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神様の国が襲われました。うん。仕方がないよね。

(はぁ。南の島でゆっくりセレブ気分でイルカの背中でも追いかけたい。)

いい加減、スキル提供にも飽き飽きして500年がたった頃。

ついにその時はやってきた。


その日はたまたま転生者が少なかった。

仕事もサクッと終わり、これはゆっくりと家でゴロゴロ地上へ落としたスキル鼻毛が伸びるを与えた転生者がどうなったのかを見ようと思っていたところ、予定にない訪問者があらわれた。


(なんかどっかで見たことがあるけど…)

よく思い出せない。


「お前!よくも俺にあんな変なスキルをつけさせたな!」


「はぁ。苦情は受け付けていません。事務は適切に処理させて頂いていますので。」


地球の公務員というのがこう言っておけばクレーマーは大丈夫だといっていたのを思い出しとっさに言う。正直なにが適切なのかはわからないがとりあえず言っておけばなんとかなるらしい。


「何が適切だ!くそ野郎!俺にあんな変なスキルを渡しやがって!それのせいでどれだけ苦労したと思っているんだ。」


「そう言われましても。私も困ります。ただ一応話くらいは聞いてあげますよ。なんのスキルをもらってそんなに怒っていらっしゃるんですか?カルシウム不足のスキルですか?」

なんかネタスキルをあげた記憶もあるが詳しくは覚えていない。

それにしても公務員の必殺適切に処理がきかないなんて。

次はクレーマ―は話したがりだから適当に聞いてスルー作戦を実施しよう。


「お前、俺にあんなスキル渡して置いてそれを忘れたっていうのか!」


「はぁ。そう言われましても。お客様のお気持ちはわかります。(棒読み)」


確か共感が大事って書いてあった気がするけど。

なんで顔赤くしてるんだろう?


もしかしてあまりに私が美しいから?

本当に困る。


たまにいるのよね。

身分違いの恋って知っても燃え上がっちゃう人。

全然顔も興味ないけど、そこまでいうならば少しは会話してあげてもいいかな。


私だって忙しいし。少しだけね。

ここに来れたってことはそれなりに強いんだろうし。


「あれはそうメイルノズ歴238年の事だった…。」

うわーいや話しは聞くとは言ったけどさ、普通年号なんて覚えてる?

絶対女性にモテないタイプだわ。

これ聞かなくてもいいやつだよね?


めんどくさくなってきたから警備兵でも呼んでこよっと。

そう思っていると神様たちの土地で壮大な爆発音が響く。


あれは…?どうやら神たちが誰かと戦っている。


「フフフ。ようやくはじまったか。みんなこの日の為に力を蓄えお前ら神たちに復讐するためにここまで来たんだ。みんなお前たちに変なスキルをつけられ不遇な人生を送った結果だ。」


そういうと男は私に向かって怪しい輪っかを投げつけてくる。

もちろん華麗にかわすけど。


「なに!?これをよけるだと!?普通は大人しく捕まっておくべきところだろ?」


「だって捕まったらばひどい事するでしょ?」


「ひどい事だと!?お前が俺達にしたことをするだけだ!スキルを封じお前を地上へ叩き落す!私たちは慈悲深いからな。命まではとらないでやろう。」


私は気が付いたらば両手を差し出していた。

人間がどこまで力を封じてくれるか正直わからない。


でも、私の能力を封印してくれて地上へバカンスに連れていってくれるなんて、この機会を逃したらば一生ありえない。


「さぁ人間よ!私も悔い改めた。お前たちのいいなりになろう。私を封じるがいい。」

ちょっと威厳のある風に言ってみた。

これが神様として最後の言葉だろうし。


ほら早くしろよ。

その男の顔を見るとものすごく意外そうな顔をしている。


「大丈夫。罠とかないから。安心して。」

私が罠がないとアピールすればするほど怪しがられる。


「大丈夫だよ。私悪い神様じゃないよ。」

言えば言う程疑いの目が強くなる。

なんだよ。くそー。


そうこうしているうちに他のところで男の仲間たちが劣勢な情報が入って来た。

「ムラサメ!キノとモリノが死んだ!神の奴ら予想外に強いぞ。でも安心しろ、お前のことは俺が絶対に守るからな。」

そう言っていた男の頬が赤くなる。


この男の名前はムラサメというらしい。

ムラサメ…たしかどこかで聞いた覚えがある。


あっ確か貧乳の神様一番のお気に入りだ!!

あの時…。


ミーナはこの可哀想な男がスキルを得る原因を思い出した。

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