半恋人2
二人で街を歩いたら目立つ気がしていたけど、やはり私達は注目の的のようで中々目的地の病院にまで辿り着かない。
ハ組の領域を抜けるまで見回り仕事の火消し達は年齢を問わずに「よお、イオ」みたいに声を掛けてくる。
その度に私は彼に「恋人になってくれたミユさん」と紹介されて照れるし、また女を変えたのかという会話を聞かされて居心地が悪い。
イオは私が初の恋人で「いつもの女は向こうが勝手にまとわりついていただけ。でも別にええかなと思っていた」と説明したが、こうなると信憑性ゼロ。
「本当は恋人が何人もいたのではないですか? 同時進行だった気配はないですが」
「何度か同じ人と二人で歩いていると恋人って思われるだけ。腕を組まれたりしてもそのままだったから更に。今日みたいに紹介したことはない。嫌悪がなければ来る者拒まず去る者追わ……あっ、さっそく」
イオの視線の先を見たら、私達と同年代くらいの色っぽくて綺麗な女性が、左右に二人女性を連れて怒り顔で近寄ってきた。
「どこの誰よあんた!」
「うわぁっ、その顔はかなりかわゆくないからやめた方がええ。どこの誰って俺の恋人だからやめてくれ」
私に突っかかってこようとした女性の前に、イオが立ちはだかった。
「俺の恋人って乗り換えたの⁈」
「いや、君が俺の恋人だったことってないよな。俺、何か言ったことある? 惚れたとか、会いたいとか、結納しようとか何か。何もないけど」
「……ねぇ、何を言っているの? いつも一緒にいたでしょう?」
この反応、どう考えても相手も遊びでお互い割り切っていたという感じではない。
「そっちが会いに来て暇な時はつるんでいたけど夜勤の週とか休みの日だけで、しかもそっちが来た日だけだから毎回じゃない。いつも一緒にはいなかった。あと二人きりもあんまり無かったよな。誰かと間違えてない?」
「ま、まち、間違えるわけないでしょう! 何よそれ。私は貴方の何だったの⁈」
「何って俺の追っかけだろう。かわゆくて面白いし、勝手に来るから楽だし、たまにご馳走してくれるから、特定の相手が居ない間は付きまとわれていてもええかなって。見る目がないから他の男を探したら? って言うていたと思うけど」
「お、追っかけに付きまとい……」
彼女は放心、という様子。
真心のある人だと思ったけど、女性関係だとやはり最低疑惑。
「そう。追っかけの付きまとい。手紙をくれた時にお礼その他を言ったらまた会いに来て以降、ずっと俺にまとわりついていたよな? 迷惑だと思わなかったから相手をしてた。俺から何かしたことある?」
「ねぇ、火消しの恋人が出来たって全然違くない?」
「どうなってるの?」
「だって、頭を撫でてくれたり、いつも嬉しそうにして……」
「俺が会いたいって言ったり、贈り物をしたとか、恋人っぽいことをしたことってある? 恋人以外には手を出さないようにしてるんだけど。頭は別に誰でも触る。老若男女にそうするからつい、癖で」
「ほら、だから言ったじゃん。火消しの言動はそこらの男とは違うから良く確認しなって。遊ばれていたっていうか、遊ばれてすらいないじゃん」
「手を出さないようにって、きとすをしたわよ!」
「あー、覚えていないけど宴会の時とか後とか? 俺、酒癖が悪くて近くに若い女がいるとわりと誰とでも。深酒で記憶もおぼろげになる。お前は女がいるところで飲むなって言われるし、本命も出来たからもうやめる」
バシンッとイオは頬をぶたれて、彼女の友人らしき女性二人にも同じくぶたれた。
「大変、すみませんでした。これまで誰かに惚れたことが無かったから軽く考えていて。悪いのは自分だけじゃなくて、警戒しない、勝手に思い込む相手もだーって、自分の悪いところを棚に上げて人のせいにしていました。本当にすみません」
イオは素直に頭を下げた。
「行こう。火消しはやめといた方がええって言うのに聞かないから」
「そうだよ。火消しは火消しでも顔のええのは女にロクデナシって言うじゃん。いくら子どもに優しいからええ人なんて言うても中身はこれじゃん」
「この本命らしい女にも袖振りされるって。こんな軽蔑の顔をしているから」
「そうそう。早めにロクデナシって分かっただけマシだよ。だからケイトさんの方がええって言うてるのに」
「そうそう。この話をしたらきっと彼も態度を改めるって」
こうしてイオ曰く追っかけだった女性は泣き出して友人らしき二人と去っていった。
イオが本命みたいな口振りだったのに、他にも誰かいるようだ。
彼女は私には想像がつかない世界の住人なのだろう。
「聞いた話と違います。相手は真剣だったじゃないですか」
「気をつけているんだけど悪いことをした。でもほら、真剣じゃなくてあの人はケイトって男が本命で俺を利用……言い訳しません。相手も悪いけど俺も悪いから反省します。相手が反省しなくても俺はします」
「反省したからといって嫌悪が消えるわけではありません」
「めちゃくちゃ好感度下がったよね? 首の皮一枚は残る?」
とても悔しいことに即破談、と口から出てこない私はダメ女。
「若干想定範囲内なので、同じことを繰り返したら即破談にします」
「きっと本気じゃなくて遊びたい女だと思い込んだり、見ないふり、聞かないふりをしていたことを反省する。とりあえず俺に女が出来たと知ったら怒る女がまたいるかもしれないから見せておこう。また謝らないと。触ってええって言うたから失礼」
あっ、と思ったら手を取られた。
人生で初めて男性と手を繋いで歩くのに、そういう理由なのも彼がしれっとしていることにもイライラする。
「離して下さい。そのような理由は嫌です。貴方にとっては大した……」
イオが耳を赤くしてヘラッと笑ったから言葉が行方不明になった。
彼は顔をしかめて私を見て「えっ? 離して? あー。好感度が下がったから触るの禁止になった?」と萎れ顔。
でも私の手は離さない。
「そうではなくて今言った理由だと……」
ブンッと手を揺らして離そうと思うのに、体が上手く動かないのは、少し嬉しいと思ってしまったからだ。
「今言った理由? 喧嘩を売られたら怖いか。ごめん。口実で……。単にその、お見合い日から楽しみにしてて、惚れた女と手を繋いで歩くって多分凄いええ気分なんだろうなぁって。自分のことしか考えていなかった。ごめん」
そっと手が離れて寂しい気がしてしまった私は、やはりダメ女だろう。
「ええ、次の話し合いの日まで手を繋ぐのは禁止にします」
しょんぼり顔をしているけど、これに流されたら私は本当にダメ女になるので無視。
「あっ、また来る」
今度も若い女性だと思ったら、怒り顔で駆け寄ってくるのはそこそこ派手な柄の着物姿の青年だった。
「おい、てめぇ! ハ組のイオ! カエを奪っておいて別の女と堂々と大通りを歩くとはどういう了見だ!」
「ミユちゃん、あいつは二組のコン。三股しておいて、恋人でもない本命の幼馴染が、俺らハ組の花組や火消し達と祭りの準備で親しくしていたから誤解して、この間難癖つけてきたんだけどまただ。うぜぇな、あの女たらしバカ」
イオとは異なる系統だけど、わりと顔が良い火消しである彼も女性関係が悪いの……。
喧嘩になったら危ないから少し下がってと言われたので「ここで喧嘩は迷惑なので喧嘩を買わないで下さい」と伝える。
これを無視するような人とは破談だ。
女性関係は私と相手の女性と本人の問題だけど、道の真ん中で喧嘩を買うと迷惑に思う人が何人も出てくるからうんと嫌。
駆け寄ってきたコンはイオの前に着くと、胸ぐらを掴んで持ち上げた。
身長差があってイオの方が背が高いのに持ち上がっている。
「この間は兵官に邪魔されたから白黒つけてやる」
「白黒って俺の勝ちだっただろう。兵官が来てうやむやに出来て嬉しか……。すみませんでした。誤解を生むような言動をしたことを謝ります。喜ぶ人だけじゃなくて迷惑に思う区民もいるから喧嘩なら組でお願いします」
イオは鼻で笑ったような表情を浮かべた後に、私をチラッと見て顔色を悪くした。
喋り方、声の出し方が変化したので、言うことを変更したのは明らかだ。
「あの柄の着物は二組じゃないか?」
「相手はハ組だろう。若いのが朝から元気だな!」
「やれやれ!」
「祭りの前哨戦か? 初夏祓い祭りで勝つのはハ組だ!」
「いや、二組だろう!」
二人が着ている着物の柄で火消しだとか組が分かる区民もいるとは知らなかった。
この辺りはハ組と二組の管理地区の境だし、入り乱れて働いているから、たまにこういうハ組対二組らしき光景は見かける。
「すみませんって、今日は腰抜けなのか? ハ組の青年部はひ弱集団だからな」
「……おい。今、なんつった。軟弱腰抜けはお前ら……ではないです。組で喧嘩しよう。とにかくここではやめようぜ」
一瞬、イオは低い声を出してコンを睨みつけたけど、すぐに顔を逸らして目を閉じた。
おまけに両手の指で耳を塞いだ。
「おい、何の真似だ? 前回で懲りて俺には敵わねぇって降参か?」
「おいおい。喧嘩にならないっぽいな」
「誰だあの腰抜け火消しは。ハ組にあんな腑抜け火消しいたか?」
「あれ、ラオの息子のイオじゃないか? あのラオに似ていない色男は確かそうだった気がする」
「剛勇ラオの息子は落ちこぼれみたいな話を聞いたことがあるけどこういうことか。組幹部が息子の教育も出来ないってハ組の今後は心配だな」
「周りの幹部がどうにかするのか? おい、ハ組のイオ! 負けるにしても買え! 親父の看板に泥を塗るのか!」
喧嘩を買わないとこういう誹謗中傷が起こるんだ。
コンがイオから手を離して彼を地面に叩きつけるように放り投げた。
「イオさん、大丈夫ですか?」
駆け寄ったらイオは怒り顔で少し近寄り難い雰囲気。
「二度と二組の花組に手を出すんじゃねぇ! ハ組はうちの花組に接近禁止だ!」
「ミユちゃん。ちょっと無理かも。区民にボロカスに言われて敵前逃亡は名折れだし、二組の花に本命がいる奴もいる。おい、コン! 弱ぇから見逃してやろうと思ったのに恥をかきたきゃ……あー、ミユちゃん?」
どんどん人が集まってきてヤイヤイ言い始めているので、またこの間の私みたいに誰かが迷惑を被るから、遊び喧嘩が始まるのは嫌だと思って、私はコンの前に移動した。
イオが喧嘩を買わないのはそれはそれで問題らしいので、喧嘩は組でしてもらう。
「さ、三股最低極悪火消しさん! 喧嘩は区民の迷惑にならない組でって言うてるのに、無抵抗の方にこのような事をして恥ずかしくないのですか!」
「……はぁあああああ⁈ おま、お前、今なんて言った! いや、君か。お嬢さんにお前はおかしい」
叫んでから私は後悔した。
イジメを見てついこういう真似をしたことが人生で何度かあるけど、同じ女性や子ども相手ならともかくこの相手は怖い。
睨まれて怖くて若干後退りしたけど、私を上から下まで眺めて「お嬢さんには君と使う」と口にするとは冷静なのでそれは安心材料。
「ですから、三股最低最悪極悪人でなし火消しさんと申しました。組の看板もあるようなので喧嘩は買いますけど、ここでは迷惑です」
声が少し震えたけど喋れる。
「……おい。男の喧嘩に女が割って入るな。しかもお嬢さん。今、またなんて言うた」
「ミユちゃん、煽ってもええけど危ないから……」
「肩に触ってええなんて言うていません!」
イオに肩に触れられたので、恥ずかしくて思わず怒鳴ってしまった。
「お、おう。そうだな。ここは触るの禁止領域だ。えっ。こういう危険時でもダメなの⁈」
「危険時って火消しは女性を殴る最低な方々なんですか? そういう話は聞いたことがありません」
「いや、そうだし万が一殴りかかってきたら庇うけど……」
「女に庇われる軟弱腰抜け! 何をコソコソ話しているのか知らないけどその女から離れろ。巻き込む訳にはいかない」
とりあえずコンが怒って私に何かすることはなさそうだとさらに安堵。
「巻き込むべきではないのは周りの方々もです。子どももいるのですよ。組で喧嘩だと不都合があるのですか? 前回負けそうだったところを上手く逃げられたから、また兵官待ちですか?」
しまった。余計な一言を加えてしまった。
「うわっ、ミユちゃん。また煽る。いや、それでええや。そうだそうだ! 組でやろうって言うてるのに人の話を聞け! お前には耳が無い……すみません。やめます」
イオは何も言っていない私の顔を見て、頬を引きつらせた後に俯いた。
「今日はこれから病院へ子ども達の慰問に行くので迷惑です。私は事情を知りませんので喧嘩するなとは言いません。後日改めて組で喧嘩して下さい」
「……お嬢さん、君はまず撤回しろ! 誰が三股最低火消しだ! 俺に恋人は居ない!」
イオが「うげっ、最低って俺だ」と小さな呻いたので、これは使えるかもしれない。
「いえ、三股最低最悪極悪人でなし火消しさんです。では、恋人と誤解されるような女性が三人いるんですか?」
私のこの発言でイオはまた耳が痛い、みたいな表情を浮かべた。
「そんなの、女が勝手に集まってくるだけだ」
「やましいこと、誤解されるような事は何もしていませんか? 一切何も。そう言いきれますか?」
「いや、それはまぁ。ほら。思い込んだりまとわりつく方が悪いだろう? 悪い気分じゃないから放置しているだけ」
これで分かった。
集まってくる女性の勘違いを放置して誤解させても悪びれない考えは、イオ独自の理屈ではないってこと。
「やはり最低最悪極悪人でなし火消しさんですね」
「だから違うって言うてるだろう」
「違くありません。誤解を放置して己の快楽に利用するのは卑怯者です。乙女の純情を踏みにじるのは最低最悪極悪人でなしです」
「純情って、あいつらは純情じゃないから。その目をやめろ。悪くない事しかしていないのに悪い事をしている気になる」
「そう主張しても違うこともあるでしょう。その辺りは私と貴方は関係ないので勝手にして下さい。私達は予定があってここだと区民の方々の迷惑ですので喧嘩は組で買います」
「や、やめろ! やめてくれミユちゃん! もう分かったから! 俺は最低最悪極悪人でなしだったけど直しているからもうやめてくれ! 耳と胸が痛くてしんどい! 俺としては違うけど、ミユちゃんからしたらこいつと同類って主張はもう分かったから!」
イオが気がついた通り、私が今、一番非難しているのは彼だ。
「うぜぇな、女たらしバカとは貴方のご友人のような清廉な方が言える台詞です」
「はい! 自分のことを棚に上げました! でもほら。喧嘩は買わなかったから……。いや、道の真ん中で買おうとしてすみませんでした……」
「イオさん、周りの方々にそう言うて下さい。迷惑に思う方もいるので喧嘩は組で買いますと。楽しみたいのなら後日そちらへどうぞって」
コンの怒り顔が怖いから逃げるが勝ち!
頭に血が昇って口喧嘩を買ったのは私だし、こんなの恥ずかしいから駆け足で逃げるしかない。
「んー。ええな。面白そうだからそうしよう。おい、コン! 十五時頃に帰ってくるから二組の鍛錬場で勝負だ! ぶっ潰してやる! 皆さん、見学に来て賭けたりしてええですよ! 代わりにここにはこういうのが嫌いな人もいるから集まらないで解散して下さい! ちょっと、ミユちゃん! なんでいきなり走るの!」
駆け出したらイオの叫びが私の背中にぶつかった。
「ミユちゃん、待って!」
誰だあの女とか、なんだこの人だかり、ハ組のイオを尻に敷いてる女が二組の若いのに公開説教らしいみたいな声が耳に届く。
「待って、待ってミユちゃん! 俺も病院に行くから! 走ると危ないって!」
「病院に慰問なんて嘘だろう! 女と出掛けるから喧嘩は後でってふざけてるのか! イオ、待ちやがれ!」
「病院は本当! ついてくるな! 首を洗って待ってろ! 組で負けると先輩達にどやされるのが怖いからって街中で絡むな、この弱虫野郎!」
「弱虫も、負けるのもお前だこの野郎!」
「火消しが区民の英雄ならそういう言動をして下さい! 立派な大人なのに恥ずかしい!」
喧嘩をしそうな勢いだったので、私は足を止めて振り返ってまた叫んでいた。
「……はい」
「はい、すみません」
私の前にイオとコンが並んで固まった。
「もうっ、先に組で喧嘩してきて下さい。イオさん、街中で喧嘩したら破談にしますからね。私は病院へ行きます」
午前中の洗濯時のイオは好感度が高かったけどその後のこれでただ下がり。
私は二人に背を向けて歩き出した。
「いや、ほらミユさん。あのー、ミユさん。怒らないで。君の場合は怒り顔もかわゆいけど笑顔の方がかわゆいからさ。君がいないと街中で喧嘩しなかったって証明出来ないから俺も病院へ行く」
「怖えな、お前の女。カエとは何もないって本当か?」
「だからそう言うただろう。他の奴と一緒にちょっと相談に乗っただけ。あと街中で会って夕方だったから組まで送った」
「あいつ、イオ君、イオ君ってうるさいんだけど」
「口説いてないのに惚れられるのは俺のせいじゃねぇよ。本命女ならお前がかっさらえ」
「この自惚れ野郎! 確かに少しかわゆいけどカエの方がええ女なのに嫌そうな顔をするな!」
「少しじゃなくて死ぬ程かわゆいから! この見る目なし! うるせぇよ! カエさんを恋人にしても怒るんだろう! なんなんだお前は!」
「泣くのも取られるのも嫌なんだよ!」
「ミユちゃんと初デートなんだから、人生初のデートなんだから、ついて来るな!」
うるさくてならないので早歩きで二人から離れようと思ったのに、私よりも背が高い二人は足もその分長いからか全然引き離せない。
「イオさん、静かにしないと破談にします。口喧嘩もこのような場所で買わないで下さい」
「……はい」
「うわぁ、ダセェ。女の言いなり。やっぱり怖えなお前の女。でもこの目はゾクってしてそそられるし、手のひらの上に乗っけられたら楽しそう。この感じからかわゆくさせたい」
「それは俺がしますので、君はお引き取り下さい」
「ミユだっけ? なあ、ミユ。こんな奴よりも俺にしない?」
「ミユちゃん。こいつは俺と違って本物の三股男なので相手にしないように」
「イオ、お前は邪魔だ。後でのしてやるからどっか行っていろ」
「お前が邪魔だ。お前はカエさんの尻を追っかけてろ。その前にまず他の女と縁を切れ。気にかけて欲しいなら方法が間違ってる」
「お前に腹が立つから俺はこのミユを口説き落とす。ついてくるな」
この後、コンは病院までついてきて、イオと同じく子ども達にうんと優しいから少し見直したけど、だからこそモテる火消し達はタチが悪い。




