表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/3

魔力を感じてみた(4歳)

「お嬢様、今日はご機嫌がよろしいようですね。もうすぐ、5歳の誕生日ですもんね」

専属メイドのアンが入ってきて言った。


そう、シンシアはまだ4歳だったのだ。


「アン、ちょうど良いところに来たわね。私は最強の悪になることを決めたの!世界中の人が怯え、逃げ惑うのよ!わっはっは〜!」とベッドの上で飛び上がりならがアンを見下ろすシンシアだったが、


「はいはい、昨日の絵本が気に入ったのですね。今夜もまた勇者と魔王の絵本を読んであげますからね」

と言ってスルーされるのだった。


「ちょっと待ちなさい。私は強くな」


「お嬢様、朝ごはんの時間ですよ。お食べにならないのですか?」


「食べる〜!」

前世の記憶があっても、シンシアはまだ4歳の子供だった(精神年齢も)。


「うむ、美味しかった。余は満足じゃ〜。」アンが食べ終わった皿を片付けて去っていった後、少し膨れたお腹をさするシンシア。気分は王様である。少し眠くなってきたシンシアだったが、そこで最初の目的を思い出すのだった。


「はっ!こんなことをしている場合ではない。強くなるための方法を探さなくては!」

前世の記憶を探るシンシア。


「あれ?前世の私友達いなくない?この日も一人屋上でお弁当食べてる・・・」

前世の自分を見て少し切ない気分になるシンシア。前世の自分をみて心の涙を少し流すのだった。


「そんなことより強くなる方法の記憶・・・。あった。えっと・・・

『この世界には魔法と呼ばれるものがある。魔法には属性が6つある。光、闇、火、水、風、土。魔法を使うためにはまず魔力を把握する必要がある。魔力は心臓を起点として体内を巡っている(by公式ガイド)』。公式ガイドって何・・?ってそれは良いとして、魔力よね。心臓を起点としてだから・・・」

胸に手を当てて、魔力を感じ取ろうとするシンシア。


「なるほど。わからない。」全く魔力を感じ取ることができなかったシンシアだった。


「お嬢様、胸に手を当てて何をなさっているのですか?」アンが入ってきた。


「うむ!聞いて驚くと良いわ!魔力を感じ取る練習をしていたのよ!私は天才だから!」

ドヤ顔で宣言するシンシア


「そうですね。お嬢様は天才ですね。でもそろそろお昼寝の時間ですよ」


「私はまだ眠く・・眠く・・・」お昼寝の時間と聞いて眠気が襲ってきたシンシア


「寝るまでお腹をポンポンしてあげますから」と言って、シンシアを抱き上げてベットに入れるアン。


お腹をポンポンされて、あったかさが体に広がっていくなーと感じたシンシアは、

後にそれが魔力の流れであることを知るのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ