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16話〜呪い〜

「たっだいまー!」


「おかえりマノン……」


「お邪魔しま……あっ!」


“バタンッ”「ちょちょちょっと待ってテルさん」


(痛たた、着替え中だったのか……アンナさんの大きな物が……いや、見てない見てない!)


“ガチャ”「ごめんテルさん……どうぞ」


「あっうん、お邪魔します」


「てテルさん! すいません、お見苦しい物を……」


「えっ? あっ、何の事だろう?」


「あっ! なっ何でもないです!……先日はありがとうございました!」


「えっ? い、いえいえ」


「この方が? 前に助けていただいたって方?」


「そうそうテルさん!」


「テルです」


「わたしがいない時に2人を助けていただいてありがとうございました……《カロル》です」


「いえいえ大した事は、カロルさんは体調はどうですか?」


「!……」


「そうそう! テルさんの治癒魔法すごいからカロルを

治してもらおうと思って来てもらったんだ!」


「……そうなんですね、ありがとうございます」


「いえ、怪我が完治してないとかではなさそうですね?」


「……はい、身体に力が入らないと言いますか……気持ち的な事なのかもしれません」


「……ちょっと失礼しますね」


「はいっ?」


(何か違和感を感じる……〈アナライズ〉!)

「……これは?!」


「? あの……どうかしましたか?」


「カロル治りそうかな? テルさんなんかわかったの?」


「……カロルさん今の状態はいつから? 具体的に教えてもらえるかな?」


「はい……」


「テルさん?」


 カロルさんの状態は変異種との戦闘中弓を構えている時に突然おこり、その後ダメージを受け逃げ帰ったという。


「なるほど……変異種からダメージを負う前だね?」


「はい」


「その時、どこか痛みや違和感を感じたりしなかった?」


「……そう言えば……腿の裏が“チク”っとしたような」


「ちょっとそこ見せてくれるかな?」


「えっ?! は、はい……」


「ちょっとカロル! そんなとこを……テルさん?」


「ここだね?!」


「えっ? たぶんその辺りでした」


「テルさんてばーっ 何かわかったの?」


「マノンさん、カロルさんのここ、針の刺さったような痕……見える?」


「えーっどこ?……ほんとだ! でも、あれからだいぶ経つし関係あるかな?」


「カロルさんの不調の原因は呪(・)術(・)のせいだよ、状態異常の呪いになっている……」


「えっ?!」「カロル……」


「テルさんほんとなの? カロルが? なんで?」


「間違いないよ、この呪いに心当たりがある……その時辺りに誰かいなかった?」


「あたし達だけで戦ってたからいなかったよ?!」


「……待って! マノン!」


「何? アンナどうしたの?」


「逃げる時……助けに来てくれた騎士団の人!」


「騎士団? それはだいぶ後でしょ?」


「それじゃなくて、もう1人逃げ遅れてた人!」


「あっ! いたね! 逃げ遅れて隠れてた人が騎士団に助けられてた!」


「ねっ! あのマントの人ずっといたんじゃない?」


「マントの人?!」(ぼくたちの時もいた!)


「はいっ、いました! ずっとあそこにいたなら、ちょうどカロルの後ろの辺りでした!」


「……」(そういえば!)


「ちょっと王女のとこに行ってくる!」


「王女様? 関係あるんですか?」


「いや、もう1人カロルさんと似た症状の人がいるのを思いだしたんだ、ちょっと会ってくる」


「テルさん! カロルは治らないの?」


「ごめん、呪術をかけた犯人を見つけないと……」


「わかったよ! マントの人なんだね? あたし探してくる!」


「マノン! わたしも行く!」「わたしも!」


「みんな待って! もう1人に会ってくるまで! ライリーさんにも相談しようと思うから、ギルドで待ってて」


「わかりました、マノンそうしよう?」


「……うん、ギルドに行ってます」


「うん、ぼくも急ぐよ! 待ってて」


「はい!」「……」「うん」


 宿を後にし3人はギルドへ向かった。ぼくはヒカルのとこへと急ぐ。


(ヒカルはまだ畑かな?……いた!)


「ヒカ……王女様ー!」


「?」


「王女様……ちょっとお話が!」


「今日は疲れて帰ったと思ったのに……どうしたの?」


「お城に用事が! 一緒に来ていただけませんか?」


「……わかったわ……みんな畑を頼むわね?」


「はっ! 王女様!」


「で、何があったのよ? そんなに慌てて」


「歩きながら話すよ」


「わかったわ」


「実は………………………」


「……ほんとなの?」


「冒険者の方はね、アナライズで見た、針の痕も!」


「じゃぁ?」


「わからない……だから会って確認したいんだ」


「確かに……そうね! 可能性は高いわ!」


「……うん」


「ここよ! 部屋にいるはず」


「ヒカルがあのヒカルだって事は?」


「しらないわ」


「わかった」


“コンコン”「レオン兄様ヒカルです! 少しよろしいでしょうか?」


「……なんだい? “カチャ”わたしに用が?……君は?!」


「レオンさんご無沙汰してます、テルです!」


「テル君! そうか、ヒカルの家庭教師とは君だったのだな、私に力が無くなったばかりに……」


「その力の事で……ちょっといいですか?」

(〈アナライズ〉!……やっぱり!)


「? どうしたんだい? 突然」


「どう? テル?」


「うん、レオンさんもやっぱり呪いにかかってるよ!」


「呪い? 私が? 何の話なんだ、テル君?」


「兄様、説明しますわ!」


「ヒカル、何の事なんだい?」


「兄様の力は…………………………」


「……本当なのか?! だが確かに走り去って行くマントの男がいた!」


「マントの男! いたんですね?」


「ああ、変異種を追払い撤退の際に、私の顔を見て走り去って行った! あの男なのか?」


「おそらく、そうだと思います」


「あの男をみつけ倒せば、私の力は戻るのか?」


「いえ、おそらく呪術に使った魔石を持ってるはずです、その魔石の呪術を解除すれば」


「テル君に解除出来るのか?」


「以前見た事のある呪術なら……出来ます」


「……探しに行く! まだこの街にいるのか?」


「大型の魔石でもこの町を離れては呪術は届かないはずです」


「兄様待ってください! 呪いをかけられた者皆が急に出回っては感付かれるかもしれませんわ!」


「うん、ギルドと協力してぼくたちが見つけてきます」


「テル君……すまない」


「はい!」


(この呪術はやっぱり……この国で10年あの種族の人は会った事がない、マントの正体は? そうなのか?)


おざきです

貴重なお時間をわたしにいただき感謝します

お読みいただきありがとうございました♪

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