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HALFWAY  作者: 風舞
1/3

第一話 悲しみの城

大切な人達を失った次の日って、どんな感じなんでしょうか…。



「…かなり、被害は大きかったな…。」


「…………。……はい」


静かな部屋。

押し殺された涙の音。

一昨日の突然の来襲…。


「…ねぇ、オーディン様ぁ……」


「なんだい、千佐…」


生き残ったのは、四人。 一人目、千佐。紅い髪のボブの少女。黒天使だ。


「…もう、みんな戻ってこないの…?」


少し前まで、賑わっていたこの城。しかし、今は……


「…。」


返す言葉が見つからなくて、また沈黙が続いた。


「千佐、目をつぶりなさい」


二人目、ベル。ピンクの長髪で、黒天使。


「…え…?」


「落ち着くの。今は、ただ…」


「分かった…」




突然、扉が開き、一人の青年が入って来た。三人目の生き残り、白夜。黒髪の長髪で、白天使。


「オーディン様、報告します。……死者は、黒天使が四万六千二十九人、残ったのは二人。白天使が五万三千二人、残ったのは…私だけです。…あの後、クラリスは行方をくらましましたが…おそらく、傷を癒しているのかと思います。…報告は、以上です。」


「そう、か…有難う、白夜。すまない…皆を…守れなかった……。」


「いえ、オーディン様が無事だっただけでも…」


「そうですよ…それに、守ってくれたじゃないですか…私達を。」


「………。皆を束ねると…いつも、取りこぼしてしまう…。前も…今も。」


「………」


四人の顔から悲しみの色は消えなかった。


「しかし…何故クラリスは、あんな事を…?」


同じ天使。その色は違うものの、戦う理由は見つからなかった。



――――コロシテヤル――――


冷たい言葉。冷たい――あの瞳。


「……どうして」


何よりも冷たかったのは、彼女の心だった。

生き残った天使達。 オーディン、ベル、千佐、白夜。 次、それぞれ の物語。

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