ライダー②
「ココ……ですか?」
ライダーに連れてこられたのは、採掘場?だだっ広い何もない岩場。
「あぁ、兄輪さんからの依頼はココにキミを連れてくることだ。」
「はぁ。で、何で?」
全く意味が分からない。何でアニワの野郎はわたしをこんな遠い採掘場に連れてこさせたのか。
「遂に我らが秘密基地にまで来たか『ライダーレンジャー赤』!しかし一人でノコノコと……ん?何だその女は?」
大きな声で叫ぶ声が聞こえた。岩場の地面にいくつもの穴が開き、そこからたくさんの怪人っぽいのが出てきた。
「貴様は『暴君暴走ドリフター・GR』!?あ、ココ秘密基地なのか?」
「そうだ!ん、知らなかったのか?まぁ、ココで始末すればどうということは……ない。やれ!」
同じ格好をした大量にいる奴等がわたしとライダーを囲む。ザコキャラってヤツかな?
「あの~、わたしお邪魔ですから離れてますね。」
どう考えても場違いなので……わたしは離れたところに下がる。もはや誰もわたしのことなど眼中になく、ライダーと怪人たちは戦いを始める。わたしはとりあえずスマホで戦いの様子を録画することにした。暇なので。
しかし……何でわたしをココに連れてきたんだろう、ハニワの奴。
朝、わたしが昨日とは違う通学路を歩いていたらハニワから電話が。内容は今からわたしのところに行く人がバイクで送ってくれるから乗ってと言うことだった。
で、現れたのがたまにテレビで見たことあったバイクに乗った仮面のヒーローだった。このヒーローがわたしを学校まで送ってくれるの?と疑問に思いつつも、ハニワの言ったようにヒーローからもバイクに乗るよう促されたので乗った。これが失敗だった!
学校なんてまったく関係ない方向に猛スピードで爆走され、何台ものパトカーや白バイに追いかけられたがことごとくぶっちぎった。挙句にこの状況。何なの?あ、ハニワに電話で文句言えばいいか。
「もしもし?アンタどういうことなのよ!」
「あぁ、鈴木さん。今いる場所にもうすぐ落ちてくるモノを殺しといてもらえますか。お願いします。」
電話が切れた。切られた。まったく意味わかんないし!!
と、戦いに目を向けると、ライダー苦戦してるし。
「そこまでだ!」
採掘場に次々と入ってくるバイク。赤いライダーの元に集ったのは……色とりどりな仮面のライダー4人。5人はバイクで岩場の上の方に登っていく。
「集結!我らライダー戦隊『ライダーレンジャーVV』!!」
5人でポーズを取りそう宣言し……爆発が起こった。
お読みいただきまして誠にありがとうございます~!
お約束って……大事ですよね。それは美学。まぁ興味が無い鈴木にとってはどうでも良いことなんでしょうけど。
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