婚約者様のご主君(女王陛下)様のお見合い2
うーん、イチゴ食べたかったな。
帰りにフレッシィで買って帰ろう。
何処の畑が来てるのかな…。
スーパーマーケット『フレッシィ』は
新鮮が売りで空間術で客が青果類は畑から収穫して購入なんだよね。
「イチゴ美味しいだろうな…。」
私は呟いた。
「のぞきにいきますか?」
ナイジェルさんが言った。
「そうだな…いこう、千陽。」
ハロが言った。
「うん。」
私はハロの膝の上から立ち上がった。
ええ、女王陛下がいなくなったとたんに抱えられたんですよ。
ラシュルドのお城の庭は山国だけあって風を感じる作りになってて
雪よけなのかところどころ屋根がかかっていた。
「すごい、僕あっち見てくるよ!」
宝さんがその屋根を興味深そうに見ながら移動しだした。
「宝君、今日はお見合いの付き添いなんだよ。」
空知さんもおって行った。
「懐かしいな…良く、夜中忍びこんで酒を仲間とのんだよ。」
五穂さんが言った。
お城の中庭って忍びこんでいいのかな?
「そうだな…カルフィード団長に見つかって怒られたり…酒没収されたりしたな…。」
ハロが言った。
だから、ガルフィードさん、ストレスで竜騎士団左目隊団長やめたんじゃないの?
「その、伝統後輩に引き継がないでくださいよ…一応、お城の女王陛下の執務室側の中庭なんですから…。」
ナイジェルさんが言った。
「先代のフラン女王陛下は笑ってゆるしてくれたよね、元気かな?」
五穂さんが言った。
「キールナーザ温泉の天の恵み館で掃除のおばちゃんして元気にはたらいてます。」
ナイジェルさんが言った。
先代女王って掃除人なんだ、今。
「そのうち行こうな、千陽、天の恵み館は公設で安いけど、湯も食べ物もいいからな。」
ハロが言った。
「いいね、私も行こうかな?大夢がさ、家だと酒飲ましてくれないんだよね。」
五穂さんが言った。
なんか…五穂さんの方が旦那さんみたいだな…。
「まあ、好きにしてください…イチゴです。」
ナイジェルさんが言った先には大粒のイチゴが沢山、温室の中でなっていた。
その向こうにお見合い三人組がいる。
「まあ、守護戦士業も大変なのですね。」
女王陛下が五国さんの小さい手を握りながら言った。
もう片っぽは至さんとつないでいる。
「人相手ですから。」
五国さんが元気に言った。
「地竜の騏燐も大変なお役目ですね。」
女王陛下が微笑んだ。
竜族の騏麟は里の外で暮らす竜を把握したり、助けたりする役目なんだそうだ。
各里の騏麟公の下で働いている。
「ありがとうございます、女王陛下。」
至さんが微笑んだ。
良い感じだよね…。
女王陛下も良い感じに高貴だし。
「あ、ちーちゃん、来たのね!イチゴ美味しいわよ!」
女王陛下が二人から手をはなして手を振った。
私が来たとたんこれかい。
「ハロ、悪いんだけど、私をだきあげてくれない?」
もう、ハロが婚約者だって
あの可愛い物好きに自覚させるには
身体を張るしかないよ。
「ああ、いいのか?」
そういうとハロがお姫様抱っこをしたのでしがみついた。
「ああ、ハロルドずるいわ!」
女王陛下がお見合い相手を置いて駆けてきた。
ねぇ、私思ったんだけどさ…。
女王陛下…結婚出来ないんじゃないかな…。
ナイジェルさんなんか頭抱えてるしさ。
本当に困った人だよ。




