エイリアン②
宇宙からの来訪者、こういうのってエイリアンでいいのかな?ソレは急速な成長を遂げ、圧倒的な力を見せつけた!
駆けつけたスペースデカ『ギャイバーン』と耳の長いファンタジー戦士『ダンディライオン』がエイリアンに立ち向かうが……攻撃はことごとく吸収されてしまう。辛うじて捕食は免れているが、エイリアンが体内から放出した小型の羽虫のようなエイリアンの集団が彼らを襲う。
見かねた赤ライダーは気力を振り絞り、自分のバイクに乗り込むと颯爽とクレーターを下って行った。
「ほら、あなたも行きなさいよ、魔法少女。」
「はぁ……こりゃ兄輪って子にバイト料貰わないとね。時給1200円は請求しないと。」
年貢を納めたのか、魔法少女も参戦する。
これで帰れる。と思ったのに……
◇◇◇
「だから最初から殺せば良かったんですよ、鈴木さん。」
何か凄い機器を付けた頭や両手に付けたハニワは遺体を切開しながらそう言った。
「だって……まさかあのメンツで倒せないなんて思わないし。」
わたしは目の前で自分の身体が解剖される光景を見せられるとは思わなかった。
「まさか殺されるとは思わなかったし~。」
◇◇◇
ひとりになったわたしは小型エイリアンにあっけなく殺された。弾丸のように高速に飛来した無数の小型エイリアンがわたしの身体を貫通していった。でも不思議と痛みは無かった。ただ、わたしの目の前で倒れるわたしが見えた。つまり幽体離脱したのだ、わたしは。
その時のわたしはあまり冷静ではなかった。だって、自分の身体が鮮血に染まり地面に倒れたのだから気が動転してもおかしくないでしょう?で、力が暴走。
私の身体に群がる小型エイリアンを全滅させると、クレーターの中で戦う者たちに力を放つ!
生き残ったのは魔法少女とファンタジーな戦士だけ。エイリアンは殺したものの、スペースデカと赤ライダーと黄ライダー、あとは怪人たちも力に巻き込まれて死亡。魔法少女とファンタジー戦士は何が起こったのか分からない様子だった。
とりあえず不思議そうに戻ってきた魔法少女はわたしの遺体を見つけると、動揺した様子で……笑える。ファンタジーな戦士はそのまま立ち去って行った。
直後、空から舞い降りてきたのは……機械を全身にまとったハニワだった!やっぱりコイツはロボットだったのか!
「これですか?アタシのガジェットで、身体機能の拡張するパワードスーツみたいなものです。」
何だ、ロボットではないらしい。
「報酬はビットコインで払いますので。魔法少女さん、協力感謝します。」
そう言うと、ハニワは魔法少女からわたしの遺体を回収して再び空に舞い上がる。
◇◇◇
その後、エイリアンに破壊された身体は外科手術用ガジェットを装備したハニワによって修復、心肺蘇生され、わたしは自分の身体に戻ることができました。
お読みいただきまして誠にありがとうございます~!
流石は主人公。最後は鈴木が敵を殺しておしまい。テンプレテンプレ!(o ゝω・)b
コメントや評価などいただけると嬉しいです。宜しくお願いします。(*´▽`*)