冬の雪祭り サボテンの花@呂彪 弥欷助
この作品は、「冬のゆき祭り 大セリフ交換大会~こんなセリフを言ってみたい!~」の企画作品です。
夏の納涼祭と同様、シャッフルして……という企画でした。
ジャンルは不問。
猫我好さんhttp://mypage.syosetu.com/468902/の考えたセリフ、
「結婚してください!」が当選しました。
「エッセイ村にようこそ」2015年 02月 10日 に掲載して頂いた作品です。
※今回、こちらに掲載するにあたり、猫我好さんから許可は頂いております。
尚、この作品はセリフを頂き、私が短編小説を考えたという観点から、「二次創作」扱いとしております。
言おう、言おうと何度思ったことか。何度、決意したと思ったことか。
それでも、あの顔を見ると言えなくなるのだ。
正直に言うと、ズルイと思う。
ほんわかしていて、おっとりしていて、言いだそうと思っている言葉を言い出せなくなるあの雰囲気に。
こうして、自分の部屋でサボテンとにらめっこをするのも、もう何度目のことか。自分でも嫌になる。窓から差し込む明るい光にため息が出そうだ。
チッ……チッ……チッ……
時計の秒針が、私の心を急かし、高鳴らせる。目の前にあるのはサボテンなのに。しかも、この沈黙は何度目だろう。きっとサボテンだって、うんざりしているに違いない。私だって、こんな自分にうんざりしている。
チッ……チッ……チッ……
腕時計に視線を落とす。そうか、もう家を出ないとヤバいような時間か。時間は、なんて空しく過ぎていくのだろう。
チッ……チッ……チッ……
いや、基はと言えば、彼が悪い。そう、彼が悪いのだ。苛々とした気持ちで言おうとする勇気を呼び起こすなんて、私の愛情はきっと歪んでいる。
大きく息を吸った私は、徐に口を開く。
「結婚してください!」
チッ……チッ……チッ……
目の前にあるのは、サボテン。可憐に咲いているピンクの小さい花が、私とは違って可愛らしい。当然のように返事は無い。まぁ、毎度のことなんだけどね。
言い終るや否や、私は立ち上がり、ハイヒールを慌てて履く。男って、どうしてピンヒールが好きなのだろう。女からしたら、結構厄介な物なのに。
そんなこんなでも、惚れた者の負け。十年近く付き合っている彼氏にしびれを切らして、逆プロポーズまでしようとしているのは、私なのだから。
扉を閉めて、鍵を掛ける。
今日こそ、弱気な私を部屋に閉じ込められたかな?
白いコートを羽織り、私は決戦へと導くような光へと足を踏み入れた。
この後、彼がしっかりとプロポーズをしてくれる……なんて余談を付け加えておきます(笑)。
因みに、サボテンの花言葉は「燃える心」「偉大」「暖かい心」「枯れない愛」。
※http://rennai-meigen.com/sabotenhanakotoba/参照。
猫我好さんのセリフは、「結婚してください!」でした。
五作くらい浮かんだ挙句、「これだ!」と決めた一作は八千文字近い、長い作品になってしまったので、台詞を変えて別に使用する事にしました。(五千文字くらいに収めたいと思っていたのですが、厳しいなと判断。返って文字数が増えそうな勢いで、短編として読むのは大変そうだな……と)そして、二千文字くらいで納められそうな内容のこちらを執筆。思ったよりも短くまとめられて良かったなぁと思いました。
……一気に掲載されるなら、短い方がサクサク読めて良いかなと。←逃げた!?(笑)
頂いたこの台詞だけを台詞としたくて、彼との後日談はカットになっています。
あしからず。
********
以上が、掲載時のあとがきです。
尚、この寄贈作品は「二次創作」として扱いますが、他の寄贈しなかったネタ(案)については、今後、「私の作品」となることもあると思います。
(念の為、今回の掲載にあたり、その許可も頂いております)
「エッセイ村」では、シャッフル企画は一斉投下でしたので、
「一気に掲載されるなら~」という私の逃げコメントでした(笑)。
ちなみに私は、
「こんなに俺が惚れたのは君の所為」
句読点や平仮名変換はご自由にでOKです。
でも、できれば「俺」と「君」でお願いしたいです。
……というセリフで参加させて頂き、可愛い作品を執筆して頂きました。
********
私が「エッセイ村にようこそ」に掲載して頂いた作品は、
以上の計四話です。
楽しかった思い出と、この作品に関わった方々への感謝を込めて、こちらに思い出を残します。
みなさま、ありがとうございました。