マロンちゃんゆうかい事件2
マカロン公園につきましたが、だれもいません。
「まにあわなかったみたい・・」
むすめのことが心ぱいなマロリーノは泣き出しそうでした。
「はな!このにおいをたどるぞ!」
ひなたは犯人からきた手がみのにおいを、
忠犬はなにおぼえさせました。
「わんっ!こっちワン!ついてくるワン!」
さすが忠犬はなです!もう何かを感じとりました。
うしろから必死についていくマロリーノたち。
「まってー!まったく、はなちゃんは足がとっても速いんだから。
それにしても、名たんていひなたさん。どうして犯人が分かったの?
この町には”ねずうさくま”なんてひとはいませんよ?
ね、あなた。」
「そうじゃ!わしはこの町のだれでも知っているけれど、
そんな人なんて聞いたこともないし見たこともないぞ!」
「それはね、・・」
ひなたが答えようとしたとき、
「ここからにおうワン!!!」
はながついに何かをさがしあてました。
でもそこにはおおきなかべだけで、
いりぐちはみあたりませんでした。
「公園のすみっこに、こんなところがあったなんて」
マロリーノとだんなさんはおどろきました。
「みなさん、ここからはあぶないので
ぜったいにはなれないでくださいね。
ぼくの後ろについてきてください。」
ひなたが言うと、だんなさんが言いました。
「そんなのもとからやってるわい!言われなくてもけっこう!」
ひなたはその言葉にちょっとむっとしながらも、
こんどははなに話しかけました。
「はな、かってにそこらへんにあるボタンやレバーをさわってはいけないよ」
”ぽちっ”
言いおわる前に、はなが何かのボタンをおしてしまいました。
すると、大きな音をたててかべにとびらがあらわれました!
”ガラガラガラガラ”
”ガッシーーン!!!”
「た、たまげたーーー!!!」
だんなさんとマロリーノはこしをぬかしてしまいました。
とびらには「ひみつきち」とかいてあります。
ひなたはおちついて話しはじめました。
「こほん。ここからは、わたしについてくるように。
いいですね。そしてそんなに大きなこえを
出さないようにおねがいします。」
「そんなことわかっとるわい!たんていなら
さっさとマロンをたすけるんじゃ!!」
だんなさんが大きな声でへんじをしたので
サイレンがなってしまいました!
””しん入しゃはっけん!ただちに入り口にむかえ!””
「もう!あなたったら!!」
マロリーノはかんかんです!
だんなさんはしょんぼりしてしまいました。
「す、すまん・・」
「みんな、このはこの中に入るんだ!いそげ!」
みんなは、ひなたのことばにつづいて
いそいで はこ にかくれました。
すると、サングラスをかけていかにもわるそうな
ねずみとうさぎとくまが
へやの向こうから走ってきました。
「なんだ?だれもいないじゃないか!」
「まちがいじゃないか?さいきん、よくサイレンがこわれてるから」
「そういえば、ボスに入り口にあるはこを
おくのへやにうつせって言われたじゃないか」
「「そうだった!」」
どうぶつたちは、
ひなたたちが入っているはこまで
へやのおくにはこびこみました。
「ひえーっ、このはこ、なんだかすごいおもくないか?」
「だよな・・。ボス、いったいなにをいれたんだろう?」
「金やごうかなたからものに決まってるだろう!」
「「「うへへへへへ・・・」」」
きたいしている3人組。
だけどおもいのは、ひなたたちが入っているからです。
ようやくすべてのはこをはこびおわると、
3人組はなにやら話をしていました。
「だれもいないのに、けいほうがなったんだからしゅうりしなきゃ。」
「サイレン室にいこうぜ」
「ドアもかってにあいたから、てんけんにいかなきゃ」
これは3人にはめんどくさいかもしれないけど、
ひなたたちにはラッキーです。
3人組がしゅうりをしているあいだに
ゆうかいされたマロンをさがせます。
くまがポケットからなにかをおとしましたが
気づかずに行ってしまいました。
ひなたはだれもいないことをかくにんしてから
はこをでて、おとしものをひろいました。
「これは、このひみつきちの地図だ!」
<つづく>