21話〜1週間経ち〜
「テツありがとう!」
「あー、1週間かけたからな、試運転もばっちりだ! 美味い酒用意しろってヒカルに言っとけ」
「わかった伝えるよ!」
「テルさん車も出来てますよ! 今日届けに行くんですか?」
「マサもありがとう、ヒカルも喜ぶよ! これから行くけど、マサも行く?」
「はい、行きます! すぐ支度して来るんで待っててください!」
「うん」
「おいテル、あいつ最近やたら街に行きたがるんだが何かあったか?」
「どうだろう? 助けた冒険者とか城や孤児院の人とも仲良くなったからね、それでかな?」
「それならいんだけどよ……ヒカルに惚れたとかはねぇよな? それだけは勘弁してーんだよ」
「そうなの? 確かにヒカルだもんね……」
「いや、ヒカルはいいけどよ、王家とはもう勘弁だ」
「あっ、そうだね……後で聞いてみておくよ」
「そうか! 頼めるか? 頼むぞ!」
「お待たせしました! テルさん行きますか!」
「うん、それじゃテツ行ってくるよ!」
「あー、それじゃテル頼むな!」
「テルさん、ヒカルさんの車で行きましょう、試運転しておきたいし、僕運転します!」
「そうだね頼むよ!」
ヒカルに脱穀機と車を頼まれてから1週間、完成品を届けに行こう。今日はそれにテツからの頼まれ事も……頑張ろう……。
「車問題ないですね! 調子いいです!」
「うん、いいね!」
「そう言えば村出る時、親父に何か頼まれたんですか?」
「えっ!? いや……あれだよ! ヒカルに美味い酒もらってくる様に頼まれたんだ!」
「親父は本当に酒好きだな……」
「そ、そう言えばマサは好きな子とかいるのかな?」
「えっ!? そんな急に、ど、どうしたんですか? テルさん!」
「えっ!? いやなんとなく……もしかしてヒカルとか?」
「ヒカルさん? まだ子供じゃないですか? しかも本当は男の子なんですよね? 親父が言ってましたよ」
「そ、そうだよね……ははは」
「そうですよ! そんな訳ないじゃないですか! 着きますよ」
「そうか……そうだね、うん」
「あれ? あそこにいるのマノンさん達じゃないですか?」
「ん? マノンさん達だね、仕事かな?」
「あっテルさん! マサ君も!」
「こんにちは!」
「テルさん、先日はお礼も出来ずに……ありがとうございました」
「いえ、カロルさん元気そうですね、その後は体調どうですか?」
「はい、もうすっかり元通りです」
「よかったです、アンナさんはどう? 1番重症だったもんね」
「えっ!? あっ、あの、はい! 大丈夫です!」
「よかった……3人で仕事行くとこかな?」
「あたし達はギルドに依頼見に行くとこですよ、テルさんもギルドに?」
「ぼくはお城に用事で」
「それじゃ途中まで一緒ですね!」
「あのテルさん、僕ちょっと孤児院に届け物があるんですけど……」
「そうなの? それじゃ先にお城行ってるよ」
「はい! それではちょっと行ってきます!」
「あっマサ君! あの、この剣返し忘れてて……」
「えっ、その剣ならあげますよ! それでは行ってきます!」
「えっ!? マサ君? 行っちゃった……」
「もらっておきなよ、街の武器屋で買うよりいい物でしょ?」
「いんですか? こんないい剣貰っちゃって? あれからずっと使ってて欲しかったんでラッキーです!」
「アンナさんとカロルさんは剣は使わないの?」
「わ、私は魔法職なんで剣は使わないです!」
「アンナさんは魔法使うって言ってたね! カロルさんは弓だっけ?」
「はい、私は索敵と弓が得意なんです」
「バランスのいいパーティーだね!」
「ねーテルさん、テルさんの車って使い方難しい?」
「ん? どうしたの? 簡単だよ、誰でもすぐ出来るよ?」
「あれ便利ですよねー、あたし達定期的に出身の村に帰るんですけど、今度あの車貸してくださいよー」
「ちょっとマノン! お世話になりっぱなしなのに図々しいよ!」
「あっごめん、アンナ、そうだよね」
「すいませんテルさん、マノンたら……」
「いえいえ、出身の村はこの国なの?」
「はい、馬車で5,6時間かな? 国のはずれの海の近くです!」
「そうだったんだ? 冒険者になりたくて街に?」
「あたし達は出稼ぎって感じです、何もない村なんで街で稼いで村に物資を持ち帰ってるんです」
「そうか、頑張ってるんだね」
「でも街での生活楽しんでますけどね!」
「うん、それがいいね! それじゃぼくは城なんでここで」
「あっはい! それじゃテルさんまた!」
「テルさん王女様の家庭教師頑張ってください!」
「えっ、あー、アンナさんありがとう! それじゃ!」
3人共元気そうで何よりだな。マサにも聞けたし、後はヒカルに届けるだけだな。
「テルさーん、ハァハァ、間に合いました?」
「早かったね、今着いたとこだよ」
「これはテル様、マサ様、本日も王女様のとこへおいでですか?」
「ポールさんこんにちは、はい、頼まれてた物届けに」
「それはご苦労様でございます」
「あらテル来てたの?」
「ヒカル! 脱穀機出来たよ」
「ヒカルさん! 車も作りました!」
「ほんと? それじゃ馬車のとこ行きましょ、ポールも来て!」
「かしこまりました」
「やったー! ありがとマサ!」
「はい! 僕も車作り楽しいので! 多めに資材いただいてありがとうございました!」
「いいわよ、お金も払った方がいいわよね?」
「お金はいいですよ、使わないですし」
「あんた達ほんと欲ないわよね」
「お金もらっても街で欲しい物あまりないからね」
「そうよね、あの村にいたらそうなるわね」
「うん」
「ここよ! 車庫作っておいたの!」
「それでは車出しますね」
「やったー! マイカーだわ!」
「マイカ? それなんですかヒカルさん?」
「なんでもないわ……」
「あっ脱穀機もここでいいかな? 5台あるけど?」
「うん、5台も作ってくれたの?」
「テツが礼は美味しいお酒が欲しいって」
「テツもあんた達を見習えばいいのよ、わかってわ、ポールに届けさせるわ」
「かしこまりました」
「マサ悪いんだけど、車と脱穀機の使い方ポールに教えてくれる?」
「あっはい! わかりました!」
「あと、脱穀機1台は孤児院に届けて教えてきてくれる?」
「はい! 行きます!」
「王女様それではマサ様の負担が……孤児院には後程わたくしが」
「大丈夫です! 僕行きますんで!」
「そうよねマサ、お願いするわ」
「はい! それじゃポールさんこれはですね……」
「マサ様よろしくお願い致します」
「それじゃテル、あんたはこっち来て」
「えっ、うん」
「ガキンチョやっと話せたのよ」
「ほんと?」
ジャクソン君……話せるようになって良かった。これで呪術の首謀者が解るかも、ジャクソン君はおそらく誰かに……。
おざきです
貴重なお時間をわたしにいただき感謝します
お読みいただきありがとうございました♪




