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イマイチ物足りない生活

「あのーフェン…チワワさん助けて頂いてありがとうございます。」


「いいのよ。仲間ならば助けるのは当たり前。あっごめんなさい。ご主人様に向かって仲間とか生意気いいました。」


「いえ、私の方こそ勝手に従魔にしてしまって申し訳ありません。むしろ私の方こそ仲間になってください。」


「…」

なんかフェンリンが目に大きな涙を浮かべている。

「ご…こ、こんにゃ、わだじでよけれ…ば、びょろしくお願いじます。」

それからフェンリンが落ち着くまでしばらく待つことにした。


それからフェンリンさんに今までのことを聞く。

そしてチワワには見えないというと驚愕した顔をして、

「それなのに仲間にしてくれるんですね。」

と言ってまた泣きだした。


その間完全に空気になっていたサンダーウルフとスライム。

スライムくんなんてフェンリンの話しが長すぎたのか興味なくして草を食べ始めていた。


サンダーウルフは…石化の魔法でも使われたのだろうか。

お座りの格好からまったく動かない。


「あっそう言えば名前教えてもらってもいいですか?」

名前がないと不便だ。ずっとチワワさんというわけにもいかない。


フェンリンも、サンダーウルフも、もちろんスライム君にも名前がなかった。

なので、私が名前を付けることにする。


「フェンリンさんは白い毛皮が素敵なのでユキさんで、サンダーウルフさんはウルルさん。スライム君はスラくんで。」


3匹ともとても嬉しそうにしててくれたので私も嬉しくなった。


「さて、それじゃあ無事に解決したことだし。みんなで朝まで寝ましょう。」

と言ってフェンリンの身体に飛び込んだ。


もう仲間だからいいよね。

モフモフ布団最高だ。





翌日。

住む場所をどうするかを考える。

先に温泉ができたのはいいが、できれば小屋を作りたい。


昨日ダンジョンの種を埋めたところを見てみるとそこにはダンジョン?ができていた。


なぜはてながつくかというと、地下に続いていく階段があり、まっすぐ1本と左右に部屋が一つだけの簡易なものだからだ。


これをダンジョンと呼ぶには少し寂しい気がする。

まぁそれでも、外で寝るよりはだいぶいい。


当面はここのダンジョンを広くしていくことと、後は野菜を育てたい。


とりあえず、お風呂はあるし飲み水もある。

食料も魚がある。

後足りない部分はフェンリンとサンダーウルフさんがとってきてくれる。


畑とか作るの諦めれば目標だったひきこもり生活できるんじゃね?

キレイな海をみながらのぐうたら生活。


これぞ憧れていたシュチュレーション。

寝たい時に寝て、食べたいときに食べる。

これぞまさしく夢。


でも、なんだろう。それだけじゃダメな気がする。

いったい何が足りないんだろ。

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