婚約者様の婚約者(私)は研修の続き。
一次界って変なところが多いな。
でも、一次界の人からすると
三次界も変なんだろうな。
垂直都市ビーガーにきた。
建物がビルみたいにたっている。
一番上がみえないくらい高い建物が
沢山、立っている。
建物のあいだの空中に通路が見える。
「空間術をつかっていて落ちないようになってるんです。」
全国空間術協会一次界支部の人が言った。
「なるほど、空間術の実用例ですね。」
女王陛下が言った。
「ラーセルートでも使えるかも知れません。」
カーラリア王女が言った。
「検討いたしますか?姉上。」
イライアス王子殿下が言った。
おい、あんたらなに私の研修に付いてきている?
「千陽、こんな高い建物はそうそうないな。」
ハロが感心したように言った。
まあ、櫻川市はビルはあってもせいぜい4階くらいだしね。
空間術で場所確保してるから日本には
高いビルは観光用の暗黒時代以前のしかないし…。
「なんで、あんなに高い建物が必要なんですかね。」
女王陛下の側近ナイジェルさんが言った。
「居住スペースの確保です。」
協会の人が言った。
100階はある建物がざらにある。
日本じゃ考えられないな。
空間建築で居住空間は確保されてるし。
町空間と農業空間と自然空間は分けられてるしな。
「首痛くなって来たよ。」
私は言った。
ただでさえちっちゃい私にはきつい都市だよ。
「では、休みましょう。」
協会の人が言った。
今日は正装着てるし緊張してるみたいだ。
まあ、王族が三人に竜騎士が付いてれば当たり前か。
ラーセルートの竜騎士もかっこいいな。
ハロの方がかっこよく見えるけど。
私、可笑しいかな?
「名物淡雪林檎パイと淡雪林檎ジュースでございます。」
ここの名物をすかさずウェーターが出した。
この辺はフワフワな林檎が淡雪林檎と
して有名でそのままクリームに使っても
美味しいし
加熱してもメレンゲみたいで美味しい。
有名なガイドブック次元の歩き方にのってた。
「ちーちゃんもっと食べる?それとも淡雪林檎パフェにする?」
女王陛下が言った。
パフェって子供じゃあんまいし。
「淡雪林檎アラモードにしますか?」
イライアス殿下が言った。
アラモードってこっちも子供あつかい?
「淡雪林檎パイ追加で、アイスのせてください。」
カーラリア殿下が言うとすかさず出てきた。
「千陽さん、あーん。」
カーラリア殿下は私にアイスがのった
淡雪林檎パイを食事介助した。
食べるけどさ。
ハロにもされたことないのに。
油断した、
カーラリア殿下は大丈夫だと思って
隣に座ったのに…。
ハロは護衛任務中だからたってる…。
ああ、ガン見してるよ、食事介助。
こんどされたらどうしよう。
「姉上ズルイです。」
イライアス殿下が言った。
「そうです、抜け駆け禁止です。」
女王陛下が言った。
「可愛いものは早い者勝ちです。」
カーラリア殿下は微笑んだ。
「愛されてますね、宇水さん。」
協会の人が言った。
まったく、困ったよ。
女王陛下×三倍の対応なんて無理だからね。
お祖父様は可愛い系
男子心当たりないっていうし。
本当、どうしようかな?




