まだ居たい
〜 まだ居たい 〜
家に着いた頃には21時を回っていた、
リビングでくつろぎみんなでテレビを観てる時、正子の口から衝撃的な発言が。
「さて、そろそろ明日帰りましょうか」
冬馬君はドキッとした、いやその場にいる子供達はみな同じ気持ちであっただろう。
いつまでも続くと思ってた、
婆ちゃん家の旅行がまさかもう終わり
明日家に帰り、もう爺ちゃん婆ちゃんとお別れ
家に帰ればきみ子ともお別れだ。
この楽しかった日々が終わってしまう。
そして、学校の日々。楽しかった時が終わり、いっきに現実に帰ってきたようなそんな気持ち。
そっそんな・・・
子供達はションボリした。
あのきみ子ですら、静かになった。
「やだよ」
冬馬君の一言だった
「何言ってるの、いつまでもいたらきみちゃんのお母さん達だって心配するでしょ?それに婆ちゃん達だって大変だし」
即座に爺ちゃん、婆ちゃんは返事した
「何言っとるんじゃ、こっちは全然大丈夫じゃ」
そしてすかさずきみ子も
「うちも全然大丈夫だよ」
大喜も「ねえまだ居ようよ」
「まだここにいる」と多網
みっみんな、冬馬君は嬉しかった
「そうはいっても、みんな学校も始まるし、パパだって仕事がはじまるのよ」
「えっ、俺会社八日からだから七日までいていいよ」
「とっ父ちゃん」
ここだと言わんばかりに冬馬君が
「学校も八日からじゃん、まだ居ようよお願い」
その言葉にそれゆけと言わんばかりに
爺ちゃん婆ちゃんも
「そう言ってることだし良いじゃないかい正子、せっかく日にちもあるんだから なっ」
爺ちゃん、婆ちゃんもみんなによっぽどここに居て欲しいのか必死だった。
「お願い、お願い お願い」
子供達の必死の猛アピール
カマーんもつけようとした冬馬君だったが、場の空気を読んでやめた。
「まあ、みんなが大丈夫なら良いけど」 内心正子だって、みんなでこうして過ごしていたかった。
久しぶりの両親と実家、そして今の家族、みんなで過ごす時間は格別な時の様に感じていたのだから。
「うーん分かった。じゃ、もうそれなら、居れる時までいちゃおうか?」
その言葉を聴いた時のみなの上がりっぷりは凄かった。
「やったー」子供達はみんなで両手を繋ぎ円になりキャッキャ キャッキャ
笑顔で飛び跳ねている。
それに爺ちゃん、婆ちゃんも加わりみんなとにかく嬉しそうだった。
みんな一緒に居たいんだ。
それを見てる正子と隆も嬉しそうだった。
「やったーやったー最高 最高」
嬉しさ爆発、まだみんなで過ごせる。
そんな時爺ちゃん達が
「そうだ、子供達にお年玉やらなきゃ」
「やったー、ありがとう」
「はいどうぞ」婆ちゃんはみんなにお年玉を渡しはじめた。
「はい大喜、はい きみちゃん」
「えっ、わたしも?」
「当たり前じゃい、もう家族じょい」
「ううっありがとう」きみ子は嬉しくて目頭があつくなった。
お年玉をもらえたからではなく、その言葉が何よりも嬉しかった。
「ええーん 婆ちゃん、爺ちゃん」
「何も泣くことないじゃないかい」
冬馬君も言った「きみ子は家族だよ」
「冬馬君」
「当たり前だよ」と大喜
鼻くそほじり ピュッと飛ばす多網
「みっみんな」
「うん、もう自分の子供みたいよ」と正子
「また旅行一緒に行こう」と隆
「ぶわぁーーん、冬馬家 最高」
あははは みんなは笑いあった
部屋から流れるみんなの笑い声
とても、心をアタタカクする。
ポカポカ ポカポカ
「よーし隆君、今日は何だか新年そうそう最高の日だ、乾杯するか?」
「はい、是非やりましょう」
宴会開始!!
子供達も今の状況に大喜び
「まだ、みんなで過ごせるね」
「うん、最高まだまだ、爆発しよう」
「ひやっほー」みんなは嬉しさのあまりジャンプした
ぴょーん ぴょぴょ~~~ん!!!!
みんなで喜びの乾杯
婆ちゃん家は今日も盛り上がり大にぎわいだ。
そして、自分たちの寝てる和室の部屋に走りこんだ、それ行けーっ。
そして、みんなは布団に潜り込んだ
「ひやっほー」
「最高の展開になったね」大喜が言った。
みんなガッツポーズを決め嬉しそう。
きみ子は立ち上がり でた~
「きみファイ きみファイ」
よほど嬉しいようだ。
みんなも ファイ ファい!!
「あー良かった明日帰ることにならないで」冬馬君はホッと胸をなでおろした。
「恋バナ」ポツリ多網が言った
すかさず「冬馬の話してよ」と大喜が
このノリ、いつもは照れる冬馬君だったが、今日は嬉しさもあり、語りたい気分、自分の好きな子のことをしゃべれるのは嬉しかった。
喋ってると清香をみじかに感じれてる様な気もして。
しかも、旅行先、みんなと一緒に。
「一目惚れ?」ときみ子
「うん」
「どんな子?」
その時、大喜が「えーっとね目がクリッとしてておしとやかで優しい感じ」
照れながら冬馬君がデレッとした顔で
「大喜~っ」自分が褒められてるようで、嬉しそうな冬馬君
「ああ、そんな感じちょっと私みたいね」
どこがだ 心の中で皆つっこんだ。
冬馬君と大喜は多網やきみ子にも色々質問したくもあったが、少し躊躇した
なぜなら、多網はきみ子が好きで二人の関係が今一よく分からない二人はへたにつっこめずにいた。
手始めにこんな質問で切り崩すことにした「きみ子はどんな人が好きなの?」
「クールで引っ張ってくれる人」
多網はきみ子の襟元を文字通り引っ張っていた。
しっかし、あんたはどうみたって牽引されるタイプではないと冬馬君は思った。
大喜がようすをうかがいながら言った「多網は?」
多網は黙っている
まっ、まずかった?
これ出来る人「うほっ、うほっ、ほほっ」ゴリラの真似をし始めた。
「なんだ、簡単じゃん」
二人はうほ、ウホッ良いながら立ち上がりゴリラになっていた。
あはは似てる、似てる
むしろ本物のようだ。
ゴリラ選手権たるものがあったら間違いなくこの二匹は全国ベストエイトには入るだろう。
むしろ、動物園に入れられてしまうんじゃないかと心配までした自分を冬馬君は笑った ぷふッ。
「冬馬は清香にいつか気持ち伝えるの
?」大喜の言葉だった。
どきりとして顔は真っ赤になり心臓の鼓動が速くなったのが分かった。
「うん。いつかは・・・大喜は?」
ゴリラ二匹はまだゴリラである。
「うん、いつかは・・・一緒の日にしようか?」大喜は言った。
「ウホッ ウホッ ウキキーっ」
後ろでは雄叫びが。
「うん、そうしよう」
その時はきっと、緊張するだろう。
二人は約束した。
いつになるだろう。
ウホッ ウホッ きーききっ
その時多網が突然「ジャングルごっこ」
「何だそりゃ?」
きみ子が「みんな動物になって遊ぶ」
「やろうやろう」
冬馬君は羊になった「メーメー」
大喜は「ガオ~」ライオン
「あはは、キリンに山犬良いね」と、
きみ子
いや全く違うから。
「かめかめかめかめかめかめかめかめーっ」
「あはは何だよ多網それ」大喜は笑った。
「それは、亀」ときみ子
そんな亀ってそんなか?
しかし、それはまだ、可愛いものだった。
「アパパネ アパパネ アパパネ 」
何じゃそりゃ?
「分からない?」
「降参?」
「虎鮫代ちゃんだよ」
しらんわ。
と言うか虎鮫代ちゃんはそんなふうになくのか・・・・
ますます虎鮫代たるきみ子の謎の友達に興味が湧いた。
「もう一人誰だっけ?」
「ああ、蛇鰐美のこと?」
やはり、強烈すぎる。
とらさめよ に へびわにみって。
それにきみ子。
いやはや、いやはやである。
「ああ、みてみたいな、とっ遠目から
なら」遠目からの所は小声だった。
「えっあるよ、写真」
「うっうそ?」
財布からきみ子は写真を取り出した。
一同は見た きみ子のつるむ一団を。
「あっ ああっ!!」
みた感じ言うと、虎鮫代ちゃんは
虎と鮫の子供である。
蛇鰐美ちゃんは
蛇と鰐を足してかける3したらちょうど良い塩梅である。
いやハッキリ言おう。
蛇と鰐の子供である。
「すごい」ほかに表現しようがなかった。
「あはは、冬馬君と大喜ちょっと惚れたんでしょ?良い女だからね、いいからいいから私が紹介してあげるから、今度冬馬家連れてくよ」
「ひいーいーいぃぃっ」
夜は子供達の会話と共にふけていく。
さてさてまだまだ、一緒に過ごせることになった婆ちゃん家のみんなの旅行はつづく
つづく




