41話〜ノトの悩み〜
「テツ、ヒカルまだ来てない?」
「テル遅かったな、ヒカルならあそこだ」
川の上流の方からボートの様な物が向かって来ている。
「あれがテツの作った船?」
「そうだ、しかし水の上を走るもんなんだな」
「テツが作ったからね」
「どわっはは、そうだな!」
「テルー! いい感じよー!」
「テルさーん! 水上を走る車とはいい物ですねー!」
「マルスさんも乗ってたんですね、おかえりヒカル」
「いいわ! これなら行けるわね!」
「うん」
「どわっはは、そーだろ? でよー、どのくらいの大きさのを作りゃーいんだ?」
「そうね、100人は乗れるやつ! 出来る?」
「なるほどなー、出来なくはねーだろーが、人手がいるなー」
「わかったわ、今マサに預けてる職人達の半分まわすわ」
「なら大丈夫だ! 任せろ」
「うん、それじゃどうする? テツもルナ連れて家事行く?」
「そーするか、村出るのも久しぶりだな」
「それじゃ準備しましょ」
「ヒカル、ぼくちょっとノトのとこに行ってくるよ、テツの準備手伝えなくてもいいかな?」
「わかったわ、準備はわたし達でしておくわ」
「ありがとう」
テツの準備してる間に、ぼくはノトと話をしに行こう。
「もう行くのか? テル」
「うん、今皆んなでテツの準備をしてるよ」
「そうか……」
「ぼくも村出たきりでテツ家族もしばらく出るけど、ノトは大丈夫?」
「そうだな……テルよ、向こうはどうなのだ?」
「うん、なんとかなってるよ、マサや3兄弟がよくやってくれてる」
「そうか……実はな、マサや3兄弟が行ってる事で、最近ミトとノノが行きたがってだな……ノルもなんだが」
「そうなんだね」
「あー、長老のとこでも興味を示してる者が多いようだ」
「……ノトも?」
「村での生活に不満がある訳ではない……が、こんな大型の魔獣が住むダンジョンだ、戦士として興味はある」
「そうだね……」
「新しい街はうまく出来そうなのか?」
「わからない……けど、ヒカルなら出来ると思う」
「そうだな」
「うん」
「……3兄弟やテツ家族を頼む」
「うん……それじゃ行ってくるよ」
村の皆んなもダンジョンや新しい街作りに興味があるみたいだ。
「テル準備出来てるわよ」
「うん」
「ノトは? 見送りにも来なかったの?」
「あー、それは事前に決めてあったんだ」
「何よそれ?」
「こうでもしねーとよ、ついて来たがる奴が増えちまったからな」
「そうゆう事ね……なら行きましょう、マルスお願い」
「はい、では参りましょう」
ぼくとヒカル、テツ夫妻とマルスさんで村を出発した。
「初めて乗りましたけど、あまり揺れたりしないのですね」
「そうだろ?」
「これなら数時間の旅もあまり疲れる事なさそうですね」
「あー、後はマルスの操縦次第だな」
「そうですか」
「ねぇテツ」
「なんだヒカル?」
「フール村の皆んなはどうなの?」
「さっきの話か? ここは人族の国だろ? それで皆んな遠慮して山奥に集落作って過ごしてた連中だ」
「うん」
「それがここに来て獣人族である3兄弟やマサが街に出て活躍してるの聞いてるからな」
「そうね」
「元々街での生活に憧れと不安があったのが、不安が解消されて憧れが大きくなったんだろ」
「なるほどね、それなら村ごと来たらいいじゃない?」
「テルとノトが作った村だ、言いだしずらいんだろーよ」
「それなら簡単じゃない、テルとノトで皆んなを後押ししたら済む話よね?」
「まーそーだな」
「ノトもダンジョンの魔獣に興味があるみたいだったよ」
「まー、戦士だしな、そーだろ」
「食い意地じゃないの? 肉好きだし」
「それもあるかも……」
フールの村の移住か……。
おざきです
貴重なお時間をわたしにいただき感謝します
お読みいただきありがとうございました♪




