表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名探偵ひなた  作者: ぽんたん
3/3

マロンちゃんゆうかい事件3




おまぬけな3人組のおかげで、地図を手にいれたひなたたち。



「この地図をたどっていけばマロンを見つけられる!」



だんなさんとマロリーノはうれしそうです。



「でも、あの3人組はいったいだれなんじゃ?」



だんなさんのことばに、ひなたはこう言いました。



「マロンちゃんをゆうかいした犯人ですよ。

手がみを送ってきたやつのなまえは”ねずうさくま”。

さっきの3人組はねずみと、うさぎと、くまでした。

きっと3人の名前をくっつけたんです。


それに、このマロンちゃんの写真をよくみてください。」



だんなさんとマロリーノはマロンちゃんの写真を

じーっとみつめました。


「「あ!!!!!」」


見ると、にっこりわらったマロンちゃんのうしろに原っぱが広がっていて、

その草木のあいだからさっきの3人組のかおがひょこっと見えていました。



「わたしのかわいいマロンを、ずっとねらっていたのね!」



「あなたたちはマカロニアでいちばんのお金もちです。

それに、昔からマカロニアに伝わるでんせつの宝ものをもっている。

ずっと前から、お金のためにマロンちゃんをゆうかいするつもりだったのでしょう。」



ひなたはさっきまでかくれていた はこ からなにかとりだしました。

さっきの3人組がきていたのと同じふくです。ひなたは言いました。



「みんな、このままでは、だれかに見つかってしまう。

まずはこの服を着てください。それから、このサングラスもつけて。」



するとだんなさんが言いました。



「こんなヘンテコな服とダサいサングラスを身につけるなんてとんでもない!

だれかにみられたらはずかしくてたまらん!」



すると、ひなたはぴしゃりと言いました。



「むすめさんに会いたいなら、はやく身につけなさい!」



だんなさんはしぶしぶと、言われたとおりにきがえました。


マロリーノは「へんそうなんてはじめてだわ!ちょっとわくわくしちゃう」となんだか楽しそうです。



「さっき、地図といっしょ、へんなネックレスも3つおちていました。

きっと、にもつをはこんでいるあいだに3人組がおとしたのでしょう。

ねんのため、これもつけてください。」



「ほんとうにへんなかたちじゃ。」



ジグザグとへんなかたちのネックレスを

ひなた、だんなさん、マロリーノがそれぞれつけました。



「ウー・・ワンワン!」



はなは自分のネックレスがないので少しふまんそうです。



「しーっ!はなには、ぼくがかってあげたすてきな首わがあるだろう。

それにこれはとってもへんなんだ。ちょっとはずかしいくらいさ。」



ひなたがいうと、はなはやっとおちつきましたが

そのかわりにだんなさんがまた何かぶつぶつといっていました。



「そのとってもへんではずかしいネックレスを

このわしがつけるなんて・・まったくけしからん・・・」



みんなのきがえがおわったので、

ひなたは地図をあらためてじっくりみてみました。



「マロンはいったいどこにいるのかしら。」



不安そうにマロリーノがつぶやきました。

ひなたがなにか見つけました。



「おや。このしるしはなんだろう?」



地図のあるへやに、●のしるしがつけてありました。

もしかしたらマロンはこのへやにとじこめられているかもしれません。

みんなはいそいで先にすすみました。



”た、た、たすけてえええ〜〜〜”



すると、だれかが助けをよぶ声がきこえてきました。


ひなたたちがものかげにかくれて、ようすをみてみると

なんとその声の主はさっきのねずみとうさぎとくまでした!


3人組はロープでしばられ、大きくてこわそうないきものが近くでおこっていました。



「おまえたちは、カネモチ団のネックレスをしていない!

きっとにせものだろう!うそをつくのはやめろ!」




「「「おれらは本物だ!ボス!しんじてくださいよ〜!」」」



「じゃあネックレスはどこにあるんだ?!」



「う、それは・・・」


「そもそもねずみ!おまえがネックレスのひもをこわしたからこうなったんだ!」


「なんだと〜!ひもをなおしたって言ったのはくまとうさぎじゃないか!」



3人組のけんかがはじまりました。



「だまれ!!!」


大きくてこわいいきものは、部屋がゆれるほどさけびました。




(あの大きないきものがきっとボスだ。

でもこのサングラスのせいで、すがたがよくみえないな。)

ひなたたちは、いきをひそめてようすを見ています。



ボスは3人組に話しつづけます。


「それではカネモチ団のルールを言ってみろ!その1!!」



「「「ボスにさからわない!」」」


「その2!」


「「「ネックレスをなくさない!」」」


3人組はハッとなりました。

ネックレスをなくさない、そのルールをやぶってしまったのです。



「ルールをやぶったものは、カネモチ団にはひつようない!」



ボスがレバーを回すと、うさぎとねずみとくまはおおきな穴にすいこまれてしまいました。



”あ〜〜〜れええええ〜〜〜〜〜”



マロリーノがとっさにさけびました。

「まあ!いくらおまぬけだからって、なんてひどいことを!」



その声はボスにも聞こえてしまいました。


「だれだ!そこにだれかいるだろう!

ばれているんだぞ!とっとと出てこい!」



ひなたは、すぐにボスのまえに出て、サングラスをはずしました。

みんなもうしろにつづきます。

だんなさんとマロリーノはこわくてふるえていました。



「だれだ!おまえらは!!!」




ひなたたちはびっくりぎょうてん!

こちらをむいたボスのすがたは、

思っていたのとは全然ちがいました。





<つづく>



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ