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冬馬君の冬休み   作者: だかずお
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予想外の展開



〜 予想外の展開 〜




家に着いた頃には17時をまわっていた


冬馬君と大喜はさりげなく、婆ちゃんと多網におみやげを手渡した。

「はいっ、これお土産」


多網と婆ちゃんはニッコリ笑い喜んでいる「ありがとう」



そして、婆ちゃんは立ち上がり言った

「正子や、母さんはそろそろおうちに帰るよ、明日の朝にでも帰ろうかのう


「えっ?」驚いたのは子供達であった


「まだ居てよ、帰っちゃやだよ」

みんな婆ちゃんの足にしがみついた


婆ちゃんはあまりの嬉しさに、ううっ嬉しいねぇとポロリひとすじの涙をこぼした

「じいちゃんも、一人おいてきたし、もう帰らなきゃいかんのじゃ」


「やだー」子供達も必死である



それを見ていた隆が

「そしたら、みんな休みだし婆ちゃん家までみんなでおくりに行こうか?」


「なぬっ、いいんかいそれなら年越しうちでやればいいじゃないかい」


「大丈夫なら、是非」と隆


「えっ?じゃあみんなで旅行ってこと

?」冬馬君の鼻息は興奮によってあらくなっていた


「そうじゃ」



「ひやっほー」子供達は大喜びで飛び跳ねた


多網はあまりの嬉しさにリンボーダンスをしている



婆ちゃんの家は静岡だった


東京に住む冬馬君達にとってはもう

旅行である。


「やった やった やったあー」


子供達ははしゃいで飛び跳ねている



婆ちゃんもあまりの嬉しさに両手を交互にハッスルしていた。


正子もまだ母親と一緒に過ごせるのが何だか嬉しそうでもあった



「この大人数なら、明日大喜の家のワゴン車借りないとな」隆はさっそく大喜の家に電話して車を借りる事にした



明日の朝 大喜のお父さんが車を持ってきてくれるとのこと。


すると多網が「洋服と着替え うち寄って」


了解!!



そんな流れで、一同大盛り上がりの展開になった。


さっそく子供達は二階にあがり、旅行時、恒例のしおりを書き始めた


「何持っていく?」と冬馬君


みんなは考え、洋服やらパンツなど思いつくものをかたっぱしからしおりに書き込んでいった。


このしおりを書いてる時、旅の支度をする時何とも言えず 最高の気分だ。



「まさか婆ちゃん家に泊りに行けるなんて」大喜も突然の旅行に嬉しくて興奮ぎみである



しおりの表紙に各自好きな絵を描いて

婆ちゃん家旅行のしおりは完成した。


「ご飯よ~降りてきなさい」下から正子の声が


「はぁーい」


旅行前の夜、気分は最高である。



夕飯はシチューだった


まだ、婆ちゃんと一緒にいれる嬉しさ

そして、旅行 更に続く冬休み

最高の気分だった。


テレビを観ながらリビングで、みんなニコニコ、シチューを食べている


ご飯を食べお風呂に入り今日も風呂の中では子供達は歌い大賑やかだ


「ここは賑やかでいいのう」


「いつもは、冬馬一人だからこんなに賑やかじゃないですよ、休みになるとあの二人が泊まりに来て賑やかになりますけど」


冬休み中、家の中は沢山人がいて何だか家までも一緒になって喜んでいるみたいだ。


寝る時は横みれば大喜に多網

それに下にくれば婆ちゃん

最高であった。


冬馬君は毎日これだったらなぁなどと思ったりもした。


風呂からあがり三人は二階にかけあがって行った


「今日は先に寝た人が負けね

久しぶりに夜更かしして遊ぼうよ」

と冬馬君


「やろう、やろう」

夜中の語り合いだ


電気を消して、みんなは布団に包まった あーこの瞬間たまらない。


と突然大喜が「吹雪だー」と言って

みんなの布団をはぎ取った


「うわぁー寒い」


みんなで一つの布団に入り


「今日はすごい吹雪が来ています」


「きたーっ」

布団をまた奪いとり


「うわぁーっ」


この他愛のない遊びは

吹雪ごっこと名づけられた


「冬の吹雪ごっこは白熱するなぁ」

と冬馬君


いまや、多網の顔は真っ赤になり布団を吹雪に持ってかれないよう、必死に布団にしがみついている


「今日は歴史上最高の吹雪が」

「きたーっ」二人は力を合わせて多網の布団を奪いとった


多網は真っ赤になって他の布団の中に逃げ込んだ あまりの強い吹雪に

多網のぷりぷりけつは丸出しになっていた、布団どころか寝巻きのズボンまでもってかれていた。


三人はこの遊びにはまり、かれこれ二時間はやっていたのだ


「あーっ吹雪ごっこ楽しい、これはヒットだね」とご機嫌の冬馬君


それから、三人はやはり清香達の話をしては盛り上がり


「今日は夢のような時だった」


「最初は緊張してやばかったね、どうなることかと、どこからか聞こえた声のおかげで助かったよ」


多網はばれていないと思ってるのか、まだ知らないふりをしていた。


その後も三人の話は盛り上がり2時をすぎたと言うのに一向に話はとまらない。

大きな声で喋ると正子に聞こえて怒られてしまうので、静かにしゃべっている。


「やっぱり休みのみんなで過ごすこの時は最高だね」

冬馬君は言った


多網もこくり頷いている


「後休み一ヶ月くらい増えないかな」

と大喜


「そりゃ最高だね」


「しかも明日は、もう今日か 婆ちゃん家旅行」


「ひやっほー」三人は笑った


「旅行の前ってワクワクして眠れないよ」


そんなこんなで、話つづけ眠りについたのは4時過ぎだった。


多網はまだ興奮して眠れないのか

リンボーダンスをしていた


いよいよ明日は婆ちゃん家に出発



旅行の始まりだ。




つづく

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