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14話〜街の食卓へ〜

「《マノン》さんと、《アンナ》さんはギルドの依頼で来てたの?」


「はい、今日国から大量の魔石収集の依頼があったみたいで、魔石の買取額もいいんで参加したんです」


「あっテルさん、ではこれ」


「魔石? マサこれは?」


「さっきのマンティスの回収しといたんでお姉さん達に」


「みたいなんで、これ渡しておくね」


「そんな、助けていただいたのに、食事まで……」


「倒したのはマサ君だし……あたし達が受け取る訳には……」


「僕は村でお金使わないですから」


「……」「でも……」


「マサは2人に喜んで欲しいんだよ、はいこれ」


「うん……マサ君ありがとう!」


「……ありがとうございます」


「いえいえ、外町見えましたよ! もう着きます」


「宿はどの辺り?」


「あっ、あの辺りです」


「マサ止めてくれる?」


「はい!」


「この辺りで大丈夫かな? アンナさん歩ける?」


「はい、大丈夫です……ありがとうございました」


「テルさん達は宿とってるの?」


「ぼく達は孤児院で用を済ませたら帰るよ」


「ちゃんとお礼も出来なくて」


「大した事してないので気にしないでください」


「うん、一応ぼくは冒険者なので、ギルドで会う事あったらよろしくね」


「! うん!」


「それでは!」


「ぼく達はあの門まで車で行こう」


森で出会った冒険者達と別れ、ぼくとマサは内町の塀の門へと向かう。


(ん? 門のとこあの人は)

「マサ止めよう、あとは歩きだね」


「はい! 荷台はどうします?」


「うん、頼んであるから大丈夫だよ」


「誰か近寄ってきますね」


「ポールさん! こんにちは、迎えに来てくれたんですか?」


「こんにちはテル様、人手はいるとの事で連れて参りました」


「助かります! この荷台を孤児院まで頼めますか?」


「承知致しました、すぐに」


「この前来た時よりも人が多い気がしますね」


「うん、あの時は変異種から避難してたみたいだよ」


「そうなんですね、ん? ここが孤児院ですか?」


「うん、こんにちはオリビアさん! 調子どうですか?」


「テルさん! おかげさまで、はい! 王女様もいらしてますよ」


「王女様? 今日も来てるんですか?」


「はい、畑でエリーと話してます」


「テル様、荷台はどうなさいましょうか?」


「奥の馬小屋の方へお願いします」


「かしこまりました」


「テルさん、王女様ってこの前村に来たって……」


「? 緊張しなくても大丈夫だよ、ただの可愛いらしい女の子だから……」「!」


「聞こえてるわよ! だれが可愛いらしい女の子ですってー!」


「わっ! いたのヒカル……王女様」


「ヒカルでいいわよ! ? あなたもしかして?」


「! あ、はい! 王女様はじめます、はじめまして、マサフルと申します」


「テル? あの?」


「うん、そのマサだよ」


「やっぱり! テツと似てないわね?」


「えっ? はい、えっ? と……」


「あぁマサ、あとで説明するからね」


「えっ、はい! それでは僕修繕終わらせてきます、あの小屋ですね?」


「あ、うん、お願いね!」


「はい!」


「あのマサね、大きくなったわね!」


「もう今ではテツに近いレベルの技術師だよ」


「あの泣き虫が?……」


「うん、それより畑はどう?」


「! そうよ、来て!」“グィッ”「えっ?」


「見て!」「えっ?」


(ほとんどの野菜が実りはじめてる)


「3日どころか明日には全部収穫できそうよ! テルの畑すごいわね!」


(あれはエリーちゃんかな?)「……」


「エリーはね、エルフのハーフなの、それと関係あると思う?」


「わからない……けど、あると思う」


「そう……でも悪い事じゃないでしょ? その顔やめてくれる?」


「あっごめん、そうだね」


「……なんか隠してる?」


「隠してる訳じゃないけど、ぼくたちの村はね………」


「なるほどね……確かにエルフっぽいわね」


「そうなんだよね」


「でもこの国で10年、エルフは見た事ないわ」


「そうだよね? この世界でエルフの国以外でエルフに会う事ほとんどなかったしね」


「エルフの魔法と知識、納得したわ」


「うん、なんかごめん」


「それでもテルじゃなきゃ使いこなせない知識よ! テルはすごいわよ!」


「ありがと……」


「テルさーんっ! 修繕終わりましたよ、補強もしておきました」


「! そっち行くよ!」


「出来たって?」


「ヒカルも行こう!」


「えっ? あ、うん!」


「てて、テルさん?! き、来てたのですね!」


「やぁエリーちゃん、真剣そうだったから」


「ははは、はい! た、楽しくて夢中に!」


「うん、エリーちゃんオリビアさんを呼んで馬小屋に一緒に来てもらえる?」


「わわ、わかりました!」


(さすがマサ、この柵なら大丈夫そうだな)


「テルさんどうです?」


「うん、ばっちし!」


「もしかしてテル、あの荷台の中って?」


「うん、コッコ達だよ!」


「まさかと思ったけどほんとに?」


「うん、マサ開けてくれる?」


「はい!」


「! これは小型の魔獣?!」


「オリビアさん! 大丈夫ですよ」


「わわ、わわわわわ!」


「ほんとに鶏!」


「うん、ここで養鶏して毎日卵も食べてもらおうと思ったんだ」


「嬉しいけど、今日から毎日ここを兵士に守らせないと……」


「……そこまで考えてなかった」


「でもそれだけする価値あるわ!」


「まぁでも、街中に卵が行き渡るようになれば大丈夫じゃない?」


「あんたねぇ、この街に何万人いると思ってるの?」


「知らないけど、雄もいるし増やせると思うんだよね?」


「そうゆうことね!」


「うん、だからお城にも少し連れてってよ」


「そうね、やってみるわ!」


「ぼくよりヒカルの方が詳しいしね!」


フール村の養鶏計画、それがこの国の食卓を豊にする大事業となり得るかもしれない。


おざきです

貴重なお時間をわたしにいただき感謝します

お読みいただきありがとうございました♪

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