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まどろむとそこは夢物語  作者: オータムン
2/3

調べることはとても大事!?

ゆんは情報をあつめるため、家の中でなにか役に立つものを探す。

そこで見つけたのは数冊の本だった。

本を見ていると不思議なことが起きる。

そしていざ外の世界へゆんは足を踏み入れる!?

#2

〜第一章 調べることの大切さ〜


今は朝の9時半。

ゆんはキノコの種類が気になったので調べることにした。

まずは今、自分がいる小屋ともいえるような家に手がかりがないかを探す。


あまり大きい家ではなかったので、比較的に探しやすかった。

母親のようなその人がいた部屋には

手がかりのようなものは見つからなかった。

ゆんは先ほどまで自分が寝ていた部屋を探す。

すると…


ゆん「これは…本?」


ゆんが見つけたのは少し古ぼけた絵本が9冊と、厚みが2cm程ある図鑑が2冊だった。


ゆんはこの世界での絵本がどんなお話なのか気になって見ようとしたが、今はキノコのことだと自分に言い聞かせて図鑑を手に取る。


2つの図鑑を見比べてみると共通点があった。

それはどちらもタイトルに【幻の森】という言葉が入っていた。

【幻の森の生き物】

【幻の森の自然達】


ゆんは外の森が幻の森だということは表紙を見るとすぐにわかった。

なぜなら木の色や地面の色が瓜二つだったからだ。


ゆんはキノコが書いてあるのは自然の方だと思い、【幻の森の自然達】の1ページを開く。

その考えは間違ってはいなかった。

まず最初に目次と注意書きが書いてある。

【※注意:この図鑑は精密にできているが、新種の生物や、生き物に食べられ変質した物も存在する。収穫や栽培には細心の注意が必要とされる。】


ゆんはページをめくる。

かなりの植物の数があることがわかる。

これをずっとみていると半日はかかるとおもったゆんは、目次から【食べられる植物】のページへ飛んだ。


食べられる植物は全部で30種類あると書かれている。

クルクルと渦巻いたもやしのような植物

【クルネッコ】や、普通に見たら絶対『食べたら危険!』が貼ってあるような紫色したキノコ

【ヤバノコ】などが載っていた。


ゆんはさらにページをめくっていく。

そしてしばらくして、最後のページまで来てしまったが、幻のキノコといったようなものはなかった。


がっくしと肩を落とし目次を見るが、【キノコ類】のページを見てもない。

【発見が難しい物】のページにもない。


このままでは冒険の先が見えないと思い、ゆんは落ち込みながらもう一冊の図鑑を手に取りページを開いた。

すると脳に衝撃が走る。


ゆん「こ…この記憶はなに!?ううん、知っている記憶だ!おそらくこの本が冒険のキーアイテムなんだ!」


ゆんは自分が体験したことのないはずの記憶が突然流れ込んできて驚いた。

しかしその瞬間にわかったのだ。

この図鑑がこの冒険にとっての《重要なアイテム》であることが。


するとゆんの目の前に先ほどと同じ画面が現れる。


_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_

【キーアイテムの発見により以下の効果を取得】

・昔の記憶《幻の森の生き物》

・幻の森の土地勘Lv1

_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_


ゆんは記憶を辿る。

そのあとゆんは突然ページをめくり出した。


ゆん「もしかして!キノコっていうのは私の想像してる物じゃない?!この記憶が正しいならあれのことかも!」


ゆんがページをめくる手を止めた時、そこにはキノコのようなものが描かれていた。

しかし日本人の想像を超えて来るものだった。


ゆん「やっぱり!幻のキノコって書かれていたけど名前がなかったから、私のイメージに1番近いものを検索して【キノコ】って表示されていたんだ!正解は…」


ゆんが見ていたのは大きい生き物がまるまる1ページ使われているページだった。

本当のキノコの正体はそこに描いてある生き物、

【エクスドクタフロッグ】という丸型のカエルの

背中に生えている触手だった。


図鑑によるとその触手は、そのカエルが一定の感情になると発光する。

すると周りの生物の悪質物質(状態を悪くする物質:例・がん細胞や腐食菌など)の除去や損傷を回復していくのだ。

その効果を知った人間たちがこのカエルを乱獲してしまったため絶滅に追い込まれ、非常に見つけるのが難しい状況となっている。


このカエルは別名【名医(ドクター)カエル】と呼ばれていて、カエルが感情を変えないと力を使わないため、力を使わせようとすると『対価』を求められる。


そしてこの対価に1番良い物がある。

それが清水(せいすい)なのだ。


このカエルは純粋な物しか好んで食べないため、もし虫などを持っていった時には激怒し、最悪の場合は殺されてしまうこともある程の裏表が激しいモンスターなのだ。


ゆんは清水をどうやって作ろうか悩んだ。

しかしふと思い出した。


ゆん「さっき、食べられる植物の方で…あった!やっぱりこれだわ!」


ゆんは再び植物の図鑑を開いた。

そこには先程見ていた【ヤバノコ】が載っていた。

ヤバノコは一定の大きさになるまでは栄養を吸って成長する。しかし一定以上に達すると、今度は生えている木の栄養を吸うのではなく、悪質物質を吸って成長する。

なので別名【天地のキノコ】とも言われる。

なぜなら最初は透明なキノコで光が当たるとキラキラと輝きく。なのに、最後は濃い紫になるからだ。


ゆんは考えた。


ゆん「このキノコを水につけたら水の中の悪い物質を吸ってくれるのかな?」


残念ながら図鑑にそれは書いていなかった。

でも物は試しということでゆんはヤバノコを探すことにした。


服を着てリュックを持ち帽子をかぶる。

そして少し重たいが図鑑も一緒に持っていく。


リビングのところに出ると女性はまだ先程の編み物をしていた。

女性は出かける支度をしていたゆん《ユミル》をみて驚き、声をかける。


女性「ユミル!?どこにいくの?お外は危ないわよ!?」


ゆんはにっこり笑って女性に言った。


ゆん「大丈夫だよ!少しだけお外を回ってくるだけだから!夕暮れには帰ってきます。」


そう言ったゆんを見て少しため息を着きながら水筒に水を入れ、女性はゆんにわたした。


女性「絶対夕暮れ前には帰ってくるんだよ?絶対ね!」


ゆんは元気よく返事をして外へ出ていく。


見渡すと周りは森である。

リビングに飾っていた地図を見るとこの家は幻の森の中央付近にあるのだ。

早速意気揚々と木の柵にある扉を開いて外に出る。


季節は秋。

つまり短期間のうちに見つけて冒険をクリアしなければ真冬に突入し、とても森に入れる様な状況ではなくなってしまう。


ゆんは幻の森で無事ヤバノコの採取や、エクスドクタフロッグに出会えるのか。


#2 調べることはとても大事!? END


【次回予告】

いざ幻の森へ足を踏み入れたゆん。

周りは背の高い木で囲まれている。

まだまだ幼い少女ははたして無事に目的の物をみつけることができるのか!?



閲覧ありがとうございます。

ようやく次回は幻の森探索回になります!

まだまだ序盤なのでローファンタジーですが

たのしみにしていただけるとありがたいです!


次回もお楽しみに!

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