恐怖じゃんけん
〜 恐怖じゃんけん 〜
「今日の夜のくつろぎタイムは何しよう?」と冬馬君
「そういえば多網の借りたDVDまだ観てないんじゃない?」大喜が持ち上げたDVDはチンパンジーの生態
あまりみんなはみる気がしなかった。
「まっまあ、ゴリラの時みたいに大当たりがあるかも」きみ子は言った
一応DVDをつけた
多網は真剣に観ているが、みんなはすでにトランプをして遊んでいる
まだ時刻は21時になったばかり
「今日ははやくに布団入ったからたっぷり遊べるから何か良いね」
冬馬君はトランプを持ちながらニコニコ なんだかとても落ちつき、とても和やかな気分だ。
寝っ転がりながら、みなでのリラックスタイム これは格別だ。
思わず声に出した
「あーこの瞬間最高だね」
「うん最高すぎる」
と大喜ときみ子
多網はDVDを真剣に観ている
部屋の外からはまだ大人達の賑やかな声が
「まだみんな起きて向こうも楽しそうだ」と大喜
「ねえ、良い事考えた」突然きみ子が何かを思いついた様だ
「どうしたの?」と興味津々の冬馬君と大喜
「お世話になった、婆ちゃん爺ちゃんに手紙書いたり、プレゼントでも作ろうよ」
それは良い案だ!!
「私折り紙持って来たよ」
「よしみんなで手紙かいて折り紙をプレゼントしよう」
「おーっ」
みんなは黙々と折り紙を折り始めた
何だか多網も気になるようで
こちらにやって来た
「多網もやろう」
みんなで鶴を折り始めた
みんな真剣
「ああ、何だか婆ちゃんと爺ちゃんとお別れさみしいなあ」冬馬君がつぶやいた
みんなもお別れがさみしそう
考えたら、冬休み始まってすぐに婆ちゃんがうちに泊まりに来てたから
休み中ずっと一緒に居たんだ。
それに大喜や多網も冬休み始まってからずーっと一緒に居た。
きみ子だって旅行からずっと一緒。
家に帰ったらみんな離れ離れとっても寂しくなりそうだ。
別れの時は一刻一刻近づいてきていた。
「何だか、婆ちゃん家に来たばっかの時のレンタルビデオ店行った頃に戻りたいね」と大喜
「あーそれ最高」
みんな頷いた。
「これから後10日間居れるって言ったらどうする?」と冬馬君
ピョン ぴよーん 多網は飛び跳ねた。
「ああ、そしたら良いなあ」ときみ子
この旅行はみんなにとって本当に良い思い出になった。
「いやーしかし今回の旅行、きみ子が来て一段と楽しくなった気がする、これからの旅行はきみ子も一緒に行きたいね」と冬馬君と大喜
きみ子は鼻息を荒くした
「うんついてくる」
さて、手紙は一枚の紙にみんなで一言メッセージにしようか?
きみ子はカバンからペンや紙を取り出した
婆ちゃん爺ちゃん色々ありがとう。
これからもお元気で また来るね
冬馬
最高に楽しかった 。
婆ちゃん爺ちゃん 身体に気をつけて
また遊ぼうね
大喜
初対面の私を一緒に泊めてくれて婆ちゃん爺ちゃんありがとうございました。
今度はうちにも来てください。
これからも長生きしてね。
最高に楽しい冬休みになりました
ありがとう
きみ子
入れ歯と酒と寅
多網
「うおっ」何だか変に確信をついた多網の言葉 詩人だ えっ? と言うより凄いメッセージだ。
そして真ん中にはもちろん
この旅で一番愛された表現
婆ちゃんファイ 爺ちゃんファイ
これは泣くぞ
封筒に折り紙と一緒にしまった。
「これは帰る直前最後の夜、渡そうよ
」ときみ子
「賛成」
「何だか、もう終わりになったような心境だけどまだ明日、明後日過ごせるまだまだ爆発だー」
みんなは気合い満々
「もう寝ない」と多網
「僕だって」 「僕も」 「私も」
「怪獣ごっこ」突然多網が
「何それ?」と大喜
「ガオガオガー」多網は叫んだ
すかさずきみ子が「ガオガオー」
「ガーガー」と多網
なんじゃこりゃ
とりあえず怪獣の真似かね?
その時、突然の訪問者に子供達は静まりかえることになる
ガラッ 突然 障子が開き
仁王立ち正子が「カマーん」
奴が来た
化け物ならぬばか者 正子に一同は静まりかえった
なんじゃこりゃ
誰だこれっ?
また出た・・・
これは笑いと言うよりみんなポカンと見ていた。
障子は閉まり正子は去って行った
風とともにさりぬ。
「ありゃまたかなり酔ってるんじゃない」と大喜
「よしっみんなで偵察だ」
そーっとみんなでリビングに覗きに行った。
すると何やら声が
「子供達驚いてたじゃろ」と爺さん
「恥ずかしいったらありゃしない、ゲーム負けて罰ゲーム」と正子の声
「何っ?やられた」
みんなは急いで部屋に戻り作戦会議
まさかの大人達からの先制パンチ
こうなったらこっちも。
みんなはジャンケンをしてかったひとが負けた人にお題をだせるというゲームをやった、もちろん大人たちのいるリビングに行って
「じゃんけんぽん」
「うほーっ」きみ子の勝利
やばいこれは負けられない
みんな真剣な表情
「じゃんけんぽんぽん」
「ぐわーっ」まさかの冬馬君
「じゃあね、リビング入ってすぐゴリラのモノマネしてお尻プリプリ
「うわーっ親の前でこれはキツイ」
みんなはリビングに向かった
緊張する冬馬君
扉は開かれた
「ごー」多網はおデコに手をあて言った
「あっ、あっ 」
「どうしたの冬馬?」と正子
うおぉぉもうしらない やぁーー
「うほほきーっ ほほーっ」
必死だった みるみる変な汗が出て顔は真っ赤 「うほほー」
尻を突き出しプリプリプリ
やってしまった。
大喜達は大爆笑
こんな冬馬見たことない
大人たちはビックリ
みんなは部屋に戻った
真冬に汗がダラダラだ。
「おそろしいよこの企画」
みんなは笑った。
そして、布団の上でくつろぎ
ノンビリしていた
ガラッ
「カマーカマーん」隆だった
しかも、初っ端からかんだ。
そして誰一人笑わない
やってしまった隆
顔は真っ赤になっていた、もはやひき去る事も出来ずに立ち往生
隆は思った、こりゃ今はひけないもう一回カマーんって言って扉をしめよう
。
喉にタンが引っかかってしまった
「かマグぁふっ」障子はしまった
「あれはひどいね」と冬馬君
皆コクリと頷いた。
そして、まさかの恐怖じゃんけんぽん
「じゃんけんぽん」
勝ったのは多網
負けた誰もがもはややりたくなかった
。
「じゃんけんぽん」士気は全くない
「嘘でしょ」負けたのは大喜だった
「オカマのマネしてくる」と多網
「分かったよ」
半ばヤケクソである。
みんなは大喜の後についていった
そして「ガラッ」
大喜は戸惑った ヤケクソだー
「だいちゃん、わたし大ちゃん」
三人はあまりのおもしろさに床に転がって笑ってる「もっと、もっと」
「うっふーん かわいいだいきよチュッ」
やってしまった。
みんな大爆笑
婆ちゃんの入れ歯は新記録を樹立していた。
パック大暴走
今だとすかさず隆は笑い転げた
いまだー思う存分笑ってやる
頭の中で好きなだけパックまんのテーマ曲を流した
「ぶわはははーっ ひぃーっひぃーっ
ひぃーっ」隆大爆笑
はっと気づくと子供達の姿はなし
目の前を見ると婆さんが口にパックを装着してる所だった
「隆さん何がそんなに笑えるんじゃ」
「ひぃぃぃぃ~っ」
「だいきがゴリラにっあっ、冬馬がゴリラか あーパックあー」 テンパる隆 もうめちゃくちゃである
部屋に戻った子供達は、誰一人として
じゃんけんと口にだすものはいなかった。
結局寝ないと言ってた子供達はしばらくしてみんな眠ってしまった 暖かい布団の中スヤスヤと虫達は元気にまだ歌を歌っている
つづく




