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冬馬君の冬休み   作者: だかずお
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夜の攻防



『夜の攻防』



夜部屋で三人はサンタを捕まえる計画をたてていた。



「今年こそは正体つかんでやる」冬馬君は燃えている


「よしっ、みんなで起きていよう」

大喜の合図でみんなも気合いばっちりだ。


「しかし、ついに始まったね冬休み、この始まったばかりの日の夜はやはり最高だね」冬馬君は休みの始まる夜のワクワク感に毎回心躍らされていた。しかもみんな泊りにきてる、このシチュエーションはやはり最高だった。


多網もコクリと頷き、ニッコリほくそ笑む


それから、三十分くらいだった


隆がそっと、みんなが寝てるかを確認する為、部屋を覗く


ガサ ガサ


慌てて布団を動かし寝たふりをした子供達をみて、まだ起きてるかこりゃまだ少し待たなきゃダメかと下に降りて行った。


「うーはやくねたいなぁ」と隆は心でつぶやいていた。


二階では珍しく多網がもう眠気に襲われはじめてきている

「多網起きて、まだ寝るのは、はやいよ」冬馬君はそう言い多網を起こした。


大喜はまだ元気である。


下では隆は横になってくつろいでいた、ああ、このままぐっすり眠りにつきたい。ウトウトした頃 ああ もう眠れる。

眠りの入り口はそこまで。


「ねぇ、もうそろそろ良いんじゃない?」と正子に起こされ


パチンッと目がさめる。

隆はふたたび二階にそおーっとあがり様子を覗くと物音はなかった。


「おっ、チャンスだな」


プレゼントを置こうとしたその時だった


「ひっとらえろー」


ビクッ しまった まずい


このままじゃプレゼント持ってる所みられてしまう


「うおおおおおおおお」


もみくちゃにされながら正体を隠し隆は全力で逃げ帰ってきた。


「ハアハア」


「あなた何してるの?」


「えっ?」


「わあっ」


隆の下は見事に剥ぎ取られ何もはいていなかった


「ぎゃー」


二階では


「えっ?これがサンタのパンツ?ずいぶんきったねえパンツはいてるなぁ」と、サンタを取り逃がし正体をつかめなかった子供達が唯一の戦利品としてパンツを眺め、語りあっている。


「明日、博物館とかに電話したほうが良いかね、これがサンタのパンツですって」


子供達は生きる伝説、サンタのパンツを奪い取り満足気である。


隆はまだ寝られず、困っていた

「おおーっ、はやく寝たい」


ようやく、プレゼントを無事に枕元におくことが出来た頃には夜中の三時をまわっていた頃であった。


「やっと、これで寝れる」


部屋を見ると戦利品としてパンツが高々と飾られていた。

「おれのパンツ返せ」とパンツを取り返し

下に降りていき、隆は満足気な顔を浮かべようやく眠りにつけた。



しかし、翌日誰しもが想像だにしてない出来事が起こる



そう、朝の10時をすぎた頃だった。

冬馬家のみんなはまだ眠りについていたのだが。



ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン

ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン



「うるさいわねぇ朝から一体誰よ」



「はいっ どちら?」

怒り気味の正子は尋ねる




「わしゃ」



まっ、まさか?この声は




ガチャドアを開けた正子は驚いた

「お母さん」




そう、これがうちのバアちゃん

ワカノバアちゃんの登場だったのである。




つづく

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