セシル様からのお礼
セシル様からエドワード宛の手紙とお礼のハンカチが送られてきた。
私宛の手紙にはエドワードにお礼の手紙と一緒に刺繍をしたハンカチを渡して欲しいと書いてあった。
うーん、これは一種の告白かしら?
この国では、好きな相手に刺繍に想いを込めてハンカチを渡すと言うものがある。
エドワードを見張っていたスパイ(諜報)魔法の鳥から映像を送ってもらうと、エドワードはまたあの庭園にいるらしい。
本当に毎日毎日ご苦労さま。
そこに行ったところでセシル様には会えないのに…
これは、けっこう重症かな。
イザベラ様の様子も窺うがお父様から謹慎処分を下されたから、部屋にいて大人しくしている…
まぁ、たま〜に癇癪を起こして侍女たちにはあたっているみたいだけど、下手な事は出来ないと分かっている様子だ。
これなら大丈夫だろう。
エドワードに会いに行ってまた邪魔されたら、たまらないからね。
私はルイスに護衛を頼み、庭園に向かった。
◆
エドワードはまたあのベンチに座っていた。
私は小声で声をかける。
「エドワード」
はっとしてこっちを見るエドワードはちょっとガッカリしたような様子だ。
でも、気を取り直して
「シルビア、この前は母上がすまなかった」
と謝ってきた。
こいつが私に謝るなんて…
ちょっと驚きだ。
「エドワードのせいではないでしよ?
気にしないで」
そう言って隣に座る
「これ、あなたに渡して欲しいって頼まれたの」
私は手紙とハンカチが入った小さな箱を渡す。
エドワードは手紙の送り主を見て目を見開いています。
「これ…シルビアなぜ?」
「後でゆっくり読んで、それからセシル様の事は絶対にイザベラ様に言ってはダメよ。
怪しい素振りもしてはダメ」
「何を言って…」
「わかった? 決してセシル様の存在を知らせないで」
エドワードは私の言った事をゆっくりと反復するように考えて、私の言わんとした事を悟ったようです。
ちょっと厳しい表情をして
「わかった」
そう頷きました。
私は立ち上がり
「くれぐれも気をつけてね」
そう言って立ち去りました。
聖女派遣いたします
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