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冬馬君の冬休み   作者: だかずお
23/35

嵐の夜





〜 嵐の夜 〜



夜はまだ続いている。


みんなは旅行が延びた興奮がさめやらず、まだ話をして起きていた。


布団の中は今やポカポカ暖まり気持ちが良い。


天井を見つめながら、喋っている。

「いやー旅行延びて良かった。

でも、いずれは学校が始まり家にかえるんだもんなぁ」大喜がつぶやいた。


「確かに、はあ、やだなー」

冬馬くんもため息をつきつぶやく


「どんだけ学校嫌いなの」ときみ子 は笑ってつっこんだ。


冬馬くんは苦笑い「でも、まだ一緒に居れることになったのは良かったね、まだまだ婆ちゃん家楽しもう!!」


「おーっ」


「みんなで夜中寝ながら語りあえる、やっぱこれさいこー面白いね」きみ子が畳の匂いをくんくん嗅ぎながら言った。


「うん、同感」毎日同じようなことを言ってるみんなである。

天井を見つめながらいつまでも喋っていた。


そんな時だった 突然 ザーッと、もの凄い雨


「なにこれ台風みたいな雨」

びっくりした冬馬君が言った


確かにこの雨は強い ザーッ


そして ピカッ 光った

すぐにゴロゴロゴロ


凄い雷だ


みんなビックリ仰天

「光ってすぐなった近いよ、雷」


雨戸に吹き付ける強烈な雨


「でも、なんだかワクワクする」

と冬馬君


子供達は突然の嵐のような悪天候に興奮し、ますます目が覚めた。


「こりゃ凄いよ」と大喜


あまりに強い雨だったので、爺ちゃんが起きて来た、「大丈夫かい?すごい雷と雨だ、さっき夜の天気予報であれるかもと言ってたんだ」


「大丈夫、大丈夫」とみんなは応え


「そうかい、じゃおやすみ」爺ちゃんは去った。


「みんな」

なぜか驚いてふるえる多網の声が


「どっ どうしたの?」と冬馬君


「雷光った時 人影見た」


「ぎゃー」子供達は今にも部屋から真っ先に逃げたかったけど、布団からでて大人たちの部屋に行くまでが怖かった、誰か一人でもかけだしたら一目散に逃げ出すだろう。

その時考えるのは、絶対出遅れる最後の1人にはならないと言うことだ。

いやなってたまるかと


そんななか、きみ子はその状況は

さけたかったのか「ねえ、走って逃げるのだけはなしにしよう」と言った。


「うん、そうしよう」

みんなは一安心


しかし、本当に凄い雨だ。


ザザザザーッ ザザザザーッ


「来たばっかりの日のDVD鑑賞してる雨の時より全然強いよこりゃ」

大喜は少し興奮気味に言った。


「なにこの雨の音」きみ子は外がどんな状況か気になっているようだ。


ピカッ



ゴロゴロゴロ


「ひいぃぃぃぃ~っ」

みんなは布団に一斉にもぐった

その瞬間ぺこりと多網

「出ちゃった」

ぎゃー強烈な臭い

みんなは一斉に布団から顔を出した

モグラたたきか。


「しかし多網が見たっていう影にしろ

この雷にしろ怖すぎる、よしみんなで布団をかまくらみたいにして基地をつくろうよ」冬馬君の提案だった。


「やろう」

みんなはかまくらみたいに布団で自分達を覆ってその中で座りながら会話した「こりゃいいや」「うんなかなか最高だ」周りは布団という壁に覆われ安心している。


そんな安心感の中「吹雪ごっこ」と多網


「やらん」満場一致により拒否


ゴロゴロゴロ


ザザザザーッ ザザザザーッ


「でもワクワクするな」冬馬君はなんだかんだ言って楽しんでいる。

布団から顔を出し部屋の中を見回そうと顔をだした瞬間


冬馬君は見た


「はふっ」心臓がとまりかかった変な声を出してしまった、それもそのはず布団から顔を出した瞬間 シワクチャの顔した男が目の前におるではないか。


人間面白いもので本当に驚いた時体が勝手に動いてしまう。

冬馬君は何故か瞬間、二回飛び跳ねた


ピョン ぴぴょん

この時のジャンプばかりは、マリオも拍手をくれたに違いない。

いやマリオばかりではない、きっとルイージもくれたににちがいない。


「どうしたの?」一同は冬馬君のリアクションに慌てふためき

、もろくも一瞬で跡形もなく布団かまくらなるものは崩れ去った


「うわぁーっ 見えない」


「ブリブリブリブリッ」


「ああ、こんな時に出ちゃった」

きみ子の悔しがる声を確かに聴いた


「ぎゃー」

いろんな方角からモグラが飛び出るぞ~ そらいけー ピョー~ん。


外を見て「うわぁー」見事な叫びっぷりをあげたきみ子の悲鳴。

これが、リアルな人間の驚いた表情

REAL KING of ゴリラ~。

口はひらかれ目はまん丸 瞳は凝視され一転集中


視線の先にいたのは妖怪ヴァンファー

誰が想像出来よう そんな妖怪


もっとシンプルに 妖怪 シワクーチャ


あっ あれ?

よく見るとこの顔はどこかでみたかお。あっ、爺ちゃんだった


ぽかんとした爺ちゃんが「一体何してるんだ?」


みんなはホッとした、「爺ちゃんだったか」


「見に来たんだよ、また様子を」


ザザザザーッ ザザザザーッ


雨はいぜんとして強い。

すると、電気が消えた


「てっ停電?」

他の大人たちもみんな起きてきた、

「凄い雨じゃのう」婆ちゃんも来た


「みんな大丈夫」正子だ。


「あんまり、ひどいと非難しなきゃいけないかもしれないな」爺ちゃんのつぶやきで、みな予想以上に強い雨なんだと知った。

そんななか隆はひとり寝ているようだ。


婆ちゃんが懐中電灯を持ってきた。

「みなここにいよう、隆さんも呼んできんしゃい」


「うん」


「こんな天気になるとは、ビックリだ

」子供達は怖がりながら興奮のような気持ちもまじり楽しんでいる。


すると、電気がついた


「あっ人影」また目にした怪しい影に多網は驚いた。

「そりゃあんたのじゃ」婆ちゃんの鋭い指摘であった。


「っしゃー」 きみ子の雄叫び


みんなは、一緒に寝た。

そういや、結局誰も隆を起こしにいかないまま寝てしまっていた。


嵐は去った だが・・・・


更なる恐ろしいものが部屋に降臨していた。



そう





怪獣である


大怪獣


その名も イビキ怪獣婆


今や大の字に開ききり

見事 大怪獣イビ婆に変身していたのだった。


嵐でもこの部屋を去らなかった勇敢なる子供達は


朝方には誰ひとりとしてこの部屋に残らなかった。


おそるべし 怪獣イビ婆


「ぐぎゃるーばばばきーっ ジュジュじゅしゅー バババ」

部屋の中にまだ嵐はいた



そして翌日は晴天

婆ちゃん家 旅行はまだ続く。



つづく


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