婚約者様の婚約者(私)は出社中
ああ、やっと帰って来たよ。
明正和次元に、つかれた…。
花岡課長に研修の報告してチームに戻った。
「宇水さんおかえりなさい、一次界どうでした?」
開口一番変態ルーアミーア王太子妃が言った。
「まあ、面白いところだよ。」
本当にこの子はもう。
「お土産は?」
大村さんが言った。
「淡雪リンゴパイとか雪ブドウ酒とか買ってきましたよ、研修にいったっていうのに。」
ああ、研修報告書かかないとだよ。
「緑桃のカトラリー置きも綺麗だね。」
ラーシャさんが言った。
箸置きと間違えてかったんですよ。
「あんまりにも、うらやましいっていったら、ランが今度のアタランテ帝国との外交に一緒に行こうって言われちゃってさ。」
サイラさんが言った。
「悪妻返上の良い機会じゃない。」
私はドラ麦クッキーの包装を開けながら言った。
ランってルーアミーア王国のランティス王太子だよね。
春の王子殿下って有名な…。
穏やかで理知的でかっこいいって評判のさ。
「ええ、嫌だよ、ラン久しぶりだからって膝の上のせたり、お菓子食べさせようとしたり、だきあげたりするもん。」
サイラさんが言った。
「あまあまだな…。」
大村さんが言った。
……アハハハ、ハロがしてるような事してるよ。
「ああ、まあ、それは置いといて、この間の欠損の激しかった空間難民ね、大分再生してきたらしいよ、たしか、宇水家の家系の人で君のおじいさんと様子見に行った時あったけど…。」
ラージャさんが言った。
秩父住居群遺跡で年末に見つかった人、家の家系の人なんだ…。
お見舞いそのうち行かなくっちゃね。
お祖父様に様子聞いてみよっと。
「宇水の人は昔からハイスペックなんですね。」
サイラさんが言った。
淡雪林檎パイが気になるらしい。
「私は違うけどね。」
私は言った。
「知らぬは本人ばかりだな。」
大村さんが言った。
ええ?本当にハイスペックじゃないよ。
「その成熟度で空間管理師准一級持ってるくせに…。」
ラージャさんが言った。
別に成熟度ごまかしてませんよ。
「ともかく、今日もその秩父空間遺跡だからね、サイラちゃんは浮かれ過ぎないようにね。」
ラージャさんが言った。
また、遺跡かい…。
「はい。」
瞳をキラキラさせてサイラさんが返事をした。
だめな気がする。
「宇水さんも研修あとで大変だろうけどがんばってね。」
ラージャさんが言った。
「大丈夫です。」
私は言った。
「大村さん、お土産は帰りにちゃんとわけるから。」
ラージャさんがお土産を気にしてる大村さんに言った。
「わかりました。」
大村さんは未練がましそうに言った。
各地の名物大好きだもんね。
みんなの顔見ると帰って来たっていう気がするよ。
女王陛下の面倒は当分見なくていいよね。
ハロとは、なんか会いたいけどさ。




