40話〜お土産〜
「美味い!」「美味いっす」「美味いですね!」
「ほんと美味しいわ、牛肉ね!」
「うん」
「サミーもう大丈夫? 食べれてる?」
「はい、ありがとうございます」
「そうだ、ライリーさん冒険者の増員の為に頑張ってたよ」
「ギルマスは信頼出来る方です、心配してないです」
「へー意外、あのライリーをね……」
「……」
「ギルマスなら大丈夫です……おそらく……」
「……ぼ、ぼくはサクラさん達に肉を持っていくよ」
「そう? わたしはもう少しここで食べてるわね」
仕留めた魔獣とフール村から持ってきた酒で、ダンジョンの町は宴をしている。主役は3兄弟のようだ。
「あれ? サクラさん、マノンさん達は?」
「もう村へもどった、もうだいぶ前にじゃ」
「帰ったんだ? 肉持ってきたけど……」
「妾が頂こう」
「うん、そう言えばイエロ君見ないけど?」
「イエロには重大な事を任せておる」
「何かあったの?」
「あの場所じゃ……湯気のたつ」
「あそこで何があったの?」
「何も……温泉を掘らせておるだけじゃ」
「温泉……いいね、出来たらぼくも入りたいな」
「良いじゃろう? その時にはテルも招待するつもりじゃ、待っておれ」
「うん、楽しみにしてるよ」
「たたた、ただいまです! てて、テルさん!」
「おかえりエリー」
「宴はもうよいのか?」
「はは、はい! き、今日は疲れましたので!」
「そうじゃな、サミーの治癒大変じゃったろ? 上手くやれておった」
「はは、はい! あ、ありがとうございます!」
「えっ? エリーが治癒したの? サクラさんかと思ってたよ」
「エリーじゃ、見事じゃろ?」
「うん、エリーすごいよ」
「しし、師匠のおかげです! もももも、もっと頑張ります!」
「エリーはよくやっておる、疲れておるのじゃろ? 今日はもう休むがよい」
「はは、はい! しし、師匠、て、テルさん、おおお、おやすみなさい!」
「それじゃぼくも戻るよ、サクラさん」
「何を言っておる、たまに来たのじゃ……」
「えっ? うん」
「デザートのパンケーキを妾に作ってくれんのか?」
「……はい」
「サクラさん戻りました」
「サクラ今日はわたしもここに泊めて!」
「好きにするがよい、サミー身体はどうじゃ?」
「はい、お陰様です、ありがとうございます」
「テル、あんたまだここにいたの? 何してんの?」
「妾のデザートにパンケーキを作っておる」
「わたしも食べる! テル頼むわね!」
「いただきたいです……私も」
「おお、王女様!」
「エリー今日は大活躍だったわね!」
「エリー、休まなくてよいのか?」
「おお、美味しそうな匂いがしたので」
「テルのパンケーキよ、エリーも食べる?」
「はは、はい! いいい、いただきたいです!」
「テル、4人分ね!」
「……はい」
結局ダンジョンでの魔獣騒動と、その後の宴で船作りの準備は出来なかったな……。
「それじゃテル行きましょう」
「うん、3兄弟皆んなを頼むね」
「テルさん!」「はいっす!」「任せてください!」
ぼく達はダンジョンを後にし、テツの待つフール村へと向かう。
「結局準備は出来なかったね」
「仕方ないわ、大事に至らなくて良かったわ」
「そうだね」
「テツの方はどうかしら? 上手く出来てるといいけど」
「テツなら心配いらないよ」
「そうね」
「うん、運転代わるよ、おにぎりと昨日のお肉、ヒカルの分もあるよ」
「いただくわ」
順番に昼食を摂りながら、ぼく達はフール村へと到着した。
「わたしは先にテツのとこ行ってるわね」
「うん、ノトに届け物したらぼくも行くよ」
「わかったわ」
村の入口はぼくの家が無いせいか、ノルの家が目立って見える。静かだ……留守かな?
「ノト!」
「テルか、話は聞いてる、もう水上の車出来ていたぞ」
「うん、これから見に行くよ、その前に3兄弟から預かり物があるんだけど」
「3兄弟からか、なんだ?」
「大きいけど庭に出すよ」
「見た事ない大型の魔獣だな、これを3兄弟が仕留めたのか?」
「うん、そうだよ、向こうで皆んなで食べたけど、美味しかったよ」
「そうか、頂こう……礼を言ってくれ」
「うん、それじゃテツのとこ言ってくるよ」
なんだかノト元気がない様に見えたな……村を出る前にもう1度会って行こう。
おざきです
貴重なお時間をわたしにいただき感謝します
お読みいただきありがとうございました♪




