狂わすには十分な量だという。
その時は納得して、幻覚を見て転び、頭を打ったんだと思った。
多少の入院をして家に帰るとどうも疑問が湧いてくる。
最初の写真はなんだったろうか、確かに病院では納得したが、あれは合成ではなかった、なんでかわからないが、確信できる
退院したその日から今まで、ずっと夜に不気味な夢を見る、あの化け物が身近に紛れている夢だ。
それで確信した、あれは幻覚でも何でもない、ただの事実だと。それで毎日見るんだ窓にあの怪物を
中学生が執筆しました。お手柔らかにお願いします。