温泉へGO
〜 温泉へGO 〜
冬馬君は目を開けた。
一瞬いつもと違う景色に驚き
あっそうだ、婆ちゃん家なんだと思い出す。違う景色の部屋の朝と部屋の畳の匂い、何だか新鮮な感じ。
みんなを見ると、まだぐうすか寝てる
あれっ、多網がいない。
冬馬君は布団から出て部屋を出た。
すると、爺ちゃん、婆ちゃん、多網はすでに起きている。
「おや起きたかい、婆ちゃんのおしるこ食べるかい?」
「うん」 時刻はまだ8時を過ぎたばかりだった、学校の時などは絶対に起きれなかったが、こういう旅行の時は自然に目が覚めてしまう。
気分がウキウキ、ワクワクしてるからかもしれない。
多網と冬馬君はおしるこを食べ朝からご機嫌だ。
「婆ちゃん達は何時から起きてるの?」
「婆ちゃんは六時、爺ちゃんは七時過ぎじゃ」
やっぱり、お年寄りの朝ははやかった。
「それより見てみぃ」爺ちゃんは窓の外を指さした。
「あっ」 そう雪がつもっているのである、昨日の夜の雨が雪になったんだ。
おしるこを食べ、二人はまた部屋に戻った、大喜もきみ子はまだ、ぐっすりねむっている。
「まったく、起きる気配ないね」冬馬君も二人の寝顔を見てたら、あくびがでてしまった、まだ、さっきまで自分が入ってた布団あったかい、足をいれたらそのまま するり首まで入ってしまった、「あーぬくい、あったかい布団の中最高、二度寝最高」ニッコリ笑った冬馬君!!
みんな寝はじめた光景を見て多網の心も揺らいだ二度寝か起きているか?
多網はひらめいた様な顔をして、またもやDVDのスイッチをいれた、そう言わずと知れた心霊DVDである、
ピッ!!
冬馬君はすぐ気づいた、この音は。
朝と言えども、部屋の中はまだ雨戸も閉まっているし真っ暗だ、寝ながら布団にもぐり、音だけ聴き今は朝だし何だかワクワクしながら寝っころがってきいている。
その音をきいても誰も起きないので
多網は残念がりながら、部屋から出て行った。
「あれっ、待てよ多網が出たってことは僕ひとりだけ起きてきいてることになる ひぃぃぃっ」冬馬君も部屋から飛び出した。
つづいて、目を覚ましたのは大喜であった、起きてビックリ玉手箱である
、なんじゃー画面にドアップにうっった幽霊の顔
「ぎゃー」走って部屋から出て行ってしまった。
きみ子は、もの音で目をあけたが腹をボリボリかいて、また目をつむった
「んっ?このサウンドは?」
「お分かりいただけたでしょうか、画面向かって右にうつる女の顔」
ビックリして起き上がりあたりを見渡すと誰もいない
「うおおおおおおおおおおいゃー」
4足歩行で地面をはいずり部屋からでていった。やはりゴリラもビビるであろう野生の大ボス KIMIKO すばやい動き
みんなは婆ちゃん家の庭が一面雪になってるのに驚き感動していた
「今年初めての雪だ」
「じゃ一緒に雪かき手伝ってくれ」
爺ちゃんは立ち上がり子供達に言った
「おーっ」
雪かきが始まった、スコップを持って子供達は滅多に見ない雪に心はずませている。
「くらえ」きみ子は雪で球をつくり多網めがけてなげつけた、多網は地面に何か見つけたのかヒョイとかがんだ。
その球は見事、爺ちゃんの顔面に直撃した。
きみ子は決まりが悪そうに
「てへっ」ぺこりと頭を下げた
その姿は何故かペコちゃんにそっくりだった。
「雪だるまつくろうよ」大喜は雪の玉をつくりはじめた。
婆ちゃん家の中から「みんな元気だわ
」と正子が覗いている。
ここに来ると、自分の小さい頃を思い出す、まだ変わらずこの場所があるのは嬉しい、やっぱり故郷、生まれ育った場所はいいものだ。
なんとも言えない懐かしい気分に自分を浸らせた。こ
こから私の人生色んなことあったなぁ、正子は色々思い出にふけっていた。
たまには、顔ださないとなぁ、そんなことを思ったりしては自分の子供が今ここで遊んでる光景を見てなんだか感慨深い気持ちに浸っていた。
まだ、何日かここに居れる、親達も一緒だ。
この旅行は子供達だけでなく、もちろん正子にとっても格別なものになっている。
いつまでも、元気でいてね、お父さん お母さん、そんな気持ちがふっと心をよぎった正子であった。
雪だるまをつくったり、かまくらをつくったり子供達は雪で朝から遊んで大喜び
婆ちゃんがお餅を焼いてくれてみんなは外で食べている。
隆も起きて「いやーよく寝た運転の疲れもすっかりとれて、いい朝だ。
お父さんもお酒飲んだのにもう起きて雪かきか若いなー」
「孫が来て嬉しいんじゃよ」婆ちゃんがニッコリ笑った。
「そうじゃ、子供達雪でビショビショだろうから後で近くの温泉行ってくればいいんじゃないか?」
「温泉!!」この雪の中、温泉それは気持ち良さそうだ。
「近くにあるんですか?」
「爺さんが知っとるじょ、おい爺さん終わったらみんな温泉に連れて行ってやったらどうじゃ」
「温泉」子供達も行きたそうだった
「行こう、行こう」
もう婆ちゃん家の庭には、立派なかまくら、それに雪だるまが完成している
。
「この中あったかいね」かまくらは子供達四人入れる広さだった。
「基地が完成だ」冬馬君初めてつくったかまくらに大喜び
「じゃあ、みんな温泉行くか」
「おーっ」
タオルやら着替えを持ち、車に乗り込みいざ出発。
婆ちゃんと正子は留守番でみんな温泉
に出発した。
「さすがお父さん、雪道運転慣れてますね」と隆は感心
「当たり前じゃい、あまりここらは雪は降らない場所ではあるけど雪道くらい何てことないさ」
「しかし今回は随分雪つもったなぁ、みんなラッキーだったなぁ」
昨日夜DVDを借りに来た時見た景色とは全然違う景色になっている、夜と昼の違いもあるけれどこの真っ白な雪が
見事に町を装飾している
子供達は辺り一面の雪景色に息を飲んだ。
「普段見ないから、珍しいみたいだな
」爺ちゃんは子供達の反応を見てニッコリ
しばらく山道を走って行き温泉場に着き、みんなは車を降りた。
冬馬君は外の空気を思いっきり吸いこんだ「なんかこの空気、夏のキャンプ場思い出すなぁ」
大喜も「ああ、そうだね」
そんな発言をしたら、急に頭に清香がでて来て、無償に会いたくなってしまった、胸は一瞬激しく動揺してドキドキ、ダンスをしている「ワン ツー セブン ファイブ」
建物の中に入り、お金を払う時、きみ子が、「これ」自分の財布からお金を出した「お母さんが悪いからちゃんとお金払いなさいって」
爺ちゃんが「そんな変な気つかいなさんな」とみんなのぶんを払い温泉の中に入った。
「ありがとう、お爺さん」
「すいませんお父さん」
「ありがとう、爺ちゃん」
「あはは、そんな感謝されるんじゃますます何かしたくなってしまうじゃないか」
と嬉しそうに微笑んだ。
中で男湯、女湯に別れるので
きみ子は一人女湯に向かい
他は男湯に向かった
「きみ子またね」
「上に隙間あるから会話は出来るぞ」
「後で」
さっそく、洋服を脱いでお風呂出陣だ
ー 子供達は走って風呂のほうに向かった 「おおーっ」 雪景色に露天風呂だ
最高、みんなは喜んだ。
「いやーたまらないなぁ」隆もご満悦
爺ちゃんも浸かり「いやーたまやー」
お父さんそれは違うような・・・
「いやー最高、雪みながらお風呂気持ちいい」と冬馬君
「この浸かってる部分と浸かってない部分 気温差イイ」なんだか絶妙なところを多網が突いた。
「うん確かに、それも露天風呂の
よさじゃな」爺ちゃんは共感してた。
大喜はもうのぼせたのか、雪の上に立っている、「つっつめたーい」
雪を冬馬君と多網にかけた「冷たいよー」 「ひゃあっこりゃたまらん」
「あーっしかし、いい湯だ」
この雪景色、そして山の空気、冷たい風、うーん絶妙だ、そんなことを感じながら隆は目をつむって湯を味わっていた。
そんな時どこからか声が「みんな」
きみ子である。
「きこえる?」
「きこえるよー」冬馬君達も返事をした。 が多網はオナラで返事をした。
「ブリッ」見事なサウンド
このパターンはいっいつもの
冬馬君と大喜はどうなるか予測がつき
他に人がいなくてよかったと胸を撫で下ろした。
「ブリッ」
この見事なハリのある ブリッ サウンドがきみ子に火をつけた
「ブリッ ブリッ」こちらも見頃なサウンドしかも二発
爺ちゃんが隆に「凄い女の子じゃな」
隆は苦笑いした「はははは・・・はは」
多網は集中し目をつむった。
「出るよまた」大喜は今にも吹き出しそうな顔で期待を込めていった
カッ 多網は目を見開いた
出た~ 「ブリりリリリリぶぶ~ッ」
凄まじい音である、あまりの迫力にツヤまで見えてしまいそうである(どんなオナラだ)
多網は勝ったと言わんばかりの雄叫びをあげた、勝利の雄叫び
「わわわわわーっ」口に手をつけたりはなしたり、インディアンである。
バシャーンとなりの場所から何やら湯を手ではじく音が
冬馬君はすぐに何が起こったか分かった。
きっと、きみ子があまりに立派なオナラをされたもんだから悔しくて手で湯を叩いたのであろう。
しばらく何もきこえて来ない、これはさすがのきみ子も負けを認めたのか?
突然 「ハーーーーーーーーーーッ」
「ハーーーーーーーーーー」
「ドシャーンビリバチビリブリブリーッ」
わたくし冬馬はこの直後の爺ちゃんの反応を忘れることはないだろう。
「なっなんじゃ、天変地異か」
と告げた直後あまりの驚きに五右衛門風呂からひっくりかえってしまったのだ。
「おっ お父さん!!」
さすがの多網もこの地獄の鬼も出来ないだろう凄まじい ヘ の音を聴いて。
ポツリ「まいった」
きみ子の勝利の雄叫びがそろそろ聞こえてくるだろうと思ったが一向にきこえてこない。「あれっどうしたんだろう?」
その直後代わりに隣からきこえたのは
他の客であろう声
「ちょっと何この黒いかたまり、やだー」
冬馬君は思った きみ子め、塊まで放出してしまって逃げたな・・・・
みんなもいっせいに風呂から逃げるようにあがった。
合流した直後のきみ子の第一声は
頭をボリボリかき「私うんこしてないよ」だった。
誰一人うんこしたねとは突っ込まず
車は家に向かって走っている
つづく




